デモクラティックスクールまんじぇ まんじぇの仲間ブログ

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スズムシ

2016-10-28 13:13:16 | のば

我が家はみんな虫が得意ではありません。

なのにこの夏の終わり。

親戚からスズムシをもらいました。

オス、メス合わせて10匹。

家の周りでもよく鳴いていたので
「秋だな~」「キレイだな~」と思うことはあっても
飼育しようとは考えたこともありませんでした。

せっかく我が家にやって来たので
大きめの水槽に移し替え、ちゃんと飼育することに。

誰も世話をしようとしません。

なので、エサのナスをあげるのも
水を霧吹きであげるのも私が全部やりました。

スズムシはメスがオスを食べてしまうことがあることも
初めて知りました。

 

そうこうしているうちに2匹があっけなく死にました。

えー、死んじゃったー、なんでぇ!?

環境の変化のストレス…?

焦った私はえさの位置を増やしてみたり、
霧吹きの回数を増やしてみたり。

しばらくするとまた1匹、オスがいなくなりました。

メスに食べられちゃったのかなぁ…。

オス2匹に対し、メス5匹。

「おぉ、ハーレムやなぁ」とお父さんは笑っています。

「でもオスはメスに食べられちゃうんでしょ?
 メスからしたら争奪戦じゃない?」

などと話しながらスズムシを観察していると
オス同士、縄張りとかあるのか1匹がもう1匹を威嚇します。

さらに、理由は分かりませんが、羽がない1匹のメスを見つけました。

虫の世界も厳しいのね…。

結局そのうちオスが先に全滅し、メスも数を減らしていきました。

そして最後に残った1匹のメスもちょっと前にいなくなりました。

 

ほんの1~2か月でしたが、スズムシたちの様子を見てきて、
仲間(?と思っているのは私だけかも)の数が減っていく中で
どんなことを思うんだろうと考えました。

悲しいとか、さみしいとか思うのかな?

私がもしエサをあげなかったりしたら(そんなことしないけど)
私のこと恨んだりするかな。

・ ・ ・

ただ思ったのは「生きている」ということ。

残っているスズムシたちは、ちゃんと与えられたエサを食べ、
静かにたんたんと生きている。

そう感じました。

私がもしエサをあげなかったとしても(改めて…絶対そんなことしないけど)
きっと誰も恨んだりしないんじゃないか。

そう感じました。

死ぬこともちゃんと分かっているし、
目の前に与えられた現実を、そのまま受け止めてただ生きる。

きっと他の虫や動物もそうなんだろうな。

私もこんなふうに生きたいなと、いなくなったスズムシを思いました。

 

のば

 


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