井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

言葉の暴力

2016年07月27日 | 歴史・政治

石原慎太郎氏が小池百合子氏に対して「厚化粧の大年増」やら「厚化粧の嘘つき」

と、罵っているさまが醜く、この方都政を放り出した時点で、表舞台から
姿を消すべきでしたね。保守の星であったのに、これでは晩節を汚すばかりです。

小池氏には生まれつき頬にアザがあり、それを隠すために塗りが厚くならざるを得ないということを知っての発言でしょうか。

小池氏は「今日は薄化粧で来ました」と、さらっと跳ね返し、さらにかつて石原氏に出馬要請をされたことは事実と明るい口調でばらされ、しかもその要請の理由が、猪瀬氏に潰された、四男のイベントに都の予算をつけてやったのだが、猪瀬氏に縮小された。それを復活させてやってくれ、が第一声だったとのこと。

「都の予算を付けたけれども。猪瀬さんになって、その予算が減らされたんだ。その予算を確保して欲しい。」(小池氏言葉)

都政を自分の息子救済のために使おうとしていたことを、小池氏は石原氏のように罵らず、さらっと「いいお父さんですね」と受け流し、このケンカ、器は小池氏が数倍大きかったようです。

石原さん、失礼ながら少々痴呆が始まっていらっしゃらないでしょうか。都政を投げ出した時点で、首をかしげていたのですが? 痴呆が言い過ぎなら、老齢による判断力劣化。都政を放り出して、ご自身にも周りにも何かいいことがありました?

言葉の暴力という意味で言うなら、福島みずほ氏も小池氏に対して「心は男」として「女装の男」呼ばわりを演説でしましたが、小池氏が子宮筋腫で子宮を全摘していらっしゃることをご存知での発言なのでしょうか。

鳥越氏は小池氏を「核武装に賛成」として非難していますが、これも真意を伝えない言葉の暴力です。

北朝鮮からの核の脅威、そしてアメリカが退いた時どうするかという設問がまずありきで、小池氏の正確な言葉はこうです。

「軍事上、外交上の判断において、核武装の選択肢は十分ありうるのですが、それを明言した国会議員は、西村真悟氏だけです。わずかでも核武装のニュアンスが漂うような発言をしただけで、安部晋三官房副長官も言論封殺に遭ってしまった。このあたりで、現実的議論ができるような国会にしないといけません」

これのどこが「核武装推進」ですか。「選択肢は十分にありうる」ということであり、国会で議論できる土壌づくりを、ということです。それは防衛を語る上での一つの考え方です。核保有が現実、核に対する最大の抑止力である以上、選択肢としては常に持っているべきであり、国会で話題にすること自体が周辺への「睨み」になる、「日本は持とうと思えばいつでも持てるのだから妙なことしなさんなよ」ということです。

「選択肢としてあり得る」がなぜ一足飛びに「東京に核配備」とやらに
すり替えられるのか。

実のところ「核は持たない」などと宣言してしまっては、侵略国の思う壺なのです。第一非核三原則など、守られているはずがないでしょうに。

言葉にはしかし、「言わない暴力」もあります。
小池氏の被災時の公約を紹介するのに、わざわざ瑣末なものを拾い上げて紹介、もっと抜本的公約、たとえば自衛隊との連携緊密化、警察・消防と結んだ対応力強化など隠して言わず、その代わりに「液体ミルク」などと大事だが、ささやかなことを紹介、矮小化するのです。
ほとほと、驚かされます。テレビの体質を知ってはいても、ここまでやるか・・・・・
ということですね。

自衛隊といえば、情報に間違いなければ小池氏は竹島にも触れたそうで
この方、何かがきっと心の中で弾けたのでしょう、本気で腹をくくられましたね。

私は命の心配をしています。祈ることしか出来ません。きっと守られるでしょう。
むしろ都知事になられてからでしょう。都民の一人としてお守りします。

 


7 コメント

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小池氏 (タマちゃん)
2016-07-28 07:57:03
いつも興味深く読ませていただいております。
井沢氏の勇気のある記事に共感もしております。

ところで小池氏。
小池氏には期待したいのですが、移民1000万人を受け入れる自民党国際人材議員連盟の会長でしたので、不安がありましょうか。

それと、都知事になったら、都議会を解散するといっていますが、都知事に議会を解散させる権限はありませんので、そもそも実現できない公約を掲げることが自体が疑問でしょうか。

完璧な人材はいないにせよ、移民受け入れはTPPと同じくらいの亡国の政策ですし、実現できない公約を掲げるのは都民を愚弄しているかのようで、小池氏には一抹の不安があるように思います。

勝手なコメント、失礼いたしました。
Unknown (葉月)
2016-07-28 10:39:18
石原慎太郎氏にはガッカリ、失望いたしました。
この際もっと老醜を晒していただき、小池百合子氏への追い風となる事を祈っています。

日本人は元来、汚い言葉で他を罵倒したり、お互いを貶め合う行為を嫌う高い精神性を持っていると思います。
(やり返さなかったから、他国に干渉されたり利用されっ放しなのでしょうが)

都知事選においては
相手を傷つけず、品よくサラリとかわす小池百合子氏に、浮動票が流れると期待しています。
「女性差別だ!!この老害!!」とわめくより、「いいお父さんですね、オホホ」路線で都民の心をつかんで欲しいです。
TVでは政策についてきちんと流してくれないので。

先生のブログで詳しく勉強させていただき、心底小池百合子さんを応援する気持ちになりました。
ありがとうございます。
お返事 (井沢満)
2016-07-28 12:20:08
タマちゃんさん

懸念は2つとも、小池貶めの人たちが定番で
流しているdisり情報です。
記事でお応えしますね。
あなたが、意図的小池貶めをなさっているということではなく、おそらくそのてのかなり出回っているマイナス情報をお読みになったのでしょう・・・・



葉月さん

小池氏の殺人予告や、石原父子の汚い言葉での罵倒は、逆に小池百合子氏を持ち上げる風になっていると思います。
Unknown (日本女性)
2016-07-28 12:46:32
>小池氏には生まれつき頬にアザがあり

知りませんでした。ご本人、そんなそぶりも見せずに、さらっと受け流す。今回、小池さんの度量の深さに感服しています。何を言われてもキレないんですね。

冒頭解散にしても、「議会側に不信任をつきつけられたら」という前提を発言しているのに、そこを切り取られて報道されたために、横暴だという批判につながっています。マスコミこそ横暴です。

移民についても、自民党が党是としている資料に、なぜ移民政策が危険かをきちんと明示してあります。その一番下にある資料をつくったのは小池さんですよ。

https://www.jimin.jp/news/policy/recapture/130379.html
引用・紹介のご許可を (はるか)
2016-07-28 13:03:18
拙ブログにこちらの記事と都知事選関連の記事を紹介させてください。

ところで、例の障がい者殺人男は「SEALDs(学生運動グループ)にならった抗議活動をする」といってあの事件を起こしたようですね。

朝鮮民族はもともと障がい者を笑いものにする「病身舞」などという差別思想があるようで、やはりエセ人道主義のSEALSに相通ずるものがあるような気がします。

日本では、障がいのある子が生まれると、「一族の業を一身に引き受けてくれた」とみなで大事に育てる風習があると聞いたことがあります。

こんなに近くても、日本とあの国は真逆ですね。
お返事 (井沢満)
2016-07-28 15:17:56
日本女性さん


>>小池氏には生まれつき頬にアザがあり

直接見たわけではないので、断言はできかねますが
巷間そう言われています。傍証的なことですが、小池さんはテレビのキャスターだったので、メークには熟練しているはずなのです。プロの手が加わりますから。
でも、(それにしてはお下手・・・・)と実は思っていました。もし、痣なら納得です。


>冒頭解散にしても、「議会側に不信任をつきつけられたら」という前提を発言しているのに

知りませんでした。最新記事では推測として、そう書いたのですが、では外れてはいませんでしたね。


はるかさん

どうぞ、お使いください。
ただ一行を切り取られると、誤読する人がいるので
その気になれば全文読める形で、URLを記載なさってくださいませ。

こちらのURLは、タイトルをクリックして新たに現れるURLが該当記事のURLです。



心からの激励を! (総太郎)
2016-07-28 17:07:26
井沢先生始め、皆様方の暖かいエールが良い結果に繋がる事を願うばかりです。

都民ではない小生も居ても立ってもいられなくなり(苦笑)、小池さんに激励のメッセージをお送りして、サポーターに登録致しましたが、御礼の御返事と共に大変な過密スケジュールの日程が小生にも伝わり、お身体を心配しております・・。
先生の的確な御意見・解説でも明らかなように今回の選挙権で、どういった勢力・人物がどのような見識・人格なのかが、私達有権者は勉強出来たのではないでしょうか?

野口健さん、若狭勝先生、中山成彬先生、河村たかし市長らの立派な行動ぶり。

一方で、はるか様の投稿にも若干、共通しますが、あの幸淑玉さんが、小池さんに対する凄まじい誹謗中傷をTwitterに投稿しており、いくら何でもシールズの方々や鳥越さん陣営でもここまで酷い暴言は吐かないだろうという内容でした。

メディアも若干チェック致しましたが、リベラルな印象の講談社のフライデーや日刊ゲンダイも小池さんのインタビューを公正に掲載し、
光文社の「フラッシュ」には安倍総理が親しいマスコミ幹部に小池さん支持を打ち明けているという驚くべきリポートが掲載されており、小池さん御本人にも、その内容を伝えた上での談話を掲載しております。
小池さん陣営には、正々堂々と出来るだけ多くのメディアの取材に対応され、味方に付ける位の戦略を続けて欲しいです。
後は、小池さんにあからさまな誹謗中傷を掲載しているのは、「リテラ」ですかね・・。

最後まで小池候補の良き奮闘を応援しております。