I先生とそのゼミ生に、歴史やその他いろいろ教わるうちに、数学がやりたくなってきた。他の理系の学問は、howという質問に答えることで懸命で、whyにはとても手が出ない。唯一数学だけはwhyに答えようとしている学問だと思ったからだ。(それが違うことは後で思い知ることになる。が、そのことはむしろ爽快であった。)
そのことをI先生に言うと、同僚の数学者S先生を紹介してくれた。S先生は、すぐれた業績で有名な方だが、歴史が趣味で、I先生と親しかったらしい。S先生の所へ行って、何を話したのか覚えていないが、最後に先生が、「今度来るときはお土産を持ってきなさい」とおっしゃり、次回までに私が読んで勉強すべき本を紹介してくれたことは、ありがたかった。
そのことをI先生に言うと、同僚の数学者S先生を紹介してくれた。S先生は、すぐれた業績で有名な方だが、歴史が趣味で、I先生と親しかったらしい。S先生の所へ行って、何を話したのか覚えていないが、最後に先生が、「今度来るときはお土産を持ってきなさい」とおっしゃり、次回までに私が読んで勉強すべき本を紹介してくれたことは、ありがたかった。