しばらく休止します。
「ひとり【一人】」の用例に謎の洋学者が出てきます。誰でしょう?
「これは一人吾々(ワレワレ)洋学者ばかりでない、日本国中の刀を皆(ミン)なうっちゃってしまうということにしなければならぬ」(第四版)
なお、第五版では次のように多少表記が変わっていますので、念のため。
「これは一人われわれ洋学者ばかりでない、日本国中の刀をみんなうっちゃってしまうということにしなければならぬ」(第五版)
漢字をひらがなに直している程度のことです。文豪の作品を勝手に書きかえるのに比べたら、たいしたことありません。
「これは一人吾々(ワレワレ)洋学者ばかりでない、日本国中の刀を皆(ミン)なうっちゃってしまうということにしなければならぬ」(第四版)
なお、第五版では次のように多少表記が変わっていますので、念のため。
「これは一人われわれ洋学者ばかりでない、日本国中の刀をみんなうっちゃってしまうということにしなければならぬ」(第五版)
漢字をひらがなに直している程度のことです。文豪の作品を勝手に書きかえるのに比べたら、たいしたことありません。
「ひんい【品位】」の用例に、おそらく何かの文学作品からの引用が出てきますが、どなたかご存知の方いらっしゃいますか?
「強(あなが)ち貧富は人の品位を増減させるわけじゃないが、負債があればとかく悪評を立てたがる」(第五版)
なお、上記は第五版からの引用ですが、第四版では下のようになっていたので、おそらくこっちが正確だと思われます。
「強(あなが)ち貧富は人の品位を増減させるわけぢゃないが、金銭を尺度としたがる社会では、負債があれば直く悪評を立てたがる」(第四版)
新明国第五版は、文学作品を勝手に書きかえている場合があるので、注意が必要です。
「強(あなが)ち貧富は人の品位を増減させるわけじゃないが、負債があればとかく悪評を立てたがる」(第五版)
なお、上記は第五版からの引用ですが、第四版では下のようになっていたので、おそらくこっちが正確だと思われます。
「強(あなが)ち貧富は人の品位を増減させるわけぢゃないが、金銭を尺度としたがる社会では、負債があれば直く悪評を立てたがる」(第四版)
新明国第五版は、文学作品を勝手に書きかえている場合があるので、注意が必要です。
「しからば【然らば】」の用例。第三版までは、
「たたけよ、然らば開かれん」(初版~第三版)
だったのに、第四版で次の用例に変更されました。
「恋の本質は けっして性欲ではない。このことだけは私は確信している。然らば恋の本質は何であろうか」(第四版・第五版)
『聖書』から一転して、妙な恋愛論になってしまいました。(だから、用例が長いって。)
はい、ではみなさん、「恋の本質とは何か」、お答えください。
「たたけよ、然らば開かれん」(初版~第三版)
だったのに、第四版で次の用例に変更されました。
「恋の本質は けっして性欲ではない。このことだけは私は確信している。然らば恋の本質は何であろうか」(第四版・第五版)
『聖書』から一転して、妙な恋愛論になってしまいました。(だから、用例が長いって。)
はい、ではみなさん、「恋の本質とは何か」、お答えください。
今ごろになって、やっと「WEB新解さん新聞」の存在を知りました。これは新明解国語辞典第6版の発売にあわせて作られた期間限定のスペシャルサイトだそうです。なんだかこれからどんどん盛りあがっていきそうです。
「さばさば」の用例。
「ヨーロッパ人はすぐカッと怒ってけんかをするけれど、あとはそれで―しているから人間関係は日本よりずっと気骨が折れない」
特にフランス人は、さばさばしています。
「Ça va?(サヴァ?)」「Ça va!(サヴァ!)」
(文字化けしてたらすみません。)
※写真は本文とは関係ありません。私の好物、米吾のさば寿し。
Ça va. Je suis…(サヴァ ジュスィ)
「ヨーロッパ人はすぐカッと怒ってけんかをするけれど、あとはそれで―しているから人間関係は日本よりずっと気骨が折れない」
特にフランス人は、さばさばしています。
「Ça va?(サヴァ?)」「Ça va!(サヴァ!)」
(文字化けしてたらすみません。)
※写真は本文とは関係ありません。私の好物、米吾のさば寿し。
Ça va. Je suis…(サヴァ ジュスィ)
「ひとしなみ【等し並】」の用例。
「世界中の大衆、少なくとも先進国の人間は、どうやら―に『旅行病』〔=旅行病という流行病〕にかかったのではあるまいか」(第四版・第五版)
あるまいか、するめいか。(写真解説:スルメイカも旅行病らしい。)
「世界中の大衆、少なくとも先進国の人間は、どうやら―に『旅行病』〔=旅行病という流行病〕にかかったのではあるまいか」(第四版・第五版)
あるまいか、するめいか。(写真解説:スルメイカも旅行病らしい。)
「もはや」の用例。
「彼らが用いている範疇(ハンチユウ)と象徴とについて多少の理解が得られれば、よく西洋人の眼(メ)に映る日本人の行動の多くの矛盾は―〔=すでに〕矛盾でなくなる、ということを発見した」(第四版・第五版)
だから、用例が長いって。(書いてる意味もよくわからないぞ。)
「彼らが用いている範疇(ハンチユウ)と象徴とについて多少の理解が得られれば、よく西洋人の眼(メ)に映る日本人の行動の多くの矛盾は―〔=すでに〕矛盾でなくなる、ということを発見した」(第四版・第五版)
だから、用例が長いって。(書いてる意味もよくわからないぞ。)
「はんめん【反面】」の用例。
「泊っているホテルで金を交換して、『実はコインをコレクションしているので』と言い、各種のコインを貰(モラ)うのは一番簡単であるが、―つまらない」(第四版・第五版)
暗い趣味だ。(今度出される第六版で、このように妙に長い用例がどうなっているか、ご注目。)
「泊っているホテルで金を交換して、『実はコインをコレクションしているので』と言い、各種のコインを貰(モラ)うのは一番簡単であるが、―つまらない」(第四版・第五版)
暗い趣味だ。(今度出される第六版で、このように妙に長い用例がどうなっているか、ご注目。)
『新明解国語辞典』第六版が11月23日に発売されます。
7年ぶりの改訂版、どんな内容になっているでしょうか。
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dicts/ja/smk_kok/index.html
7年ぶりの改訂版、どんな内容になっているでしょうか。
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dicts/ja/smk_kok/index.html