井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

美輪明宏版 「椿姫」

2012年04月25日 | 日記


お招きを頂きまして、テアトル銀座へ出かけました。出し物は美輪明宏版「椿姫」です。
ご存知、デュマ・フィスの娼婦マルグリット・ゴーチェと地方貴族の子息アルマンとの
恋物語を、美輪さんご自身が脚本化、主演なさっている舞台です。
美輪さんはこの他に演出、美術、照明も手がけていらっしゃいます。

美輪さんとはさてもう・・・・どのくらいの・・・?
50年とは言いませんが、それに近いお付き合いであるかもしれません。
おそろしい話です。
長いとは言え、随分縁遠くなっていた時期もありますし
美輪さんご自身が「人付き合いは腹六分」がモットーの方であり
さらっとしたお付き合いで、だから長く続いているのかもしれません。

ロビーには伽羅の香が漂い、舞台は絢爛豪華で、まあ随分お金をかけていらっしゃるのでしょう。
採算が採れるのかしらんなどと、余計なことが頭をかすめましたが
貧乏臭いことが大嫌いな美輪さんです。

年に1度のコンサートと、1度の演劇。
半年に1度の「美輪大明神詣で」がここ数年の
定番になっています。

時に出かけるのを億劫だと感じることもありますが(もともと出不精です)
うかがうと、ああ必要だなあと思います。
日頃、美の片鱗とてないがさつな暮らしをしていますから
半年に1度、美輪美学に触れると、そのがさつがいったんリセットされて
心の軸が美のほうにいくらかは向き、潤いと情趣を取り戻す気が
します。

美輪さんもそこそこのご高齢なのでいつまで続くのかなあ、という思いも
抱きながらの半年に1度の美輪詣でです。

「これが最後の舞台かも知れませんし」とつい失礼なことを
いつぞや楽屋で口走って、さすがに美輪さんも微妙な表情を
一瞬浮かべましたが、ひょっとして90歳近くまで「美女」として
高いハイヒールを履き、ドレスの長い裾を引きずって舞台に
立たれているのかもしれません。

この方が延々と舞台に立たれている間は私も、老いずに若々しい
脚本を書いていられるような気がします。

余談に逸れますが、若者たちのラブシーンを書けなくなったら
脚本家としては「おしとね滑り」だと心得ていますが
この間の「花嫁の父」における美音と丸との
雪の中のラブシーンは、人様にうかがうと
及第点だったようで安心しました。


(日によっては結構な人数の方々にここを訪れていただいているようですがコメント欄が
空白のままです。承認制にしていることもあり、書きづらいでしょうか?
旧読者の方々のことが気になっています。旧HPを閉ざしてから、随分日が経ってしまいましたので。
気づいて下さっていらっしゃるでしょうか)

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです。 (きよら)
2012-04-25 08:55:08
先生お久しぶりです。

きよらです、覚えていらっしゃるでしょうか?
ブロク再開されたんですね、
旧ブログを閉じてからずいぶん寂しい思いをしましたが、また再開されたこと、とても嬉しく思います。
先生のブログが心のより所になっていましたので、これからもちょこちょこコメントさせて下さい。
私の方は、上の娘が中学生、下の娘も4年生になりました。
子供の手も離れてきたので今はパン教室に通っています。

花嫁の父拝見しました、とても優しい作品に感動し、情景もきれいで美しい日本を存分に堪能できました。
政治の方へも参加されているようで、これからもっと色んなお話聞かせて下さいね。
美輪さん素敵ですね、人付き合いも腹6分ですか、ちょとした言葉ですが勉強になります。

今黄砂が舞って家族皆のどと鼻がひどいです、浄化反応なのだから仕方ないですが、、、
あまり報道されませんが、中国が砂漠で核実験した放射能が黄砂となって日本へ上陸しているようですので、先生もどうぞ防護されるようおすすめします。
これからもどうぞ宜しくお願いします。
ご無沙汰しています (井沢満)
2012-04-26 00:33:27
きよらさん


コメント第一号です。
旧掲示板のように、オープンな書き込みができないので、皆さん参加しづらいのかもしれませんね。

お子さんは、あと二息程度ですねー笑ー
子育ても。

政治参加というほどではなく
西田昌司さんのお話をうかがいに
出かけたり、宇都隆史さんの出版に
お節介をちょっと言わせていただいたり・・・
その程度ですよ。


「花嫁の父」を旧読者の方々は見て下さった
かなあ、と思っていましたが少なくともお一人には見ていただけたようで、ありがたいです。


人付き合いは腹六分はもう何十年間
お聞きしているのですが、これがなかなか
難しい。
じき腹八分になって、気がつくと満腹、
その上更に腹十二分状態で人間関係パンク、
となりがちです。

遠慮がなくなり、言葉から節度が失せたり
相手の領域に土足でうっかり踏み込んだり。

というわけで腹六分、と常に自分に言い聞かせていなければならないようです。

中国の何度にも及ぶ核実験の放射能入の
黄砂のことは知る人ぞ知る。
その黄砂対策として日本がODAの形で
1兆6千億だったかなあ、中国に支払ってしまいますが・・・もう払ったのかな?
なんで核実験ゆえの放射能を届けられている
国が黄砂対策の費用を持つのか意味不明だし・・・黄砂対策なんかに回るわけもなく
軍事費になるわけですが、こんな
あほらしいことがまだ行われています。
ありもしない従軍慰安婦や南京大虐殺で叩かれながら、難儀なことです。