片腕ガンマンvs盲目ドラゴン

C級映画鑑賞記やら日々の出来事をつらつらと・・・。

「077地獄の挑戦状」を観た

2009年09月22日 22時19分38秒 | ユーロスパイ映画
原題:Missione speciale Lady Chaplin
監督:アルベルト・デ・マルチーノ
出演:ケン・クラーク、ダニエラ・ビアンキ、ジャック・ベルジェラック
製作:1966年 フランス=イタリア=スペイン合作映画
時間:102分
種類:Dorado Films(USA)
画質:★★★★☆

今回は、CIA局員、ディック・マロイが活躍する”077シリーズ”の最終作「077地獄の挑戦状」を紹介します。

本作は、前2作品「077地獄のカクテル」「077連続危機」のテレンス・ハサウェイに変わってアルベルト・デ・マルチーノがメガフォンをとったシリーズ3作目で、原題からも”Agente077"が取れているように日本の劇場公開タイトルも「地獄の挑戦状」となっております。
今回のお話は、核弾頭ミサイルと爆薬を積んで大西洋に沈んだ米国の原潜の引揚げを巡って、それを引揚げて金にしようとするサルベージ会社のゾルタン(ジャック・ベルジェラック)とそれに加担する謎の美女、レディ・チャップリン(ダニエラ・ビアンキ)とマロイの対決を描くもの。

このシリーズ全て”Dorado Films”からDVDがリリースされていますが、この第3作目、Ken Clark と Daniela Bianchi の文字がタイトルロールに出てこないのが残念!であります。
作品的には、さすがマルチーノ監督。素晴しいテンポで話を進めていきます。
時として奇抜な秘密兵器で気を惹こうとする作品がありがちなユーロスパイ映画。
本作でも弾丸を発射する車椅子や客室に毒ガスを噴出するシトロエンTAXIなどが登場しますが軽快なストーリー展開の中にさりげなく溶け込んでいるといった感じがします。

チャップリンとゾルタンは爆薬を生地に織り込む事を考える

私が思うにシリーズ3作品の中では、本作が間違いなくベストワンの作品だと思います。
但しB級ファンとして他の2作品も大好きな作品で、ユーロスパイ映画を代表するシリーズだといっても過言ではないでしょう。
マカロニウエスタンのヒロイン役でお馴染みのイヴリン・スチュアートがD・ビアンキと行動を共にする女・コンスタンス役で共演していますが、さすがD・ビアンキの横では霞んでしまっていますネ。

   イヴリン・スチュアート と ダニエラ・ビアンキ

マロイとゾルタンの対決は、ゾルタンが飼っていたサソリに咬まれて死んでしまうという呆気ない結末!
映画のラスト、寝台車の個室にいるチャップリンを車掌に化けたマロイが訪れ手錠をかける。
アタッシュケースを開けるマロイ。
中から出てきたのは札束ではなくヘストン部長(フィリップ・ヘルセント)の写真であった。
実は、チャップリンはヘストン部長の・・・。
そりゃないだろ~!

   寝台車の個室を訪れるD・マロイ(ケン・クラーク)

ブルーノ・ニコライのこれぞスパイ映画サウンドとボビー・ソロの歌う主題歌にのってB級映画ファンならずとも十分に楽しめる作品に仕上がっていると思います。
是非ご覧になってくださいネ!


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