スピリチャルTIMES 「とにかく生きてみる!」

スピリチャルTIMESの編集長北村洋一が、この不確定な社会に生きている人々の喜怒哀楽をレポートする。

風俗嬢が求めたスピリチャルとは?vs ルポ小説「ヒーリングタッチ」vol12

2010年12月05日 | 日記

「ヒーラー誕生」

 

秋月さんは、三重県の二見ケ浦にある大興時についた。まったく飾りけのないシンプルなお寺である。しかしその由緒は、鎌倉時代に遡ると示されている。前回と同様に森平先生は、本当の優しい笑顔でニッコとして社務所で用事をされていた。「こんにちは」と声を掛けると、先先の笑顔が、そのまま仏さんのように神々しく見える。こんな時は、きっといいことの前触れではないかと思った。「前回の初めての鑑定の時は、自分の霊性や、先祖の祟りという、俗っぽい想像を働かせ、この場所に立っていたのに、今日は、その霊性を心配することもないし、また自分に対して悪い話が、告げられることもないだろうという予感めいたものがある。
本堂に入り、森平先先との鑑定と、スピリチャルセッションが、始まった。「あれからは、金縛りや、何か薄っすらと感じる幽霊見たいなものに、悩まされることはなくなりました・・」と告げた。「それは貴方の問題であったのです。自分をマイナスにしか考えないことを、ずーとしてきたら、あなた自分の魂もマイナスのものを呼びますから・・」と話す。「自分が何のために生きているか、人生は何なのか・・そんな難しく考えなくっていいのです・・」と。「ただ自分らしく生きていれば、いいのであり、それは自分の精神も、心もそれにたして、潜在意識の中で、変わろうとすっることに非常に大きな拒否反応を示すことがあるのです・・」と。「変わりたいと言う・・心」と「変わるのが怖いという・・心」が、存在して、やっぱり変化に対する防衛本能が強く働き、どうせ出来ないから、大学を出ていないから、風俗の仕事をしているからと、駄目な理由ばかりを提示してくるものなのです。」と話してくれた。今日のセッションは、じゃどのようにすれば、自分の出来ない、やっぱり駄目であるという観念を払拭するかということであると秋月さんは思った。森平先先は、真言密教の僧侶である。そこで、お寺の檀家にでもなり、その宗教を進めてくるのではという気持ちになったが、そうではなかった。「貴方は、いつも誰かに救ってもらおうとしている・・・」「でもそんな簡単に救われ、幸せになれるはずもないのだ・・」「私の言ってる幸せは、金銭や、身分や、名誉なことを手にいれる幸せではありません・・」「貴方の心、魂が、今世で貴方に何を勉強し欲しいか、何を気付いて欲しいかを、自分で知り、自分で本当に気付くことが大事なんです・・」と話してくれた。秋月さんは、この今までの人生に対して、必死で生きることを、不安なく生き抜いていくことばかりを考えていた。それは誰にも頼らない生き方であり、そこには無償の愛と言うものなどがあるわけがないと思っている。そんな眠たいおとぎ話は、違う次元の話であり、秋月さんにとってはSEXであっても、お金の代償になると思っている。出し渋りとか、元々のけちとかでない。この時代、なんの後建てのない女が、そこそこのマンションに住み、お洒落も、グルメも普通に楽しむことは、世間を斜に見たり、時には女の武器を使ったり、男の阿保さ加減にも付き合いながら生きることであり、それは何時の間にか、本当の自分を、本来の自分を、そして魂レベルの秋月さん自身に気付き、自分を見つけることが難しくなることである。どう生きるかを・・自分で見つけて欲しい・・その手段として色々な方法があると森平先先は話す。その生き方は、宇宙の光の下に返る魂が、それに返る為に学ぶ多くの心の勉強のことを言うのである。「まだよくその辺のことはわかりません・・」と正直に話す。「人に救ってもらうことばかり、利用することばかり、という考え方を棄ててみること・・」です。と森平先先は答える。「まず自分が誰かを救ってあげることを考えるべきであり、あなたなら出来る・・」と、おっしゃった。もっと言えば、貴方の魂は、貴方にそれをするように望んでいるのである・・とかなり深いスピリチャルな話しとなっていった。そこで「先先は僧侶もしているのだが、別にレイキをしてるのですか・・」と尋ねる。先先はそれを否定しないでうなずく。「ここで話をしていることは、レイキでの話しをしているのです・・」と言う。真言密教は、数十年かけて理解できる宗教である。それを説くことでこの世の救済をするのだが、一般の他人にはそれが非常に解りにくく、少しでも一般の人に解りやすく伝わる方法は、ないものかを探していた。宗派は違えども、鎌倉時代に法然や親鸞によって国の民の救済を目指した、念仏教、浄土真宗のようにそれを唱えるだけで、悪人も商売人も、市井のごろつき、乞食も救われると説いだ。それは爆発的に広まり、それから千年たったいまでも、その思想や教えは脈々と続いている。レイキもそれに近いが、秋月さんは、「私が人を助けることをするべきである・・」という突然の先先のお話しに度肝を抜かれた。風俗に働く女が、人を助けることができるのか?しかしなぜか、それは計算は出来ないのだが、その時、なぜか腑に落ち、理解は出来るような気がしたのだ。秋月さんは思った。「私の前立腺マッサージは、お客様には評判である。そのことは自負しているが、それは何故かはわからなかった。多分折角、お金を払って気持ちよくなりに来ていただいているのに・・気持ちよくさせなければ、お客様に申し訳がない・・と」常々思っている。多分その気持は、そのお店に在籍している女子の中では一番持っていると思っている。私はいつもこの手で、男性自身を愛撫したり、扱いたり、そしてアナルを指で前立腺をマッサージする時も「気持ちよくなって・・」と思う、自分の体は何の変化もしないけど、指先に集中して懸命に遊戯するのだ。その技の比較はしたことがないから、他の女の子のその技量の差はわからないが、休憩ルームでの会話などには、その心にもない悪徳商人のような会話に、何回か、癖癖したことを思いだした。「もし時間がるななら、体験アチューメントを受けてみたら・・」と先先が誘ってくれた。秋月さんは以前から、私にレイキの話を聞いていたので、その概要は知っていたが、私が大阪でするレイキには、胡散くさいと言いながら、私のレイキヒーリングは受けてくれなかった。しかしそれも必然だったのか、秋月さんはレイキに触れることになる。秋月さんは、自分の中にある、自分の魂が持ってる、人を癒すこと、人を癒すことが出来る人への可能性を見極めようと思った。前立腺マッサージのお店でのナンバーワンの地位は、元から持ってるサービス精神もあるだろうが、自分の指先のハンドパワーも関係しているのでは?と疑いたくなるような嬉しさも湧いてきた。そして先先の車に乗って、先先のヒーリングサロンにつれって行ってもらった。


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« とにかく生きてみるvs借金... | トップ | とにかく生きてみるvs深夜... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事