井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

逆風では学び、追い風では謙虚に

2017年07月28日 | 日記

友近さんという芸人さんを、かねがねシャープな感性の方だなぁ、と
拝見しているのですが、この方がテレビで
先輩芸人に教わって座右の銘にしている、という言葉が
なんであったか。

正確な文言は記憶してないのですが、「向かい風の時は落ち込まず、営々と実力を蓄え、追い風に上昇したらおごらず高ぶらず」という如き内容で、感じ入りました。

若いときにはなかなか思い至らないもので、私などもいわゆる売れっ子人気作家であった時代、「いい気になるなよ」と自分を戒めていたのですが、局や世間の扱いの図抜けて別格なことにいつしか慣れてしまい、天狗になってしまいました。

また追い風が来るかどうかは知りませんが、もう高ぶることはないと思います。
淡々と己のなすべきことをなし、学ぶべきことを学ぶのみです。

と書いて、ふと連想したのが自民党のことです。

自民党だけの悪癖ではないのでしょうが、時を得るととたんに民の声に謙虚に声を傾けることを忘れ、風がどのように吹いているか察知するセンサーも鈍り、ふんぞり返ります。

民主党に政権を奪われた後、招いて頂いて自民党本部にお邪魔したのですがお目にかかった方いわく、「政権を失うということは、つらい寂しいことですよ。マスコミもいっせいに、波が引いたようにいなくなります」

建物が古く、また省エネで明かりを落としているせいもあるのか、党本部内は火が消えたような活気のなさではありました。

エレベーターから降りていらした、当時の谷垣総裁が私を見て会釈をくださったことに驚きましたが、隆盛期の自民党の頃なら会釈はあったかどうか。

あの当時の辛さを腹に据え、出直したはずが・・・・

基本的に私は安倍政権を支持いたしますが、しかしながらおごりと油断が結局、今の窮状を呼び込んだ気が致します。

都議選での惨敗も、都議会自民党の態度の都民を忘れ去った、おごりによる腐臭、それを都民は必ずしも賢くありませんが大衆の本能で嗅ぎ取ったのかもしれません。

それに加えて、都知事選のときの候補の立て方! 何の人事力学が知りませんが、おそらく都知事にしてやればコントロール下に置けるとでも計算ミスしたのか、よりによって、よりによって舛添さん! 都民をばかにするのもいい加減に、と思っていたら今度は増田寛也さん、あり得ない人選です。

増田さんは、「バンキシャ!」でコメンテーターを準レギュラー風に務めていたとき、ゲストでいらして名刺交換などさせて頂いたお方で、人としての悪印象はさらさらございませんがこの方の親韓ぶりは、舛添さん第二号。

海底ケーブルを日韓でつなぎ、韓国に電気を直流送電し、電力を融通できる態勢を整えるという「日韓グリッド接続構想を提唱なさっています。

TBS「時事放談」出演中、籾井勝人NHK会長が就任記者会見で「従軍慰安婦は、戦争をしているどこの国にもあった」との発言を受けて「目を背けたくなった」と批判。

目を背ける内容は、籾井会長の言葉のどこにもありません。韓国側の捏造の酷さに踏み入らなかっただけ、まだまだ穏やか過ぎるくらいです。

こういう発言もあります。

「若い世代が政治が右傾化することに肯定的になっている。短絡的に飛びつくような傾向があり、危うさを感じる」

戦後72年、GHQの敷いた反国家的教育体制が、ようやくほころびを見せ始めたということで、「右翼化」などではありません。国とは何か、ということに目覚める若者が増えて来たのです。ネットで、正確な情報を彼らは得ていますから。

桝添氏、増田氏と一体、何の理由を持って親韓派を自民党は立てたのでしょうね。

舛添氏の悪評には、韓国への尻尾振りも含めてのことであったのに、その二番煎じのごとき増田氏擁立は、わざわざ敗因を自ら招いているごときことでしょうに。

政治に関わる気はないので、安倍総理側近でいらっしゃる西田議員から総理との会食のお誘いを受けたときも、ご辞退してしまったのですが、こんなことならパイプを通じておけばよかった、と今さら悔やんでいます。
総理のお友達的味方はいらっしゃいますが、私のごとく基本的支持者でありながら夫人への批判、それを放置なさってきた総理への批判など含め、ズケズケ申し上げる人は、周りにいらっしゃらないのかもしれないと、思うので。

昭恵夫人も、稲田朋美国防相も、後出しジャンケンで批判しているわけではなく、前々から要注意と書いて来ました。そういうシグナルを送る人は周辺にいないのかな、といぶかしく、それゆえ身の程知らずながら、会食でお会いしてパイプを作っておけばよかったかもしれないなあ、と悔いているわけです。
私ごときが何を言おうと伝わらぬかもしれないけれど、ここまで弱り目にたたり目になったときには、身にしみて思い出してくださることもあろうかと、思わぬでもないのです。

下村博文氏の名刺も、手元にあるのですが、さていつどこでお会いしたのやら、まったく記憶にないのです。石原伸晃氏に代わり、自民党東京都支部連合会の会長となられたので、この方ともお会いしたのをご縁に糸をつないでおけば、都知事選、都議選への「文句言い係」程度になれたのかもしれぬのに、と今頃軽く悔いているのですが・・・・

こんなふうなので、政治に関心があるのは、自らが関与したいということではなく「この日本」を考えるとき、政治を抜きには語れない、という次元のことのようです。

思えばずっと「美」を追い求めて生きて参りました。

それが作品という形になったり、日本語や着物への関心に連なっていったのだと思います。

美とは遠くかけ離れた政治の世界に足を踏み入れる気はさらさらございませんが、言葉をただす、正確さを磨くという意味で言葉におけるお手伝いはこれぞと思う政治家の方になら、させて頂いてもいいかなと思わないでもありません。

ただ、そういう方は言葉もすでに整然と美しいのです。

言葉は政治家の武器です。心して頂きたい議員はいます。そんな方の教育係程度は務まるのかな・・・。ご縁があれば、です。

 

さてコメント欄のコメント全てにお返事を差し上げる時間がなく失礼していますが、むろん全部ありがたく拝読しています。

西式のメトロノームのような体操について、教えてくださった方ありがとうございます。体を左右に振る運動は、実は週一のスチームサウナ通いでサウナ室の中で試みているのですが、お腹の凹凸についてはやっていず、また予備運動も知りませんでした。

何か直感的によさそうな気がするので、週一でもスチームサウナ内で試みてみます。(サウナ内には、ほぼいつも人がいないので)

お知らせ、ありがとう。

末尾に、本日のテーマを繰り返します。

「勝っておごるな、負けた時は己の涵養(かんよう)に務め、めげるな」

と自民党の、心ある議員の方々へ。

心ない議員はどうとでも、なりやがれ。

 

誤変換他、後ほど推敲致します。