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小林よしのりの正論 自分にブレナイという勇気をもっこと 

2017-10-23 | Weblog

BEFORE:

山尾志桜里が必要な戦いが来る

2017/10/20

立憲民主党はもう完全に波に乗った状態なので安心しているが、問題は愛知7区である。
今日は午後3時に自宅を出て、山尾志桜里氏の応援に向かう。

なにしろあの地域、タクシーも通ってないんだ。
コンビニもないから週刊文春なんて買って読んでる人はほとんどいない。
不倫の決定的な写真なんて一枚もないということを知らない住民が圧倒的多数なのだ。

偏見を植えつけたのはテレビのワイドショーである。
本当にテレビは罪深い。
確実に日本のためになる政治家を潰してしまう。
週刊誌なども「お騒がせ議員」などと言って、暴言パワハラ議員なんかと一緒くたにしている。

立憲主義によって憲法改悪に歯止めをかけるためには、密談が必要なのは仕方がない。
わしもそうだが、山尾氏のような政治家は、何十時間でも、何百時間でも議論したくなるはずだ。
特に憲法の議論は難しい。

「ゴー宣道場」でやっても、一応倉持氏のプランを披露したところで終わったじゃないか。

この選挙後、自公で3分の2議席を取るだろうし、改憲の発議は確実になる。そのとき、ただ反対していれば、安倍の属国改憲案が国民投票にかけられる危機がやって来るだけなのだ。

山尾志桜里氏に「護憲的改憲案」でいいから、(わしは完全改憲を目指すが)とりあえずリベラル勢力も満足する権力統制の効く代替案で戦ってもらう必要がある。

ことは日本国の自主独立に関わる問題だ。

なのに、テレビが八つ墓村の土着因習を煽り立てる報道ばかりしたのは万死に値する。
テレビは姦通罪を復活させたいのだろうか?
だったらはっきり言って欲しい。姦通罪を復活せよ!と。 

愛知7区は姦通罪に負けてはならない。
山尾氏を決定的証拠もなしの疑惑のみで潰すのか?
愛知7区は独裁に加担するか、独裁と戦うか、二つに一つの選択しかない。
正義と自由を重んじる者は、山尾志桜里をもう一度国会に送り出せ!


AFTER:

すごくうまくいった選挙だった

2017/10/23

思った通りの選挙結果になった。
立憲民主党の大躍進、その風を受けた辻元清美の速めの当選、スキャンダルと無所属という圧倒的な不利を大逆転して辛勝した山尾志桜里、わしが直接応援演説に行って関わったのはこの3点だから100%成功した。

自民党が勝ちすぎたのは、今の野党の分裂状態から見て当然のことだ。
自民党を勝たせたのは小池百合子と前原誠司、この2名だ。
自民党はこの2名に大感謝しなければならない。 

多くの人々が枝野幸男をリベラルと思っているが、実は「真正保守」の核を持つ政治家だ。
保守とリベラルは対立概念ではない。
保守が守る伝統はバランス感覚であり、漸進的なシステムの改良を行うから、「改革」「革命」という言葉を嫌うはず。
自民党は「革命」という言葉まで使っているのだから左翼である。

立憲民主党はこの選挙で一度もこれらの言葉を使わなかった。
立憲民主党の「改革」「革命」の使用度がゼロというのは自覚的であるに違いない。
枝野幸男は保守の何たるかを知っている。 

いまだに護憲がリベラルと思っている馬鹿が多すぎる。
護憲か改憲かは消費税や原発と同じ政策の問題であって、保守とリベラルには何も関係がない。
保守の側に改憲がいても護憲がいても不思議じゃないし、リベラルだって改憲派はいくらでもいる。

今朝のモーニングショーを見ていたら、コメンテーターの玉川徹が「護憲」をイデオロギーとして信仰していて、政治状況の分析が無茶苦茶になっている。話にならん。

与党で3分の2を占めたら、たんなる「護憲」の連呼をしていても無駄だ。
改正案は発議され、国民投票にかけられる。
これが「改悪」にならぬためには、代案を示すしかない。
その能力が枝野幸男にはある。
リベラルも満足する「立憲主義」に基づく憲法改正案を出さねば、立憲民主党は社民党化して消滅する。

とりあえず民進党内の保守コンプレックスの政治家たちが希望の党に行って後悔したら、良い薬になるだろう。
自民党を保守と思っているような連中は馬鹿だ。
戻ってくるなら枝野幸男の伝統・常識・バランス感覚に根差した保守を学ばなければならない。

枝野氏は左に広げた翼に多くの宗教的護憲派を取りこんだがために、今後は苦労する局面が来るだろう。
だが、そこは熟議して突破するしかなかろう。
玉川徹のような宗教的護憲派は社民党か共産党を支持すればよろしい。
三浦瑠麗も護憲と一緒に日本のリベラルが終わるなどと屁みたいなことを言ってるようだが、なぜ枝野氏が新宿の集会に小林よしのりを呼んだのか、それを見抜けなければ政治を評論する資格もない。

しかし、山尾志桜里の当選会見で、いまだにプライベートな質問をする「八つ墓村」体質の馬鹿な記者に対して、山尾氏が毅然として「公」と「私」の切り分けを行なって、「私は公の政治家」だと宣言したのは立派だった。
これを言えるのは「公」の仕事の実績があるからだ。
他の不倫議員では説得力がなくなる。 

山尾志桜里は野蛮な偏見と罵倒を直接浴びながら、へこむこともなく、明るく元気に戦い抜いた。
本当にタフで知的な凄い政治家である。 

山尾志桜里を当選させた愛知7区の支援者や住民の皆さんには感謝する。ありがとう。


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