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法的保護に値する?

2017-07-14 18:11:33 | 日記
戸建住宅や区分マンションを購入する動機は

人それぞれ違いますが、「眺望権」が法的に保護されるか否かが争われた

判例(東京地裁・平成18.12.8)があるのでご紹介します。

紛争内容は、買主Aは、隅田川の花火を観望できる新築分譲マンションを、

自らが経営する会社の接待に使えると考え、

売主宅建業者Cから購入しました。

引渡しを受けた後、花火大会の際の接待のためにと室内の模様替えを実施しました。

ところが、入居から1年も経たないうちに、Cは、

本件マンションの東側において本件マンションと同様な高さのマンション建設に着手しました。

そのため、Aが購入した本件マンションは、隅田川の花火を観望できなくなりました。

AはCが、Aが花火大会の観望のため購入したことを知っていながら、

あえて、花火大会の観望を妨げる位置に自らマンション建設をしたことにより

観望が失われたとして、Cに対して、

隅田川の花火を観望できなくなったことによる本件マンションの価値減価分および

室内模様替え費用等を含めた金額を不法行為責任に基づく損害賠償として請求しました。

そして、裁判所は以下のとおり示しました。

① Cは、Aが花火の観望という価値を重視し、

そのことが取引先の接待に使えるとして購入したことを知っていた。

そのことを考慮すると、信義則上、花火の観望を妨げない義務を負っていたと解釈できる。

② 前記①の状況にあるにもかかわらず、Cは翌年自ら、

あえて花火大会の観望を妨げる位置に別のマンションを建設したのであるから、

Cのマンション建設は、前記の信義則上の義務に違反している。

Cはその損害を賠償しなければならない。

③ 一方、花火を観望する利益はいかなる場合にも法的に保護する利益とまではいえず、

いつの日か、C以外の誰かが同様のマンションを建設することは十分予想されることであるので、

Aの財産上の損害については、これを認めるに足りない。

以上のように示し、Cに対しAに慰謝料として60万円を支払うよう命じました。

この判決をみなさんはどう感じたでしょうか!

http://uose.jp


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