井沢満ブログ

後進に伝えたい技術論もないわけではなく、「井沢満の脚本講座」をたまに、後はのんびりよしなしごとを綴って行きます。

変なロジック

2016年05月23日 | 歴史・政治

どの番組であったか、石破茂氏がどこかで演説している映像が流れ、
その言葉に首をかしげました。

「トランプのいうごとく日韓が核武装したら、中国の覇権主義を拡大することになる。それはアメリカの不利益になる」(大意)

このロジックが解らず、周辺にも訊いてみたのですが彼らも解らないといいます。

「気分」として分からぬでもないのですが、政治家の使う言葉としては
明晰さに欠けるように思います。意図しての曖昧語ではなく、言葉の
レベルの問題ではないでしょうか。

石破氏はこうも言いました。

「日本が核を持つことは絶対にない」

非核三原則は確かにあるのですが、これをわざわざ政治家として再宣言する
メリットが私には解らないのです。

アメリカの核に守られて日本が戦後70年間の(とりあえず)平和があるのは事実です。
とりあえずというのは、それでも拉致が行われ竹島が盗られ日本人船員たちが
4千人近くも半島に拉致されたという事実があるからです。

核が結局は最終的な戦争抑止力になるのは、残念ながら世界の現実です。
しかし、その核の傘も実際に所有している国からすれば脆弱です。
核攻撃に対しては核による反撃能力つまり核抑止力を持つことが、最も有効な回避手段だというのは世界の常識です。

核の傘は、核攻撃可能な能力を持つ国家(中国・ロシア)には効果がないことは、米国政府の元高官たちが証言しています。

核の傘と言っても、日米安全保障条約に、米国の核報復の義務についての条項は存在しないのです。

日米関係ももはや盤石だというわけでもありません。
非核三原則というのは、米ソの冷戦時代のものであり、流動する
世界情勢の中で、絶対に守らねばならぬというほどの堅固な代物では
ないのだし、防衛のための核なら持てるという考え方もあります。
第一「持ち込ませず」はとっくに、破られています。

持つ持たぬはひとまず置いて、日本の技術力をもってすれば、開発しようとすればいつでも核は持てるぞという無言の示威(脅しともいう)が、侵略を狙う国には
抑止力にもなっているのに、なにゆえ政治家が諸事剣呑になっている今、
わざわざ日本が核を持つことは「絶対に」ないとアピールするのかが
解らないのです。

石破氏の防衛に関するお話をわざわざ自民党本部に拝聴しに出かけた
くらいなので、氏の軍事に関する知識はもちろん存じ上げていての
私の意見です。

なお、原発は核を扱う技術の存続でもあります。廃止は中国、韓国と
隣国同時に行わないと安全面ではさして意味がないことは何度も
書いています。

舛添氏に対しての石破氏の言葉にも、首肯しかねます。

「間違っていた、ごめんなさいと言う勇気も必要かもしれない」

あの犯罪レベルに近い公私混同が、「間違っていた」「ごめんなさいと言う勇気」が
「必要かもしれない」?

間違っていたごめんなさい、は舛添氏を推したあなたや、党ではないのですか?
「ごめんなさい」と言う勇気は、ぜひ石破さん、あなたと党がお持ちください。

大体、党を捨てて出て行き、除名処分にした人物を応援する筋の通らなさ。
次の都知事選に誰を立てるか、推すか、舛添さんにさんざんやられた
都民はしっかり見ていますよ。

また韓国学校への土地貸与は、実質的に献上に近いと私は思っていますが、
これは都民だけの問題ではありません。全国民に投げかけられ問われるべき
由々しき問題だと思います。

現在定員割れしている韓国学校なのに、なおこの上に6100㎡の
首都の主要地がなぜ欲しいのか、腑に落ちません。
そもそも、現在の学校が手狭になったから、が嘘でしょうに。
定員割れしているのだから。

ハンディのある日本の子たちのための特別支援学校が建設される運びに
なっていました。それを潰して、韓国に貸与しようと言うのです。
しかも代替地として決まった場所は、遺跡があるとかでいつ建設
できるかもしれぬ、という先延ばし状況。
本来は五輪の前年に、不自由を抱える日本の子たちのための
学校が出来上がっている予定だったのです。
さもなくば保育園が。

それが、パラリンピックを開催する都市の知事のやることでしょうか。
不自由を抱える子らをないがしろにする、恥ずかしい都知事を
リオ五輪の式典に出してはなりません。
この男は日本の恥です。障害のある婚外子への送金を
値切って、裁判を起こされた男です。何が
パラリンピックでしょうか。 

ヘイトスピートを止めないなら五輪は返上すると、舛添氏は
都民を脅しましたが、これもまた変なロジックであり、
韓国人が日本人を貶める発言は我関せずなのだそうです。
それに、五輪返上など特段今や脅しにもなりません。

招致の時から胡乱なことがつきまとい、スタートしたらこれでもかと
不祥事続きの五輪など要らぬ、と思っている国民も多いのです。

舛添さんがソウルで思いついたという、さながら韓服もどきの案内人ボランティアの制服は、ペラッペラなのに一着25万円だと報じられています(実際は1万円だとコメ欄にご指摘あり)。ボランティアを何人配備するつもりなのか、広い東京、千人はいるでしょう。いくらですか。無造作なまでにお金を捨てているくせに、案内人は都民の善意に頼るさもしさ。

我が子の洋服をヤフオクで購入する節約家の舛添さんが
都税は随分、太っ腹にばらまいてくださいます。
制服は李氏朝鮮の王宮守衛の衣装に酷似とも指摘されています。

エンブレムも制服も公平なコンペのはずが、なぜかつきまとう韓国色。
まぁ最初から予期していたことではありますが。

葬式エンブレムに李氏朝鮮韓服ユニフォーム。
都知事の執務室のデスクには、朴槿恵大統領と2ショットの写真と、
ハングルルビの姓名。

賄賂問題で五輪を返上するなら、ロンドンと言わず再びソウルはいかが。アジアで続き過ぎ? いえいえ、どのみち欧米の目から見れば
同じような地域、ソウル、北京、ピョンチャン、東京、と団子になっての不自然開催、どうかすると韓国は日本の一地方と思っている人たちもいるぐらいです。

韓国では日本が五輪開催国にならぬよう、放射能や“戦犯国”を熱心に
海外に発信して妨害に熱心でした。
また韓国で開催となれば大喜びでしょう。舛添氏も。

次期都知事は、元の奥さますなわち片山さつきさん、ということを
言っている人がいましたが、皮肉が効いてよろしいのではないでしょうか。
舛添さんを反面教師にしたたか思い知り学んだお方です、偏った
悪い都政はなさらないでしょう。

というのはジョークですが、案外次期は女性が立つかも知れません。
石原、猪瀬、舛添と続いてほとほと都民はくたびれ果てているし、
新しい風は女性が吹かせる可能性もなくはないでしょう。
うんざりの中に石原氏を入れることに抵抗感のある人も多いかと
思いますが、結局のところ猪瀬、舛添を誕生させた元凶ではないのでしょうか。
さして意味のある都政の去り方だったとは思いません。

都政は組織票が物を言うので、結果は解りませんが・・・・・。

変なロジックと言えば、沖縄の翁長知事もでしょう。

「基地があるがゆえに事件が起きてしまった」と強調。

問題のすり替えも甚だしいです。個別の事件と基地問題を故意にごっちゃにしていますが、このロジックがもし通るなら、在日の外国人の中では韓国人と中国人の犯罪率が突出して高いので、韓国人と中国人を追放せよとなりますね。

来日しての外国人犯罪は中国人が1位で、ベトナム人が2位ですが、「在日」外国人となると、

1位韓国・朝鮮 
2位中国 
3位フィリピン

 

です。

 

米軍による犯罪は、沖縄の人が犯す犯罪率を下回っています。

「海兵隊の犯罪率は、実は低い。 2014年では、沖縄の刑法犯の人口比率が0.24%であるのに対し、米軍関係者の刑法犯の人口比率は0.05%です。ですから、むしろ、米軍関係者の人口を増やせば、沖縄県の犯罪率を減らせるということになります」(元在沖海兵隊幹部のロバート・D・エルドリッヂ氏

中田防衛大臣の「申し訳ない」もいかなるロジックでの謝罪なのか?
日本の防衛に米軍は不可欠なのであって、その不可欠であることを
防衛の長がなぜ謝るのか・・・・・。事件と日本政府との間に
何の因果関係もありません。
それこそ政治家や役人お得意の
「遺憾の意」で十分だと思われます。

被害に遭われた女性の方のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の無念
いかばかりかとお察し申し上げつつ。