今日の公開講座は 2年前に「ホスピス型賃貸マンション・アマニカス」を作られた
松永 美佳子氏(千里ペインクリニック院長)に講演いただきました。
わかりやすい講演の後、音楽入りの看護師長さんの手作りのビデオにも心打たれました。
終了後は制限時間いっぱい 参加者からの質問もあり松永先生からの丁寧なお答を頂きました。(CH記)
「講座の中から」:
1.千里ペインクリニック開院(平成16年)からアマニカス誕生まで:
同クリニックの特徴、在宅ホスピスとは、開院後のデータ紹介。
問題点:
○がん難民の増加。
○家族の介護負担の増加。
○介護保険の限界。
○自宅での看取りを行う医療機関の不足。
○介護破綻。 ⇒誰が、どうやって解決するのか?
2.アマニカスの誕生:
○特徴:
・がん患者・痛みのある方の専用賃貸マンション型ホスピス。
・敷金・礼金なしで、利用した日数分だけの費用。
・1階がクリニックなので、訪問診療・訪問介護、24時間。
・付き添う家族も付き添いやすい。
○入居の対象:
・がんで、治療中の方、治療していない方、どちらもOK.
・がんで認知症の方、OK.
・がんではない痛みの治療、OK.
要は、なんでも、OK.
○出来ること:
・緩和ケア ・日常生活のケア ・抗がん剤のサポート ・代替療法のサポート
・精神的なサポート ・その人らしく過ごすことのサポート
3.本日のポイント:
・早くから緩和ケアを取り入れて、安心した生活を
・病院の外で看とりを行うには、病院でもない自宅でもない
中間型施設が必要。
・ホスピスとは、看取りを行うだけではなく、最期まで生活できる空間があるほうが望ましい。
「感想」:アマニカスの狙いが良く分かりました。
講座終了後、毎回、参加者だけで懇談会を持ちますが、
多くの方が、「自分も、最期はアマニカスで」と仰せでした。 (KO)