晴、8度、65%
面白いお羊羹を頂戴する機会が増えました。不思議にいただくことが多いので、自分では求めません。強いて言えば、夏になると水羊羹を作ります。水羊羹は自分のが一番美味しいなどと思っています。面白いお羊羹、というより、和洋折衷、従来の小豆の餡に取り合わせでアクセントをつけたものが多く見られます。カカオのお羊羹、ラズベリーのお羊羹、ラムレーズンのお羊羹。どれもお口に放り込むと納得の美味しさです。
受け取ったお荷物を紐解くと中から出てきたのは焼き菓子かなと思わせる包みでした。 よく見るとお羊羹と書かれています。ドライフルーツのお羊羹です。
おやつの時間が待ち遠しくて、お昼ご飯の後に食後でいただきました。 練り羊羹も柔らかめと硬めとがあります。どうも柔らかめのお羊羹です。大きく一切れ切りました。切り口を見てください。いちじくと左下にはいちご、右下にくるみが見えています。あれ、テリーヌみたいだわと思いながら一口。くるみとお羊羹、くるみの香りとナッツのコクがいいですね。いちじくとお羊羹、じゃりじゃり感がたまりません。いちごとお羊羹、酸味がほどよくマッチしています。お羊羹自体の甘さはさっぱり。そして、全体にラム酒がしっかりと香ります。思わず声を上げて笑いました。よく私の好みをご存知ですね。
贈り主は今二人目の赤ちゃんを授かったばかり。なのに私が彼女を思い浮かべる時は、いつもまだ幼い少女の頃の彼女です。そして今だにちゃん付で呼んでいます。思っていたようにいいお母さんになりました。このお羊羹をパクパクと食べながら、時間の流れの速さ、ふと昔を思い出します。
このお羊羹はフランスパンに合うようにと作られたそうです。薄く切ったバゲットに厚切りのこのお羊羹をのせるとさぞ美味しいだろうと思います。中のいちじくはトルコ産だそうです。アメリカのいちじくより固めにペタンコに干されたトルコ産のいちじくは、香港で私の定番いちじくでした。残ると赤ワインで煮ていましたが、次回はラム酒に漬けてみようと思います。
おやつをお盆に乗せて動いていると、もちろんモモさん目敏くついて来ます。「どうぞ、どうぞ、食べてください。」 美味しいねえ。今日もおやつが待ち遠しい。