まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

漱石の言葉

2016-10-11 09:08:40 | くらし

いつも通り6時前にごそごそ起きだして雨戸を開けたら。
ひゃあー、寒いわ寒いわ。
数日前まで雨戸開けたら網戸にしていたのに、すぐにガラス戸締める。
なんたることだ。

その数日前、小雨が降る中、駅前に買い物に。
買い終わってバス停でベンチに座ってバスを待っていたら、目に飛び込んできた。
バス停と並んで硝子の立て看板(?)に洒落た文字で漱石の名言。思わずメモしたね。

のんきと見える人々も、
心の底をたたいてみると、
どこか悲しい音がする     『吾輩は猫である』

いいねいいね。ほんとそうだわ。
ぼんやりしている私だってコンコンとやればどこか悲しい音がするのよ。
で、面白くなってネット検索したらありましたありました。気に入った名言だけ無断拝借。

愛嬌と云うのはね、
自分より強いものを斃す柔かい武器だよ  『虞美人草』

虞美人草は、なにを隠そう恥ずかしながらたった1冊読んだ覚えがある小説。
それも大学の必修科目で「主人公藤尾と紫について述べよ」的なテーマが出されてしかたなく。
そんなの分かるわけない書けるわけない。適当よ適当、提出せねば単位がもらえないからと。
ところが優秀な人っているものね、教授が読み上げた優れたレポートに凄く感心した覚えがある。
なんでも藤尾の気位の高さと、紫という色が持つ高貴ななんたらかんたらを結びつけて論じていた覚えがある。
はああ、文学ってそういうふうに読み込むんだ、なんて目からうろこ。
 

離れればいくら親しくってもそれきりになる代わりに、
一緒にいさえすれば、
たとえ敵同士でもどうにかこうにかなるものだ。
つまりそれが人間なんだろう    『道草』

「道草」は自伝的な夫婦像が書かれているっていうけれど。
漱石側からと鏡子さん側からと、視点が違うと夫婦はどう見えるのかしら興味深い。

本棚に昭和44年4月発行の分厚い「新潮日本文学」1000円があるけれど。
今まで開かなかったのにこれから読むことがあるのかしら。

 

 

 

 

 

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