井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

花畑ニッポン

2014年05月12日 | 歴史・政治

このところ、テレビではアンジェリナ・ジョリが引退して
監督業に専念するというニュースをしきりに報じていて
ハリウッドの一女優の引退がどれほどの大事件かと思うが、
それにしても、どの局も彼女の反日には触れない。

彼女の監督二作目作品が『Unbroken』であることを報じても、
それが日本軍に捉えられ虐待されたアメリカ兵の話で、
しかも日本軍が人肉を食べるという内容であることは
日本国民に教えない。

少々お人好し過ぎないか。
これでアンジェリナ・ジョリがその新作とやらの
プロモーションに来日して、ファンが歓声を上げながら
迎えたら、もう日本は諦めたほうがいいのかとさえ、ふと。
大きな事件がひしめく中で、若い女性たちの関心の二番目が
アンジェリーナ・ジョリの引退というのも情けない話だが
その内容を知らずに無邪気にこのハリウッド女優の
動向に関心を抱くさまが、ほとほと情けない。

彼女が描く米国人捕虜の話が真実かどうかは知らない。
それをわざわざ、今取り上げて描くことの意味が解らない。
従軍慰安婦という濡れ衣を着せられて、日本が世界の
糾弾の対象になっている最中に、反日傾向の強い
国連で戦時下のレイプについてアジ演説を行った女優である。
日本と名指しもせず、従軍慰安婦とも言ってはいないが
韓国人が事務総長を勤める反日色の強い国連で、
戦時下のレイプといえば、人々の脳裏を過るのは
ありもしなかった強制の従軍慰安婦、日本軍のいわゆる性奴隷たちの
ことであろう。

ミャンマーで日本軍が鉄道を建設するときに捕虜を虐待したという
話があり、しかしその説の一端を検証した日本人がいて、少なくとも
検証された部分は嘘だったということが分かっている。
ことほどさように、日本軍の犯した残虐性という内容には
フィクションも多い。

私が絶望するのは、至って反日性の強い映画も日本人は
平然と出かけ、ましてボイコットなど決して起こらないことである。
かつては「パール・ハーバー」という映画がそうであった。
ラブストーリーに擬態した反日映画であったが、その側面は
まるで話題にはならず、それどころか第二次世界大戦での
一方的悪役は日本だったのだ、と思い込む日本人も多かったのだろう。

それ以降もハリウッドでは反日映画が作られ、日本の俳優が
平然と出演し、それが批判もされぬ国である。

断っておくが、事実なら何も言わぬ。一方的視点で日本が
傷つけられる描き方に対して、一言も発しない国民性を
情けなく思うのだ。

テレビで言えば、憲法改正について報道していた番組があり
何気なく見ていたら、某映画監督が現れ平和を謳いあげた
現在の憲法が美しいなどと言っていて、ため息が漏れた。
この監督もまた、平和憲法があるから日本の戦後70年間の
平和が守られたと思い込んでいるのだろう。

日本が侵略されずに来たのは、憲法で戦争放棄したからではない、
戦争放棄とは対極にある米国の核の傘と、軍事力に守られていたからこその
平和である。

占領軍に押し付けられた憲法でも、中身がよければいいではないかとも
おっしゃった。何という阿呆な人なのであろう。監督としては有能だが
こういうお花畑に、テレビは語らせるべきではない。
賛否両論を出すのはいい。しかし基礎くらいは心得た人間を起用して欲しい。
でないと、それこそ「話にならない」。

日本国憲法の、分かりづらいそして翻訳調の醜い日本語が我慢できる
時点で、クリエイターとしての感性さえ疑いたくなるが、そもそも
その監督は日本国憲法を、当時の占領軍が日本に良かれと
思って作られたと思っているのだろうか。

あり得ない。

憲法作成にあたりマッカーサメモと称する物を見れば、彼らの憲法作成の
動機が日本弱体化と消滅を狙ったものであることは端的に判るのに。

それに加えて、報道管制であったプレスコードと、自虐史観を植え付ける目的であった
WGIP(ウォーギルトインフォーメーション)の存在と。
こういう情勢下で作成された日本国憲法が日本を守るためのものではないこと
自明の理であろうに。

憲法起草に日本人が加わっていたことを挙げて、押し付け憲法ではないと
いう論があることは無論知っているが、加わった日本人は傀儡であると私は
思っている。

以下、マッカーサー・ノートの一節である。

War as a sovereign right of the nation is abolished.
国家の主権としての戦争は廃止される。

Japan renounces it as an instrumentality for settling its disputes and even for preserving its own security.
日本は、紛争解決の手段としての戦争のみならず、自国の安全を維持する手段としての戦争も放棄する。

自国の安全を維持する手段としての戦争も放棄する。

つまりはそういうことである。日本は自国の安全を維持することを放棄せよと
言われているに等しい内容であろうに。

憲法論をとりあえず、脇において考えてみてもよい。
戦争をしません、と宣言したからといってその国は侵略されぬという
保障はどこにある? かつては日本を守ってくれた日米同盟も
時代とともにその堅牢さは失せて来ているし、今後ますますその
傾向にあるだろう。

九条改正、核保有の可能性を言うと、即戦争をしたがっていると
短絡する人たちがいるので困りものである。
戦争など私とて、ごめんこうむる。好戦的な動機で憲法改正が言われ
集団的自衛権が言われているわけではない。国防が動機である。

世界の諸情勢から、国の守りを考えるにもはや日米同盟が盤石なもので
なくなりつつあると同時に、国防をアメリカという他国に頼ることにより
日本の戦後がいつまでも終わらず、米国に従属する構造を残したまま、
自国の神社に総理が参ることすら、とかく口出しされるのである。
性奴隷という名の強制の慰安婦など、いもしないのに同盟国であるはずの
アメリカが日本の名誉を守ってくれるどころか、韓国や中国の
大嘘に加担して日本を叩くさまを見るが良い。
他国はしょせん他国なのだ。自らの国の利益と戦争犯罪の隠蔽のためには嘘もつく。

 【補遺】

韓国で韓国人たちによる九条改正反対デモが行われているのも
語るに落ちる話。それほど九条が素晴らしければ、自国政府に
働きかけて現憲法に九条を付加してもらうのが、筋道であろうに。

h ttp://hosyusokuhou.jp/archives/38057206.html


18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
焦燥感 (4匹猫のハハ)
2014-05-12 10:08:00
初めまして
昨年の晩夏辺りから拝見させて頂いております

いつも更新 ありがとうございます

こちらの記事は ここ数年 正確にはバンクーバー
オリンピック後の4年ですが 私の脳内でグルグル
していた事柄をスッキリとまとめてくださって
まさに我が意を得たり!!と嬉しくて図々しくも
しゃしゃり出てみたくなりました

友人知人にメールで知らせたい程ですが
その場合は転載とかコピー&ペーストに
なるのでしょうか
その辺り疎いものですから お手間をお掛け
するようで恐縮ですが コメント欄にて
ご返答頂けませんでしょうか?

外科医有森さえ子←漢字が思い出せない~
毎週楽しみに見せて頂きました
バイクを駆る有森先生はカッコ良くて
惚れそうU+2661なんて思っておりました
女なんですけどオスカル様にも惚れてたし…

あ 私事を失礼致しましたm(__)m


インターネット (さらら)
2014-05-12 12:12:13
アンジェリーナ・ジョリーの女優引退は
yahooニュースで知りましたが
この人の反日に関するコメントが意外と少なかったので
ネットをしている人でもあまり知らないのでしょうか。

だいぶ前になりますが
アメリカの女優クレア・デインズが
フィリピン批判をしこの女優出演映画の上映禁止と
入国禁止を言い渡したそうで
日本政府もこれくらいの事してほしいです。
お返事 (井沢満)
2014-05-12 13:52:15
4匹猫のハハさん

記事はコピペでもいいし、該当記事のアドレスを
添えるだけでもいいでしょう。

http://blog.goo.ne.jp/mannizawa/e/9a44415f015c2e8969593937aa682c05

こういうふうに、表示してそれに加えて「内容より抜粋」として、とりわけ読んで欲しい箇所をコピペしておくと万全です。あるいはタイトルを添えるか・・・・。

ドラマタイトルは「外科医 有森冴子」です。
ありがとうございます。


さららさん

>この人の反日に関するコメントが意外と少なかったので
ネットをしている人でもあまり知らないのでしょうか。


そうかもしれませんね。拡散しましょう。

テレビの報道でも、監督した二作目のタイトルはいうのに、反日内容には触れません。

アンジェリナジョリは米軍が戦後、日本女性に何をしたか知っているでしょうか。
Unknown (民草)
2014-05-12 20:39:38
アンジェリーナは「ボーン・コレクター」の時は知性を感じさせる役柄と演技でしたが、最近の動静を見るに洗脳されやすい方のように見受けます。
乳房手術など大変にセンセーショナルなだけで、女性に希望を与えるどころか、絶望しか感じさせないでしょう。
彼女の周りには胡乱な人物が一杯居るような気がします。ハリウッドには魔物がいるとも言われておりますし。

最近、オリンピックに絡めて規制を緩めようとする向きがありますが、大変にキナ臭いものを感じます。
風営法の緩和とか賭博の解禁とか。今日はテレビニュースで、「クラブ」を風営法から外して24時間営業可にしよう、オリンピックで外国人観光客が来るから、それに対応しようと言う、無茶苦茶な理屈です。オカシイ・ナンカオカシイ!
きな臭い五輪 (井沢満)
2014-05-12 21:38:23
五輪がもたらすメリットは重々承知ですが、
招聘にあたって、かなり薄暗いものを感じているので
もともと晴れやかな気持ちで迎える気にはなれません。
(反対ということでもないのです。五輪景気と活気は事実だろうから。あとこれは性格ですが、国中が一気に一色に染まって、お祭り騒ぎになり、肝心なニュースが埋もれてしまうのを好みません)

平昌五輪招致にあたっては韓国の統一教会文鮮明の資金と土地、李明博元大統領、国際五輪委が三つ巴で何か招致に動いていた気配を感じるのと、文鮮明の逝去により、それがクラッシュしたツケを日本が支払う水面下の取引があったのではないか、などと。

そうでも考えないと、あの時期の東京への招致が不自然で・・・。マドリードに引き換え悪条件が揃いすぎていたので。放射能、直下型地震、8月という炎暑と湿気の東京、そしてこれは言いづらいので恐縮しながらですが、天皇皇后両陛下がご高齢で、いつ国全体が喪に服さなければならないかという微妙さ・・・・。こととしだいによっては、五輪延期とか返上とかもあり得るので・・・・。

まあ水面下の取引については想像の域を出ないので、記事には書けませんが・・・・。
Unknown (翡翠)
2014-05-12 22:31:45
わたくしもその監督さんのお話を
たまたま聞きましたが、いい
映画を作られる方だけに
がっかりしました。
まあ、思想的にどうこうというよりは
単純に戦争反対、平和礼賛な
だけなのかなとも思いますが・・・。

私は今の憲法は
日本人を蝕み、日本人の魂を
毀損するものだと思います。
「九条」絶対の方に聞いてみたいのは、拉致事件をどう解決するのか、
ということです。
九条があったから平和だったと
よく言われるのですが、
ならば何故拉致事件がたやすく
起こったのか。
当事国が認めているにもかかわらず、なぜ残りの被害者を全て
奪還できないのか?
全て「九条」があるからだろう、と
思います。
ですので本当は、今の憲法は
占領統治中に作られたものなので
「無効」よって「廃棄」そして
大日本帝国憲法を復活させ
それを改正すべき点は改正する、と
いうのがしっくりくる、と思っています。
竹島も (井沢満)
2014-05-13 00:33:33
翡翠さん

竹島を盗られっぱなしでいることも、また
韓国が盗って行ったことも、九条で
手足を縛られているからでしょう。
遅いコメントですが (ねこた)
2014-06-10 00:19:35
井沢先生、こんばんは。
アンジェリーナU+2022ジョリーの捏造反日映画について、いち早く知らせてくださってありがとうございます。
そんな映画を監督していながら、「マレフィセント」たらいう主演作をいけしゃあしゃあと日本に売り込もうとするアンジェリーナU+2022ジョリーに腹が立って仕方がないです。

その監督作ですが、証拠に基づかないデタラメノンフィクション小説を映画化して監督するなぞ、チャイナマネー系のスポンサーかプロデューサーでもついたのかと思っていたのですが、(そちらの可能性も大だとは思いますが)そう言えばアンジェリーナU+2022ジョリーは、国連親善大使なんですよね。

http://www.unhcr.or.jp/ref_unhcr/angelina/

今回の反日映画は、もしやその絡みでは?
もともと国連は連合国が正義、日本は悪の枢軸、というスタンスですし、今の事務総長は、かの国の・・・

あっ!と思ったので、コメントしました。
今更だったら申し訳ないです。

ねこたさん (井沢満)
2014-06-10 01:11:11
国連もそうですが、反日組織がいくつかからんでいる気配ですね。それらは水面下で通底しているのですが。
某人道支援団体自体がいかがわしいし・・・・皆、どこかでつながってますよ。今回の映画がどうかはちょっとわかりかねますが、ハリウッドはアメリカ政府のプロパガンダもやるので・・・・まあどうですかね。
戦勝国連合とつるんだアンジェリーナ・ジョリなら、あるいは、国家政策とも結んでいる可能性もあるかもしれません。捕虜虐待の話がハリウッドで続き過ぎるような気がします。偶然ならいいのですが、これだけ短期間にRailway、Unbrokenと続くと・・・・ちょっと?


unbrokenの原作を調べてみましたが、どうやら捏造ですね。事実確認も怠ったまま世界的に影響力の大きい映画化など、政府レベルで抗議すべきことですが・・・・

このところの、アメリカの対日本姿勢を見ていると・・・政府はものも言えないかもしれません。

気骨のある官僚が潰されてきたのもアメリカ⇒自民党⇒官僚という図式のようです。
やはり (ねこた)
2014-06-11 10:01:06
邪悪なやつらが下のほうで繋がっているのですね。
かなり根が深そうで、気が遠くなりますが、今は兎にも角にも、アメリカのWGIPと愚民化政策にやられてしまった日本人に一人でも多く目覚めてもらわなくてはなりませんね。

官僚もアメリカに都合の良い者ばかりにされているんですね。
「日本は永遠に中韓に謝り、償い続けなきゃ駄目」などとほざいても外務省で出世出来るんですから、そうですよね。

無駄になるかもしれなくても、外務省に抗議の電話かメールを入れます。
デタラメ嘘歴史で我が国を貶める映画の公開に対して、国として抗議して欲しい!という国民の声を少しでも多く届けなくては、と思うので。