井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

靖國神社 秋季例大祭に行って参りました

2016-10-18 | 日記

夜来の雨も上がり、久々に青く抜け渡った東京の空です。

靖國神社の内陣の中庭には、陽が清浄な白湯のように満ちていて、
鳥たちの声が繁(しげ)く、時折鳥の羽が視界にひらめいて飛び、
さながら森のなかにいる心地、ここが首都の中心エリアであることが
信じられない静寂さです。

古代衣装に身を包み浅沓の、天皇陛下の勅使がつづらを担いで
供物を捧げに現れるのを待つ間、わたくしの胸に蕁麻(いらくさ)のように
突き立つ言葉が「A級戦犯」という本来謂れなき言葉であり
それを、他ならぬ皇后陛下が発せられた、ということに
気持ちの潰れる思いをなさった方も多いでしょう。

戦犯というのは、復讐裁判でしかない一方的東京裁判で押された烙印に
他ならず、国内法では無罪です。
戦争におけるそういう意味での戦犯なら、どの国のどの戦争にも
存在します。

負けたから戦犯になるだけのこと。あの戦争で日本が勝利していれば、
戦犯はエノラ・ゲイの乗組員たちであり、時のアメリカの大統領で
あっただけのこと。

超党派議員の参拝はあったようですが、閣僚の姿はないのが情けなく、
お一人、扇千景さんのお姿を拝見するにとどまりました。
宮家からは、三笠宮家のお嬢様方がそれぞれ日を変えての参内であるようですが・・・・。
お供物の札に、「秋篠宮」のお名があり、本来この方にこそわたくしは
来て頂きたいのです。無論、本来は天皇陛下にお出まし願いたいのですが。

明治神宮でもそうなのですが、靖國神社の神前における奏上にも、
「すめらみこと」の名が織り込まれ、だがそのすめらみことの
お名前が、現状では宙に浮き耳に素直に入って来ず、
微妙な不協和音となってわたくしの耳には届くこと、率直に
申し上げざるを得ません。神社からは指呼の間におわす、その御方。

明治神宮は至誠館での憲法改正の勉強会に参加させて頂いたことがありますが、おおかた皇室を日本の核として仰ぐ保守なら改憲派であり、そして改憲派の人々は、天皇陛下を国家元首として位置づけることを理想としていらっしゃるようであり、わたくしは理念としてはそれに反対するものではないのですが、現状を鑑みるに現実と理想の乖離が激しすぎるように思われます。

いわゆる「平和憲法」、実態はGHQが日本に押し付けた、日本弱体化、無力化を意図した白人のための憲法でしかありえず、しかしながらそれを護持せよと説かれるのが今上陛下と皇太子殿下(そしてお言葉の端々に皇后陛下)であらせられるという矛盾を、愛国保守の方々はどう、胸の内で整合化されているのだろう・・・・・と常に不思議に思います。

平和憲法護持というごとき、“政治発言"は「象徴天皇」には憲法で禁じられているので、平和憲法護持に談話で触れられるのは憲法違反でいらっしゃるという矛盾をご自覚の上で、敢えてご発言なさっているのでしょうか。

しかしながら、平和憲法護持発言はそのまま、自民党という一党の党是否定、現在の政権否定であり、これは由々しきことであると言わざるを得ません。
自民党と安倍政権を肯定なさる必要はさらさら、ございませんが
国民の意見や価値観が真っ二つに割れるサブジェクトに対して、天皇陛下がどちらか一方に加担なさるのは、象徴というご存在からは著しい逸脱でございましょう。

とこういう不遜なことを申し上げるのは、そもそも「生前退位」というお気持ちの発露が、象徴天皇として全身全霊のお務めが叶わなくなるから・・・・・という理由なら、象徴天皇としてのお言葉が逸脱されるのも、忌避なさるべきではなかろうか、と愚考するからです。また、全身全霊のお務めが出来なくなったから、皇太子殿下へ速やかに譲られたい、というお言葉の本意も汲み取りかねます。
皇太子妃、内親王が一義の皇太子殿下に、全身全霊を込めての民と国家へ向けてのお務めを期待してもよろしゅうございますのですか?
現在、東宮としての公務はその妃と共に僅少、皇族としての公務の大半を海外含め乏しい予算の中で、回していらっしゃるのは秋篠宮家です。

こういう物言いも「不敬」と捉える層がいるであろうことを承知の上で、今日は書かせていただきました。

靖國神社の御神体である、大きな丸い清浄な鏡の正しく真正面、可能限度の至近で、日本国の安泰と、世界平和、なかんずく皇室の弥栄を祈念して来た身、ためらい恥じることはございません。

日本の神々よ、不敬と断じるならこの身、この場で殺せ。

さて気分一転・・・・・

本日の装いです。

着物が、黒にくすんだオレンジの縦縞が入った木綿。
羽織りが、黒いちぢみの綿麻。
帯が白のからむし織。
いずれも、神田明神下のY.&Sonsさんの作品です。

お昼は、遊就館内のカフェで、カツカレーを食しました。
境内には若者と外国人の姿が目立ち、お茶売り娘の
出で立ちで、緑茶が宣伝をかねてふるまわれており、これが
五臓六腑に染み渡る美味しさ。

ハーブティは、かなり飲むほうなのですが海外のハーブが
体の細胞にしみじみと行き渡る、と感じることはありません。
日本の風土が育み、日本人の手で摘まれた緑茶は、全身の細胞が
さざめいて、歓声を上げます。

わたくしもまた、日本の風土で育った日本産なのでしょう。

 

誤変換その他、文章の瑕疵は後ほど推敲致します。
なお皇室へのコメントは内容ご自由ですが、言葉遣いには敬意を心がけられますよう、お願い申し上げます。

 

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10 コメント

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先生、お疲れさまです (総太郎)
2016-10-18 21:01:08
先生、お疲れ様でした。
やはり神聖な場所だけに、黒いお着物が凛として、こちらが身の引き締まる思いです。

陛下並びに皇后様に参拝して頂きたいですが、難しいでしょうね・・。

荒谷様、伊藤祐靖様らの著書も是非購入させて頂きます。(現在、高川邦子様の著書を拝読中です)

先程の話題ですが、吉永みち子さんは豪快な方のようですね。
現在もダイヤモンドオンラインのサイトで確認出来ますが、佐高信さんの寄稿によると、幸淑玉さん、石坂啓さん、辻元清美氏らを交えて会食の機会があり、吉永さんは初対面のこれらの方々に、たちまち「姐さん」と呼ばれ一目置かれたそうです。
内舘先生も凄いですが、御両人とも人間の器の大きさに尽きるでしょうね。

私事ですが、小生も佐高さん、姜尚中先生らにお目にかかり歓談した事がございましたが、
皆様方、それぞれ紳士な方々で暖かい対応。
しかしながら、小生、つい生意気に正直に言葉が出てしまうので「先生の御意見○○は賛同しますが、○○は絶対に反対です」となり、あちら側に困惑、苦笑されました。

共産党さんや創価学会さんの友人・知人もおりますが、どうしても議論では率直な意見を述べてしまうので、内心煙たがられたと思うのですが、少なくとも小生自身の経験では露骨に不快な態度を取る方、激怒した方は殆んどおらず
「総太郎さん、良い意見ありがとう」
の反応でしたね。
先生が仰る通り、良識ある方々なら、節度を弁える限り通じ合えると思います。(瀬戸内寂聴さんや吉永小百合さんら、まさにお人柄は良い方々ですし)
但し、絶対に相手を全否定したり、無礼な言動だけは慎しまなければ駄目でしょうね。

そして、思想や意見は同じでも、合わない方々は確かにいますね(苦笑)

只、一部の識者や一般人でも「○○さんは○○党支持だから嫌い」と思想やイデオロギーで人を判断・決めつける方が、いらっしゃるのは残念ですね。

余談ですが、発売中の週刊文春・阿川佐和子さんの連載対談に三田寛子さんが登場され、色々な心境を語られています。
無事、御家族の襲名披露が成功され、心よりお祝い申し上げたいですね。

先程、文章途中で誤送信してしまいましたので、削除・お許し頂ければ幸いです。
地の物、和の物 (民草)
2016-10-18 22:04:50
はっきりと、言いたいことを仰る。
ブログ主様らしく、細かい意見の差はございますが、胸がスッキリいたします。
ハーブティー、この数年は庭に育てた洋物ハーブ、和のハーブを摘んでお茶を頂いています。
何とやらの高価な輸入ハーブティーよりも柔らかく、体に染み込みます。
日本の風土は何事も柔らかくするのでしょうか。

お返事 (井沢満)
2016-10-19 00:13:34
総太郎さん

参拝には「黒」と決めていましたが、お祝いの席でもあるので(靖国神社さんの姿勢は慰霊でもありますが、慶事として表明なさってます)、色を縞で入れてみたのでした。


民草さん

外国産ハーブが、日本の土壌ではやわらかく
変化する・・・・・とそれが目からうろこでした。


靖国で頂いた緑茶は掛川産だったような。
記憶がおぼろなのですが。試飲させていただいただけで、買ってくればよかった・・・・・


靖国問題 (ネコ太郎)
2016-10-19 11:14:06
小生も例大祭の日に靖国に参拝したいものですが、なにぶん遠方なので実現できていません。

さて、先日のニュースで、亀井静香氏、石原慎太郎氏、平沢勝栄氏、原口一博氏らが靖国神社に西郷隆盛や、戊辰戦争で旧幕府軍として戦った会津藩などの将兵ら「賊軍」とされた人々を合祀(ごうし)するよう靖国神社に申し入れたとありました。徳川宮司はすぐに対応するとは言えないと言われたそうです。

私に取って中韓の言う靖国問題よりもこちらの靖国問題の方が昔から胸のつかえのようなものでしたので亀井氏らが取り上げてくださったことですっきりいたしました。
新撰組も松平容保も尊皇攘夷のために戦ったのは同じなのにいまだに賊軍扱いでは日本人らしいあり方ではないとずっと思っていましたので。
ありがとうございます (にょり)
2016-10-19 11:49:59
先生、なにもかも、本当にありがとうございます。

「A級戦犯」、皇后の立場で簡単に口にする…
もう悔しいやら悲しいやら
遠い島国へは慰霊に行くのにお車で5分もかからない目と鼻の先にいらっしゃる英霊へのお気持ちは…

いつもいつも英霊を想うとその部分で苦しくなり辛くなります。
なによりも殆どの保守と言われる方々はそこに気持ちを向ける事なく、きれいな部分のみで自己完結してしまっている様子に腹立たしい限りです。

なので、このように先生に記事にして頂く事は本当にありがたいです。

英霊への想いが強い分、許せないし、苦しくなるんです
参集殿にて配布されている冊子に皇后の歌が紹介されているのを目にしただけで何とも言えない複雑な気持ちになりました。

先生のコメント欄を汚す訳には行かないのでこの辺で口を噤んでおきます。

カツカレー、私も毎回頼みます(笑)子供と分けて食べます(子供は横須賀ドックがお気に入りなんです)
海軍カレーも食べた事がありますが、当時の「レセピ」通りの作り方だと驚く程あっさりなんですよね
いかに濃い味に慣れまくってるのかを痛感いたしました。

お着物、素敵です。

あ~、私も英霊さんに会いに行きたくなってきました
土曜日、天気もよさそうなので予定しておきます。

先生、ありがとうございました。
お返事 (井沢満)
2016-10-19 12:03:18
ネコ太郎さん

多分、おっしゃる方々の合祀は叶うのではないでしょうか。


にょりさん

思いの丈を書いてくださって大丈夫ですよ。
私は顔と名前を晒しての記述なので、現在が
限度ですが、HNでのご発言ならもうちょっと
踏み入って頂きたいと、むしろ思います。
Unknown (ピピ)
2016-10-19 13:05:20
先生、お疲れ様です。なかなか踏み込むことの難しい問題、言葉を選びながらの提起、それでも書き続けて下さることに感謝です。
都内に住みながら、今まではこれといって関心もないままにいた靖国神社ですが、体調が許せば是非参拝したいと思う今日この頃です。思うように身体が動かず、イライラ(笑)しております。
私事はさておき、これまで神域に入って何故か涙が溢れた神社が伊勢の神宮と大和の大神神社。本当に涙が止まりませんでした。何だったのかなと…不思議です。
それもさておき、先のベルギー国王夫妻来日の際の内廷皇族の無様さに又々苛立ちMaxになっておりました。ティアラも綬もなく、王妃や天皇陛下の肘を掴んで歩く皇后、東宮妃のみっともない所作、国賓に対してあまりに失礼ではないのか。末端国民として恥ずかしく思ったのは私だけでしょうか。
そして、天皇陛下は象徴としての仕事が出来なければダメ、象徴天皇の仕事なのだから摂政もダメ、故に譲位。でも、後を引き継ぐであろう方々はもっと出来ませんよ。何だか分からない理由で内親王も1ヶ月近く登校しておられず。この方々に国の顔を任せられると本当にお思いなのでしょうか?
退位と仰っている割にはアチコチご自分達で増やしたらしい公務とやらにお出ましになっていらっしゃいますが。
先程の話に関係するのかもですが、以前は天皇皇后両陛下をテレビなどで拝見すると、やはり涙が溢れて止まりませんでした。今は全くありませんが。秋篠宮ご一家は数少ない報道でも、拝見しているとやはり涙が出ます。嬉し涙でしょうか。
何だかやるせない今日この頃です。

駄文失礼致しました。
お返事 (井沢満)
2016-10-19 16:54:46
ピピさん

皇后陛下のティアラなしは、不可解ですね。
頚椎を傷められているということですが、
1キロ未満のティアラを3時間ほど、載せることが
出来ぬほどの症状の方が、テニスで走り回られる?

医師でないので、ただ素人が訝しく思うレベルですが。
秩父宮妃から紀子妃に渡されるはずであったティアラも、皇后陛下のお手元にとどめられていると聞き及びます。
お使いにならぬなら、紀子妃にお渡しあそばせばよろしいのに。他の宮家ではティアラは2つ所蔵しているかと思うのですが、紀子妃はおひとつきりです。

三笠宮家から例大祭にお出ましとうかがっても、私が余り心はずまなかったのは、三笠宮は赤い皇族として、神武天皇は否定、数が問題ではないとして南京大虐殺があったかのようなニュアンスで、江沢民に謝ってしまうなど、反日言動も半端ないお方だからなのですが・・・・皇族を否定なさりながら自らは皇室にとどまり続け特権を得続けていらっしゃるそのお姿が美しくはなく・・・・


このように思いはさまざまあるのですが、お察しのように「言葉を選びながら」の、いたって抑制的な記述を余儀なくされています。

髭の殿下と私の亡き親友が親しく、一度など紹介しようと思ってくれたこともあるようなので・・・・思いは複雑なのですが。
その親友のお子さんが、佳子様のご学友です。
Unknown (ソマリ)
2016-10-20 11:46:46
先生、素敵なお召し物です。羽織の裏地は海老茶?ちらりと覗く所が粋ですね。
敷石の堺の黒い線が、先生が剣を持っているように見えてしまいました。

ところで皇后陛下が誕生日のお言葉でまたも戦犯と・・・

「キリノ大統領が、筆舌に尽くし難い戦時中の自身の経験にもかかわらず、憎しみの連鎖を断ち切るためにと、当時モンテンルパに収容されていた日本人戦犯百五名を釈放し、家族のもとに帰した行為に、改めて思いを致しました」


渡辺はま子さんが、歌を歌う事によって戦犯釈放を嘆願してキリノ大統領が特赦を行ったのではなかったですか?
皇后陛下はどこまでいっても日本は悪・加害者としか思われないのですね。
フィリピンでの慰霊も誰のために?英霊はお喜びになられたのでしょうか?


生前退位についても責任回避のような言い方ですよね。

「皇室の重大な決断が行われる場合、これに関わられるのは皇位の継承に連なる方々であり、その配偶者や親族であってはならない」って、常に関わっておられますよね。

お言葉、全てが日本を貶めているようで、とても国母とあがめることは出来ません。

秋篠宮様に恙無く皇位継承されますように、願ってやみません。
靖国神社参拝 (武蔵の国の人)
2016-10-20 13:14:16
先生

靖国神社参拝していただき有難うございます。

私事ですが、母型の祖母の兄弟も祀られているので、喜んでいると思います。一人はスガリオ沖で戦艦山城、もう一人は大和の水上特攻で散華しました。

parisさん

お返事遅れて申し訳ありません。

私の無知をお許しください。

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