井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

韓国式挨拶、コンスについて再び

2017年03月20日 | 日本語

失いたくない日本のお辞儀」 として一文を書いたら、思わぬ数の

コメントを頂戴し、肘を張り腹痛のようにお腹に手を当てた

挨拶が気になっている人は、案外多いようですね。

戦争中の子供たちの挨拶です。涙が滲みそうです。

そのきちんとしたお辞儀に。過酷な状況の中のけなげさに。

疎開して田舎へ行く子供たちを、都市部に残る子供たちが

送り出しているのです。

疎開とは、戦時中の志気を奪わぬための言い換えであり、

実質は危険な都市部を逃れての「避難」です。

男たちは戦地に取られ、子供も大切な働き手であったので疎開で手放したくない

ご家庭もあったのです。

それにしても、なんと美しい子供たちのお辞儀でしょうか。

これが、日本のお辞儀なんです。

そして、心なんです。

今どきの子が、お互いの礼節をこういう形で表せるでしょうか。

いえ、それは教育の問題なんです。

アメリカ式に教室から教壇を取り払い、先生を呼び捨てにする

生徒たちの蔓延。そこには教師の権威もない。権威がないから、

教師に自覚も薄い。下手をすると左翼活動。

教壇を取り払うことは真似ても、教室に国旗を置き、

忠誠を誓うアメリカ流は、取り入れず。

二代目で変になったようですが、初代の頃の某愛国幼稚園は

見事だったのです。それが無念です。

この日本で稀有な存在であったのに。

そして、大人たちはといえば日本古来のお辞儀を捨てて、韓国式挨拶

コンスです。

礼儀という「形」には、民族の「精神」が添っています。

お辞儀の放棄は、民族の精神の放棄なのです。

グローバル化は理想としていいでしょう。

ただ、まだ人類には早すぎる机上の空論です。

門戸を開けば侵略されます。

そして民族性と誇りを放棄したところに、本来の意味でのグローバル化は

ありません。ただ文化的無秩序と倫理の崩壊があるだけです。

一国を侵略するのは何も、武力だけではありません。

文化と伝統の破壊、言語を奪うこともその一環です。

日本の礼節を大切に、言葉は国の防波堤、と言い続けています。

英語を教えることはよろしいでしょう。しかし、そんなもの熟練の

通訳をつければ済むこと。日本語はそうはいきません。

国語教育の充実を、と申し上げるのは最近の若者の、語彙の貧しさを

目の当たりにするからです。

「かわいい!」「きも」「うけるー」「まじ」「超」そして、全ての感情の

包括言語として「ヤバ」。

あらゆる年代の言語を書き分けねばならない脚本家として、

セリフに書きはしますが、最小限にとどめなるべく美しい響きの

日本語を、リアリティを損なわぬよう注意しながら綴っています。

が、近年それを感じ取れぬ、日本語の音感の悪い役者も出てきました。

ヴェテランは、敏感です。八千草薫さんであるとか、橋爪功さんであるとか、

もっと、くだっていしだあゆみさんや、田中裕子さん、斉藤由貴ちゃん、

若手では、向井理くん、村川絵梨ちゃんもセリフの音感に

優れている女優さんです。他にもまだたくさん、います。

ただ現場でスタッフも含め、セリフの音感に敏感な人がめっきり

減ったと感じています。

昔、「外科医 有森冴子」で、文科省の(当時は文部省)の芸術選奨の

新人賞の授賞理由の一つが「響きのいいせりふ」でした。

失われゆく着物と、言葉を愛惜(あいせき)します。

最後の守り手ではありたくないのです。

つなぎたい。

コンスもどきをなさる皇族方には、上記の子供たちのお辞儀の美しさを

見ていただきたいし、まして子供たちまで巻き込んでの戦争、

そこで命がけであったその子らの父親を皇后陛下自ら「A級戦犯」と

言い捨てられることに、
深い悲しみを覚えます。

そして、小笠原流を名乗りながらコンスを教え込む似非(えせ)礼儀ビジネスの

女性にも。

裁判で負けているので「小笠原流礼法」の名は使えないはずなのに、何やら

法に触れない程度のすり抜け方で、礼儀をお商売になさっている下品な

お方。なぜか韓国の影がチラチラするナントカ協会と結託して、

コンスを国際プロトコルにのっとったお辞儀であるかのように喧伝、

お金を取って免状まで与えての狼藉、許しがたく思うのは、

本来の小笠原流には弓や馬術などの武芸と共に、神道の

精神があるのです。それが、似非(えせ)にはない。

本家本元の小笠原流宗家は、男子が代々継いでいるこちらです。

http://mainichi.jp/articles/20141227/mog/00m/040/016000c

しかし、Wikiにさえ似非の女性が「小笠原流宗家」と堂々と虚偽が記され、

裁判のことには一言も触れず、

市場のシェアは一説には90%とも言われているぐらいなのです。

「小笠原流礼法」を女性側が商標登録した時、本物の

宗家が裁判を起こし、似非が敗訴したのですが、本物宗家が

黙って放任している(それは静かなる軽蔑の形だと思いますが)のを

いいことに、礼儀を商売にしてやりたい放題。

喧嘩は下品なほうが勝つ、というのは事実です。

ただ魂の上では、下品なほうの完敗だと私は思いますが。

時の流れの中でいずれ上品(じょうぼん)が勝つことを信じたいとは思いますが。

小笠原流宗家僭称の女性には、恥を知りなさいと申し上げます。

人としての倫理をご自覚でないお方が、何の礼法でしょうか。

私が、また己の身の丈を越えて皇室へ不遜を

申し上げるのは、神道の精神から外れたお振る舞いが時に

目に余るからです。

天皇陛下は日本全国の神道の頂点におわし、その祭祀王でいらっしゃい

ます本来は。

コンスもどきのシナ作りは、皇族の則を外れた品下れる(しな、くだれる)

お振る舞いで、それは国民から古来の美しい日本の礼儀を奪う

一助となられてはいらっしゃいませんか、

と畏れながら。皇室を尊ぶ心とは別に、そうお諌めしないと日本の美しい

所作が絶滅しそうです。

 

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誤変換他、瑕疵は後ほど推敲致します。

ご意見はご自由ですが、皇室に言及なさるときは、言葉遣いに
最小限の敬意を失わぬよう、お願いします。

 


9 コメント

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大好きなこの国  (マユババ )
2017-03-20 09:34:06
おはようございます。
今日は春季皇霊祭ですね。歴代の天皇皇后皇親の霊を祭るため、天皇陛下がお告げ文を読み上げ皇后陛下と皇太子両殿下が拝礼される儀式とのことですが、今年は皇后陛下は欠席され、雅子妃殿下はどうされるのでしょうか。こちらも土台がガタガタです。

私の小学校時代(団塊の世代)は、始業のチャイムがなると椅子に座り授業の準備をする、先生が入ってこられると級長の「起立」の声で一斉に立ち背筋を伸ばし手も真っ直ぐに下ろす、先生が教壇から皆の顔を見渡すと級長が「礼」と言い礼をし「着席」で座る、でした。
当たり前のことと思っていましたが、この風景で軍隊を想像する人がいるのでしょうね。

夏休みや冬休みに入る前には、先生は黒板に日にちを書き、この日は日直で学校に来ているから遊びに来たい人は来なさいと言ってくれました。たいてい10人ぐらいは来ており職員室に用務員室からテーブルを運びトランプやカルタをしたりお習字をしたこともありました。500円貰って校門前の文房具店兼駄菓子屋にお菓子を買いに行きドキドキしながら食べたことも宝物のような思い出です。
私は少々生意気な子で当時の新聞に「デモシカ先生」と、先生にでもなろうか先生にしかなれないという記事を見つけ、新聞というものに疑問を持ったことを覚えています。

挨拶と返事は教育の基礎ですね。教室の壁には整理整頓と書いた紙も貼っていました。
昨今の日本は? と大いに危ぶまれていたときに東日本大震災が起こり、まだまだ日本も捨てたものでなかったと嬉しかったり感謝もしましたが、日本の善き伝統を壊そうとしている存在が確かにあることは感じています。

井沢先生、皆さま、これからも警鐘をならしてくださいますように。
マユババさん (井沢満)
2017-03-20 14:58:01
そういえば起立礼、やってましたね。
いつ頃からしなくなったか、ご存知ですか?
私の学校では・・・ (うさぎ耳のクロネコ)
2017-03-20 17:31:35
井沢先生、お久しぶりです。
中学生のうさぎ耳のクロネコです。
最近色々と忙しくて、なかなかコメントが出来ずに拝読させていただくだけとなっていましたが、ようやく暇が出来たのでまた拙い意見をを失礼いたします!

 私、井沢先生の記事を読むまで教壇というものを知りませんでした。小学校でも今の中学でも、教卓があるだけで壇はありません。
 授業の終わり始めの挨拶は『起立 注目 ○○先生に礼 着席』というかけ声です。『注目』は、他の地域ではないそうですよ。あと、礼の前に『○○先生に』とつけるのは、私の中学独自のものです。
 礼のときの姿勢については、とくに全校集会の時や大きな行事の時には、先生に口うるさく注意されますね。まさに井沢先生の仰るとおり、手を横に真っ直ぐつけ、背筋を伸ばすようにと。
 それでも前に手を組んで背中を丸めて礼をしている人は、かなり目立つのですが……。
 そういう人たちは、それが正しい姿勢だと思っているわけではなく、ただ楽な姿勢をしようとしているだけですね。恥ずかしながら、私もたまにやってしまいます。
 ここで問題なのは、学校内での礼を正しい姿勢でやろうという意識がないことです……。先生方の真剣な注意など右から左に聞き流して、教師への敬意なんて全く持ち合わせていない。そんな人は少なくありません……残念ながら。
 ただ、本当に真面目に、そして素直に先生方の注意を聞いている人もいます。私もまだまだですが、そんな人たちの仲間入りが出来るようにと日々努力しております!

 
 さて、記事の内容に関係なくてとても申し訳ないのですが、この場をお借りしてどうしても言わせていただきたいことがあります。
 まず、井沢先生をはじめ、総太郎様、けん様。
 私の至らないコメントに対し、身に余るお褒めの言葉をいただき、本当にありがとうございました!とても嬉しかったです!お礼の言葉が遅れて本当にすみません。
 とくにけん様は、丁寧なコメントを返して下さって、ひときわ感謝しております。素直な気持ちで、真摯に受け止めさせていただきました。
 私は、井沢先生は勿論のこと、ここにコメントされている皆様を同様に尊敬しております。だから、素晴らしいメッセージ下さったをけん様に対し、感謝こそすれ「気持ち悪い」などと思うわけがありません。
 私が忙しくてなかなかお礼の文章を書けなかったせいで、誤解を招いてしまってようで本当に心苦しい限りです。
 遅ればせながら、弁明させていただきました。
 
 ちなみに、私のポメラは単三電池式で、パソコンには付属のケーブルで簡単につなげます!あと、パスワードを設定することも出来ますよ。井沢先生、まだ扱いに困っていらっしゃるらならば、是非とも参考にして下さいませ。
 こちらも返答が遅れてすみませんでした!

 今度はそう遠くない内にまた参加させていただければと思います。
 それでは、至らない長文失礼しました。
うさぎ耳のクロネコさん (井沢満)
2017-03-20 20:33:16
現役中学生からのレポートは、ありがたいです。

ポメラは使いもせず、床に転がったまま。
あーあ。
思えば、私にポメラを使う機会などないのでした。
電車の中で,モノを書いてそれをパソコンに転送、
とかいう絵柄を脳裏に想像してたのですが、
電車の中では、ほとんど何かを読んでいて
書物はしないのでした。あーあ。
先生 (マユババ )
2017-03-20 22:13:04
今夜の入浴タイムも読書ははかどらず、起立礼が頭の中でグルグルでした。
教壇は中学も高校もありました。高校生のとき担任の英語の独身の男の先生が、後退りをしながら板書をしていて教壇から落ち横にあったバケツに足を突っ込み、皆で大笑いしたことを思い出しました。先生の名前も顔もあだ名も思い出しました。(笑)
起立礼は、ウーンどうだったか。挨拶をしないはずはなかったと思います。着席のまましていたのか、記憶にございません。
いつ頃からしなくなったのですか?何らかの理由があったのでしょうね。興味深いです。

私の故郷は四国の愛媛県です。ずいぶん大人になってからですが、愛媛の教育界は昭和30年代の初頭の頃から先生方が日教組と闘い続けておられたことを知らされ、「我が師の恩」への気持ちが深まりました。
今の子供たちも、学校が先生や友達との良い交わりの場となることを心から願いますね。
みかんだけじゃない (風鈴)
2017-03-21 09:30:12
私も愛媛にゆかりのあるものです。
マユババさまのお話を聞いてうれしくなりました。

愛媛では「少年式」というのをやりますね。昔の元服にちなんだものだと聞きましたが、この名前で行われているのは全国的に珍しいそうですね。

フライブルグに慰安婦像が建てられそうになったとき「姉妹都市」として異議を叫んだのも松山市です。

名にし負う「保守王国」としての面目躍如といったところでしょうか。

スレ違いで申し訳ないことでしたが「えひめ」の名に誘われて出てきてしまいました。

みなさま、ごめんなさい。
Unknown (日本女性)
2017-03-21 12:31:13
昨日、先生のブログを、そして、けさの産経新聞12面(家庭欄)のコラム「知っておきたい暮らしの作法」を読み、あっと声を挙げてしまいました。まさに、エセの小笠原流の小笠原敬承斎なる人物が言葉の乱れについて書いているのです。今まで何気なく読み流していたのですが、この人物ですね。コンス普及の犯人。

http://blog.goo.ne.jp/inoribito_001/e/1c49db02b6907cf42111339c452fd354

産経ともあろう新聞社が! きょうで最終回なので、今ごろ気づくなんてうかつでしたが、新聞社に抗議します。
こんにちは (総太郎)
2017-03-21 16:36:28
先生、皆様方、こんにちは。

本エントリーのお写真、本当にこちらが襟を正したい気持ちになりました。

先日の寒空の中、お仕事に取り組んでらっしゃる警備員の方々の様子にも頭が下がりますし、日本の美しい光景ですね。

先生が仰る通り、橋爪功さんや八千草薫さんら、台詞回しや音感が優れた印象で、本当に素敵な方々ですよね(^^)

マユババ様や風鈴様のお話にも嬉しくなりました(^^)
愛媛県は特に文化の香りがする県ですが、
「少年式」とは、中々興味深いですね!
慰安婦像反対にしても、地方の自治体で独自のメッセージや行動は大変な勇気も必要な筈ですから、心から敬意を表明させて頂きます。

私事ですが、愛媛県関連では「伊丹十三記念館」
関係者の方々と某所で以前、楽しく歓談。
もちろん映画ファン・伊丹さんの大ファンとして(正直申し上げると、監督よりも俳優としてが好きですが)思い出話に花が咲き、記念館関係者の方々曰く「地元の熱心な某ファン男性と小生を知識対決させたい(^^)」
「是非、いらしてください」旨、暖かい御言葉を掛けて頂き、名刺まで頂戴したのですが、未だにお邪魔出来ておらず・・。

また、愛媛の地を訪ねたいですね。
愛媛県の発展と県民の方々のお幸せを願っております。

日本女性様が御指摘の産経新聞朝刊を確認させて頂きましたが、14ページ・生活面にございました!
お恥ずかしいばかりですが、小生、今まで余り生活面を熱心に拝読していなかったので気付かず・・。
本記事だけなら、特に違和感もなく、詳しく存じているお方でもなかったので、先生や皆様方の御指摘がなければ、全く気にならなかったでしょうね・・(~_~;)

改めてメディアには信頼性のある方々の吟味・起用をお願いしたい所です。

うさぎみみのクロネコ様、暖かい御言葉ありがとうございますm(__)m

もう、平成の教室に教壇はないのですね・・(~_~;)

小生の投稿は、つまらない雑文ばかりですが、井沢先生の大切なメッセージがお若い世代に伝わる事を願いたいです・・。

小生の個人的な経験ですが、初対面の方から、いきなり訓戒を述べられたり、面接や歓談の際でも、上から目線で不愉快な思いもした事がございました。

去られたお方も、悪意はなかったと思いますし、貴殿が暖かく受け取ってくださった事は幸いでしたが、気心の知れた常連読者の方々なら、いざ知らず、特に思春期のお嬢さんには小生自身への戒めとして、私達大人が、慎重に配慮、気をつけなければならないという事ですね・・。

クロネコ様並びに御家族の皆様方の御多幸をお祈りしておりますm(__)m
これからも充実した学校生活を!(^_^)

先生、場をお借りして失礼致しましたm(__)m
少年式 (マユババ)
2017-03-21 17:12:58
風鈴さま

少年式??? エーッ覚えてない、忘れたのかしらと本当に心配になりました。
で、調べましたら昭和39年から始まったとのこと、私は高校生でした(笑)
ホッとしました。でも経験してみたかったです。

You tubeで何校かの「少年式」の様子を見ましたが、生徒たちの姿勢と礼の美しいこと、澄んだ空気が流れているようで、皆さんがりっぱな大人になり幸せでありますようにと心から思いました。
愛媛県だけだそうですね。ずっと続けられると良いですね。
教えてくださりありがとうございました。とても嬉しいです。

愛媛はお魚もミカンも野菜もおいしいですね。

皆さま、失礼いたしました。