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「契約締結上の過失」

2017-05-19 17:50:55 | 日記
不動産取引において、契約が成立するまでの間は、

当事者は、基本的にいつでもその契約を打ち切ることができます。

しかし、契約締結の交渉が進めば、相手方は当然契約締結に対する

期待をしますし、契約のための準備行為もします。

契約締結交渉が相当進んだ段階で正当な理由もなく、

交渉を一方的に破棄する行為に対しては、

破棄をした当事者はその相手方に対して、

信義則上の損害賠償責任を負わなければならない場合があります。

これを「契約締結上の過失」と言います。

不動産取引で、飲食店を新規出店するため、テナントを借りる申し込みを行い、

開業のための準備資金を金融機関から融資してもらうということで、

2ヶ月半もの間、その物件を押さえ続け、その間、内装工事業者と

現場で何度も打ち合わせをして見積もりを依頼したり、

その他の準備行為をしてました。

当然、オーナーは契約締結に向かっていると思い、他から3件のテナント申し込みの話が

あったのですが、すべて断り、初めの申込者を信頼してました。

しかし、自分たちの準備不足が原因でその申し込みを突然撤回したのです。

このようなケースは稀にあったりしますが、オーナーからすればたまったもんじゃありませんよね。

申込者は無傷でオーナーだけが損害を被った形になってしまったのですから。

このオーナーは、器が大きいと言いますか、寛大な人でしたので、

損害賠償などはしませんでしたが、これは「人としてどうか」という問題でもあります。

このように、不動産取引だけに限らず、一般的な契約でも「契約締結上の過失」の

責任を追求されることはあり、現に判例も出ております。




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