ウィ~メンず! ★バーテンダーブログ★

カウンターから愛をこめて。アラサー女子バーテンダー奮闘日記。

お知らせです!

2009-12-07 | バー
いつも見てくださってありがとうございます!

このたびはまことに勝手ながら、当ブログ・・・

アメーバに引越しいたします。

こちらアメーバブログ 「うぃ~めんズ!」

皆さま引き続き宜しくお願いいたします。

ウィスキーの製造法 その3

2009-12-03 | アルコール

さてさて、ウィスキー製造法の三回目。


加熱乾燥し燻されて「モルト」になった大麦は、粉砕され熱湯を加えられ、糖分を抽出されます。

出来上がるのは麦汁(ばくじゅう)といって甘い麦のスープのようなもの。

そこに酵母(糖分を分解し、アルコールに変える単細胞生物)を投入し、発酵させます。

2~3日でアルコール度数7%程のウォッシュとよばれるものになります。


そうしたら次はいよいよ蒸留。

この時使う蒸留釜は銅製。銅にはウィスキーにとって嫌な香り等を吸着する作用があります。

一部のウィスキーを除いて、殆どの場合蒸留は2回。

ご存知の通りアルコールは水より先に(約80度で)沸騰しますので、

その性質を利用して純度の高いアルコールを取り出します。



蒸留が終わったウィスキーは樽詰めされ、熟成庫の中で永い眠りにつきます。

(熟成の間、樽の呼吸に合わせて少しずつ中身が減ってゆくんですよ。)


ちなみに樽にもたくさん種類があって、大きさや素材もですが、

ウィスキーを入れる前は何が入っていたのかも、重要なポイント。

・ワイン ・バーボン ・ブランデー etc・・・

樽はある意味使いまわし。けどそれがウィスキーに奥行きを与えていたりするのです。


樽詰めしたウィスキーを何年寝かせるかは、ブレンダーといわれる職人さん達の判断。

同じ材料、同じ場所で作っても、一つ一つ個性の違うウィスキー。

その熟成のピークを見極めて世に送り出すのは、長年の経験がものをいう、

まさに職人技です。





私自身バーテンダーになるまでは、ウィスキーが何なのかも分からず飲んでいました。

それでも美味しければオッケーだと思います。

けど、歴史や成り立ちを知るとアラ不思議!ウィスキーの違った顔が見えてくるのです。



いつになく長く真面目になっちゃいましたが、

もしあまりウィスキーが得意でない方や、オッサンの飲み物だと思っている人がいたら、
ぜひコレを読んでからもう一度試していただければうれしいな。











ウィスキー製造工程 その2

2009-11-29 | アルコール

前回に引き続き、

アイラモルトのケミカルな風味とピート(泥炭)の関係。



ピートを掘るオジサン。


「ケミカル」と言っても、人工的に薬品等を添加しているわけではモチロンありません。

ピートはその土地に何万年もかけて積もった堆積物。

当然、その土地の気候風土や植生の影響を強く受けます。

アイラ島は海に囲まれた小さな島で、大昔は海の水底だった時代もあるでしょう。

そうなると堆積物の中に海藻類が含まれます。

それがどうやらアイラモルト特有の風味を産み出しているようです。

特有の風味のワケはそれだけではなく、

ウィスキーの仕込みに使う水、これがピートの層を通ってくるので、当然その香りや成分が溶け込みます。

(アイラ島のホテルでは、シャワーの水がピートの影響で茶色いそうですよ!)

そうして出来上がったウィスキーが眠る熟成庫ですが、

一年中島のキツイ潮風に晒されています。


アイラ島最古の蒸留所「ボウモア」まさに海っぺり!


熟成に使う樽は木ですから、湿気を吸ったり乾燥したり、いわば島の潮風の中で呼吸をしているようなもの。

そうすると中身のウィスキーにもそのフレーバーが移るんですね。


樽の中で長い時を過ごすウィスキー・・・


こうして複合的な要素があいまって、

アイラモルトの複雑かつ独特な味わいが作られていくのです。


アイラモルトとケミカルな関係、

お分かりいただけたでしょうか?


少し長くなりましたが、次回は再び「ウィスキーの製造法」の続きをお送りいたします

















ウィスキー製造工程

2009-11-25 | アルコール
まずは原料ですが、大麦を使います。

ウィスキーやビールに使われるのは主に二条(にじょう)大麦

といわれる物です。

(ちなみに麦茶によく使われるのは六条大麦。)



ワインの原料の葡萄なんかと違って、大麦には発酵に必要な糖分がありません。

そこで発芽!発芽する際に大麦の「糖化酵素」なるものが活性化され、

発酵出来る状態になります。

とはいえそのままだとドンドン芽が伸びてまた穂になっちゃいますので、

発芽を止めるために熱処理します。簡単に言うとローストです。

そうして出来上がったものを大麦麦芽(おおむぎばくが)またの名をモルトと呼びます。

       

その大麦をいぶす際に使われるのがピート(泥炭 でいたん)といわれるもので、

何万年もかけて大地に積もり積もった植物の堆積層(泥炭層)

そこから採掘する、繊維の塊のような物です。(↓写真右)



前回、前々回のアイラモルトで述べました「ケミカルな味わい」は

このピートが深く関わっているのです。


ふぅ


今まででこんなに真面目な記事を書いた事があったろうか?

否!

それではピートとケミカルな味わいの関係・・・

次回はそれを紐解きたいと思います。


ソーリー

2009-11-24 | バー


いつも見て下さってありがとうございます!


更新が滞り気味です。

寒いと持病が・・・(腰)うぅ~ん。

雪国出身だけど寒さにめっぽう弱い私です。


朝晩の冷え込みが厳しいこの頃、

皆様もご自愛くださいませ