マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

「原爆を落とした乗組員はどんな気持ちだったのかな?」と子供達。72年前を、今、そして未来へ生かすということ

2017年08月08日 | 子供言葉

今年も、子供達と話し合い、黙祷しました。

 

72年前、広島で胎内被爆した実母と、

被爆三世の私と四世の子ども達。

広島、そして3日後に長崎へと、原爆が投下されたこの時期、

少しでも、過去を思い出し、今、そして未来へと生かす時を持ちたいなと思っています。

 

今日は、ユーチューブでBBCのクリップをみたり、

一昨年、広島に原子爆弾を落とした「エノラ・ゲイ」を間近でみたときのこと、

70年前のあの日と今と、機長の母親の名前がつけられた飛行機

また、原爆投下当時、米国はドイツやロシアと核兵器開発を競っていた状況、

そして「マンハッタン計画(原子爆弾の開発)」に関わった科学者達が、

いかに投下に反対したかなどについて、話し合いました。

 

他の子がそれぞれ、日常へと戻っていく中、

三女と次男が私の隣に残ります。

 

三女10歳:原子爆弾を落とした後、

「エノラ・ゲイ」の乗組員達は、どんな気持ちだったのかな・・・。


 

次男8歳:「やった!成功したぞ!」とか、嬉しくなって、

お祝いしたりしたのかな・・・。

 

 

私:乗組員は、当時の軍人として、

上の命令に従っただけだからねえ。

まあ、落とした後、「よくやった!」と褒章を与えられたり、

昇進したりということもあったのだろうね。

 

あと、多くのアメリカ国民が今も信じているように、

「原子爆弾を落とすことで、日本の本土決戦を免れ、

より多くの人々を救うことができた」と信じていたのじゃないかな。

 

 

三女:でも、今、落とす爆弾が、

普通に生活をしているたくさんの人を

一気に殺してしまうと分かっても、

ボタンを押せるものなのかな。

 

この乗組員たちにも、家族がいたりして、

大好きとか、可愛いとか、愛してるとか、感じたりするんだよね。

それでも、押せるものなのかな・・・。

 

 

 

 

そこで、三女と次男と、こちらの記事にある、

http://mentalfloss.com/article/12360/6-memorable-letters-neil-armstrong

「エノラ・ゲイ」の12人の乗組員が、

投下後何年かして、話した言葉などを読んでみました。

 

みなさん、口を揃えて「後悔はない」と言います。

「一瞬にしてあれだけ多くの人々が亡くなってしまったのは、

とても残念で痛ましいことだけれど、

より多くの人々の命を救うためだった」と信じ、

ほとんどの方が長生きをされ、充実した人生を送られたようです。

 

「日本本土決戦となったら、

原爆の被害者の20万人以上なんて死者ではすまない。

日米両国に、何百万と犠牲者が出ただろう。

また、核兵器の恐ろしさを示すことで、

以降、安易に用いられることも避けられる。

原子爆弾を投下することがどうしても必要だった。」

そう揺ぎなく、信じていたんですね。

 

「誰かがしなければならないのなら、

私がかってでもしよう」、

そんな、利他的な心意気もあったのかもしれません。

 

 

三女と次男の頭の中には、

「?」がたくさん浮かんだようでした。

 

 

「正義」 のために、

「信じるもの」のために、

人が、できてしまうこと。

自分が何を信じているのか、気づいていきたいですね。

 

そんな話とともに、

以前こちらの記事にまとめた

日本への原爆投下について、子供に伝えたいこと

「子供達に伝えたいこと」を、改めて話しました:

 

“1.大多数の人々が「正しい」と思っていることを鵜呑みにせず、様々な方面から情報を集め、「本当のところはどうなんだろう」というスペースを残しておくこと。
 
2.いい面美しい面だけを見るよりも、弱く間違った部分を見、それらがより良くなるために自分に何ができるかと動いていくことこそが、その人その国を愛しているということ。
 
3.生身の人の温もりを決して忘れないこと。こうしてテーブルに向かい合い、こちらは何万人の被害で、あちらは何十万人死傷者が出たと話すわけだけれど、その一人一人の流す血の赤さや痛みの大きさを想ってみる。日本であろうと米国であろうとアジアの周辺諸国であろうとヨーロッパであろうと、そこに暮らす一人一人も、あなたたちのように、愛する人々と共に、全く同じ温もりを持った日々を過ごしている。"

 

 

こちらの記事には、

日本への原爆投下について、子供に伝えたいこと

他にも、

私自身が今のところ理解している日本への原子爆弾投下について、

まとめてあります。

 

また、こちらは、去年のこの時期の記事です。

71年前の8月6日を想いつつ、多様性の排除された「偏った空間」がもたらしたもの&体験の大きさ

ハーバード大学で行われている日本への原爆投下への

「より踏み込んだ議論」が少し紹介してあります。

 

 

メモ:

「10万人の被爆者と、7万7千人のその子ども、

そして20万人の被爆していない人々についての調査を総合した結果、

広島と長崎の原爆による後遺症は、一般に言われているよりも小さい」

という研究が去年2016年の8月に発表されています。

https://www.sciencedaily.com/releases/2016/08/160811120353.htm

この研究によると、被爆者の寿命は、1.3年短くなるだけであり、

子孫の健康への影響は、今のところ見出せない、もしくは、

あったとしても、とても小さなものだろう」とのこと。

被爆による実際の影響は、未知なんですよね。

本当に、「壮大な人体実験」ですね。

 

 

 

今すぐ答えが見つからなくても、

情報を集め、異なる意見に耳を傾け、

子供達との話し合いを続けていきたいな、そう思います。

年齢ごとに、興味深い視点をぽろりとシェアしてくれますね。

 

未来の塊の子供たちに囲まれ、72年前、亡くなられた方々の冥福を祈りつつ。

 

 

読んでくださり、ありがとうございます。

みなさん、心穏やかな夏の日を!

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2 コメント

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『この世界の片隅に』 (もっちい)
2017-08-10 01:03:30
ブログ、いつも楽しみに拝見して、子育ての励みにさせていただいています。

ご存知かとは思いますが、上記タイトルの戦時中の広島を舞台にした漫画が素晴らしく、最近映画化もされています。アメリカでも、“in this corner of the world”というタイトルで、8月11日にロサンゼルスから公開され、その後各州でも公開されるようです。コメント欄にリンクは貼れなかったのですが、HPもありました。

エノラ・ゲイの乗組員も、広島の人々も、同じく家族を想い、自分の人生を生きていたのですよね。映画の公開が、お互いの深い理解のきっかけになりますように。
もっちいさん、コメントありがとうございます! (マイコー)
2017-08-11 22:44:42
もっちいさん、ブログを読んでくださり、そして今回、映画についてもお知らせくださりありがとうございます!

アメリカでも公開が始まったのですね! 

早速、英語のトレーラーを、子ども達とみてみました。

ウェブサイトの方で、カナダや西海岸の他にも、東海岸近辺で公開されることがあるか、スケジュールを時々チェックしたいです。

ウェブサイトによると、北中米を始め、ヨーロッパ各地や、タイや韓国や台湾などのアジアの国など、世界中で公開されているんですね!

「エノラ・ゲイの乗組員も、広島の人々も、同じく家族を想い、自分の人生を生きていたのですよね。」
本当ですね。草の根の交流の大きさを思います。国や文化や宗教が異なっても、心を通わせることができる、そんな体験を子供達ができるといいですよね。感謝を込めて。

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