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ペイン様番外編 ー町田の休日ー 第5話

2016-10-16 15:31:28 | 日記
ペイン様番外編 5

“妖精”というワードが浮かぶ。よく見ると瞳の色がグレーだ。外人ではなさそうなので、コンタクトだろうか。

この日は、よく晴れた暑い日で、舞は汗を拭き拭き歩いてきたが、青年は、生まれてこのかた、汗などかいたことがないというほど涼しい顔をしている。

舞は、少しの間、みとれてしまった。

「あ、あの…」

青年は、どう考えても年下なのだが、軽く扱えない存在感があり、うろたえてしまう。

「あなた、ここのスタッフさん?…」

「はい、バイトですけど」

青年は、電気のコードがぎっしり入った、プラスチックケースを持っていた。

「……あ、ごめんなさい。お邪魔してたのね。中、入る?」

舞がなぜか、ライブハウスの入口のドアを開けようと手を伸ばした。

「ああ…、大丈夫っすよ。お姉さん、営業さんか何かですか?」

「え?違う違う!
私、実は久納くんと知り合いで…」

「久納さん?」

青年の顔色が変わったようだった。

「知り合い…って言ってもまあ、昔の話だけど…」

「そうすか…。

…もし、よかったら、中見ていきますか?」

「え!?いいの?」

急な誘いに、驚いた。

「店長の許可が下りればの話ですけど。
ちょっときいてきます」

青年は突然、持っていたケースを舞に渡して店に入ろうとした。

舞は受け取った瞬間に、その重さに腰を抜かしそうになった。
「なっ!ちょっと!」

青年は振り返り
「あ、すいません、そこ置いといて」

それだけ言い残して、中に入っていった。

「ちょっと~」
よっこらせと、ケースを置いて
「持ってなくていいなら、はじめから、置いていきなさいよ~」
と一人文句を言った。
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