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ペイン様番外編 ー町田の休日ー 第6話

2016-10-16 15:32:18 | 日記
ペイン様番外編 6

プラスチックケースに腰かけて、舞は待っていた。

ほんの少しの時間でも座っていたくなるのは、年をとった証だろうか。嫌になる。


「おまたせ。いいですよ、どうぞ」
妖精が扉を開けて、中へ誘った。


うす暗いホールに通された。会場にはタバコのニオイがしみついている。
広さでいうと18畳くらいだろうか。

「狭いのねぇ…」

思わず本音がポロリと出てしまった。妖精が振り返ったので、あっと口をおさえた。

「狭いんです」
「ごめん…」
「ここから、久納さんはスタートしたんです」
「ああ…そうね」
「久納さんが残したメッセージが、楽屋に残ってます。見ますか?」
「え!!ホント!?どこっ!?」
妖精は、ニッコリ笑った。

楽屋は、ラクガキだらけで、何が書いてあるのかわからないほどだった。

楽屋というのは、もう少し小綺麗なものだと勝手に想像していたが、小さなライブハウスの楽屋というのは…こんなものかというのが正直な感想だった。

「…どれが…久納君のメッセージ?」
壁一面のラクガキの中から、久納の文字を探す。


「これです」
妖精が指指した先には、太めの油性ペンで、ひときわ大きく書かれた文字。













「彼女がほしい 
ペイン」



舞は脱力して、しゃがみこんだ。
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