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脳全体に働きかけるイメージで子育て!脳の仕組みを分かるなら対応もより分かる

2016年10月13日 | 子育て全般

脳の仕組みやマインドの動きが分かりやすくまとめられ、

「なるほどー!」と思うような対応法が紹介されている著書のおススメです

 

『The Whole-Brain Child: 12 Revolutionary Strategies to Nurture Your Child’s Developing Mind

(全脳の子供:子供のマインドの発達を培う12の革命的方法)』

by Daniel J. Siegel &Tina Payne Bryson 

邦訳は『しあわせ育児の脳科学』早川書房 となっているようです。

邦訳本は読んでないんですが、なんでこんなに値段高いんでしょう??原本は5百円ほどでした)


米国では数年ほど前ベストセラーになり、

アマゾンの書評の数もとても多くて内容も好評なんですか、

日本ではそうでもなかったようですね。


「最新脳科学に基づく」とのことですが、

詳しい研究については省かれ、

一般の養育者向けに書かれた本です。

 

「脳全体を育むイメージで子育てしましょう」

というメッセージが込められ、

実用的な方法も載せられています。

 

 

 

例えば、我が家でも活用することがあるのが、

 

思考や想像などより複雑な機能を司る前頭野を含む「大脳皮質部分」と、

情動や衝動や反射などより原始的機能を司る扁桃体などを含む「大脳辺縁系」

をコブシを用いて表す方法です。

 

思考・想像・統制を司る脳の(大脳皮質)部分が、

指部分の「階上(upstairs)」。

情動・衝動・反射を司る脳の(大脳辺縁系)部分が、

手の平部分の「階下(downstairs)」。


 こうするとホンと、脳みたいですね。

 

「階上」は、

計画を練り、考え、想像し、

感情や身体を統制し、自身を理解し、他者に共感し、

全体的な視野を持ち、よい選択をし、「正しい」ことをロジカルに進める、

といったより複雑な働きをします。

 

「階下」は、

呼吸やまばたき、反射、衝動などのより基本的機能や、 

怒り不安などの強い感情など情動を司っています。

 

 

子供や思春期というのは、

「階上」が「階下」に比べ、まだまだ未成熟。

こう理解しておくと、

子供の理不尽な言動も、なるほどなーと納得できます。

 

ちなみに、

「階上」は25歳くらいまでに形作られるのに対し、

「階下」の情動面は10歳頃から劇的に成長するとされています。

 

この脳の「階上」と「階下」の成長過程のギャップが、

思春期の難しさの原因となっているとも言われています。

「まだまだ全体的視野に基づいてロジカルに物事を進められない上に、

情動面ばく進!状態」なんですね。

(『ユア子育てスタジオ』記事:ティーンの脳って何がどう特殊なの?新しい関係を築くために

 

 

この著書のメッセージは、

「脳の全体を繋げるイメージで働きかけていきましょう」ということ。

 

この階上と階下を、

こうして親指を包み込むようにして、

繋げるイメージです。

 

癇癪を起こしたり、

感情を爆発させたりと、

衝動や情動面が爆発している状態というのは、

こんな感じ。

 

まずは感情を受け止め、

感情が落ち着いたら、

「階上」に働きかけていきます。

「なんであそこに登っちゃいけないんだろう?」

「あんな高いところから落ちたらどうなっちゃうかな?」

「睡眠時間を8時間取るためにはひとまず何を優先したらいいだろう?」などなど。

 

働きかける養育者の側もですが、

子供たち本人も、

「コブシの階上階下を繋げるイメージ」をもっておくと、

はっと、気づけることもあります。

 

ああ、私今、こんな状態だよな・・・、

そう衝動や感情がハイになっている自分の状態が、

より客観的に見えたりするんですね。

 

 そして、

「じゃ、何ができるだろ?」

「階上」を発動させるきっかけになったりします。

 

 

逆に、

「階下」がぎゅーと押さえ付けられ過ぎて、

感情が隠れっぱなしな場合は、

開放してやるイメージも大切ですね。

 

 

また、

原本タイトル直訳にある「子供のマインドの発達を培う12の革命的方法」のひとつとして、

「階上階下」のバランスをとるために、

「身体を動かす」という対応法も紹介されています。

 

ぎゅーと「階下」が抑えられて、

癇癪などで一気にぱっと開き、

分けが分からなくなっている場合など、

「身体を動かさせる」のも手ですよ、と。

「階上階下」のバランスが戻ってくるんですね。

 

 

 

一旦、こうした脳の働きをコブシを用いて子供とともに理解しておくと、

いちいち言葉で説明するよりも、

階上を閉じていく「動作」、

階下を開いていく「動作」、

と、「記号」として用いていけます。

 

例えば、

癇癪や爆発などの感情がある程度おさまったら、

コブシをゆっくり閉じる動作を示してみる。

すると、自ら、「えっと・・・」と「考え始める=階上に繋げる」ことができます。

(感情の爆発真っ只中では、

油に火を注ぐようなものですから、

まずは感情を受け止め感情がある程度落ち着いてから。)

 

 

 

 

著書にはこうした「階上階下」以外にも、

・左脳と右脳の統合

・記憶の整理

・多様な感情に気づく

・自分と他者を繋げる

などについて、どんな働きかけができるか、

脳の仕組みに沿ってコンパクトに説明してあります。

 

 

「全体脳を育む」というコンセプト、

なるほどですね!

 

 

 

 

ちなみに、著者ダニエル・J・シーゲル 氏と ティナ・ペイン・ブライソン 氏の新刊

No-Drama Discipline: The Whole-Brain Way to Calm the Chaos and Nurture Your Child's Developing Mind 

も、今年邦訳されています。

『子どもの脳を伸ばす「しつけ」 ~怒る前に何をするか--「考える子」が育つ親の行動パターン~ 』大和書房

 

こちらは私自身まださらっとしか読んでないのですが、

脳科学からみる「しつけ」、なるほどーと納得ですよ。

 

それではみなさん、今日もよい日を!

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