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素人が語るフィギュアスケート備忘録。リンクは基本的にお断り。

09Sr.GPS スケートカナダ 日程・詳細

2009年11月20日 | ISU Grand Prix Series
公式サイト 公式リザルト

<日本からの出場者>
・男子シングル:高橋大輔選手
・女子シングル:鈴木明子選手

<開催地> カナダ キッチナー
<日程> 11月19日(木)〜11月22日(日)
<時差> 日本から−14時間
<スケジュール>※日本時間で表記
1日目
11月21日(土)
01:50-02:55 ペアSP
03:15-04:50 女子シングルSP
08:30-09:35 アイスダンスCDアルゼンチンタンゴ
09:55-11:25 男子シングルSP
2日目
11月22日(日)
02:00-03:15 アイスダンスOD
03:30-04:50 ペアFS
06:00-07:55 男子シングルFS
09:00-10:45 女子シングルFS
3日目
11月23日(月)
02:15-03:50 アイスダンスFD
07:00-09:00 エキシビション

<テレビ放送予定>※変更の可能性もあるので、念のため各番組サイトで確認してください。
テレビ朝日系列放送予定
11月21日(土) 19:00〜20:51 女子シングルSP男子シングルSP
11月22日(日) 19:00〜20:54 女子シングルFS男子シングルFS  
BS朝日放送予定
11月21日(土) 21:00〜23:30 男子シングルSP女子シングルSP
11月22日(日) 21:00〜22:25 女子シングルFS 
11月23日(月) 16:00〜17:00 男子シングルFS
CSテレ朝チャンネル放送予定
11月25日(水) 00:00〜01:20 男子シングルSP
11月25日(水) 01:20〜03:10 男子シングルFS
11月27日(金) 02:15〜04:00 女子シングルSP
11月27日(金) 19:00〜20:55 女子シングルFS
11月28日(土) 02:00〜04:00 エキシビション
12月08日(水) 05:00〜06:20 アイスダンスOD※副音声は会場音のみ
12月09日(木) 05:00〜06:30 アイスダンスFD※副音声は会場音のみ
12月10日(木) 05:00〜06:20 ペアSP※副音声は会場音のみ
12月11日(金) 05:00〜06:30 ペアFS※副音声は会場音のみ

<記事>
◇icenetwork Event Page
◇Golden Skate 
2009 Skate Canada PREVIEW

<大会展望>
男子シングル
 元々スケートカナダの男子は毎年意外なメンバーが表彰台に上がったり、波乱の展開が多い大会ですが、今回もどうなるのか予想がつきません。
 
 地元のパトリック・チャン選手(カナダ)は、左ふくらはぎの筋肉の裂傷によりアサインされていたロステレコム杯を欠場したため、グランプリファイナル(GPF)進出はありません。
 夏の間に新型?インフルエンザにかかり2週間ほど練習が出来ず体重も減り、練習再開後焦って無理を重ねたのが怪我の原因だったようです。そのためロステレコム杯に向けては十分な準備が出来ずに欠場を選択。カナダ男子の五輪代表枠は2枠ですが、実質チャンは代表に内定しているので、GPSから無理しなくてすむのは幸いでした。
 と言っても五輪までの国際大会は四大陸選手権に出ないのなら、これが最後の国際大会になってしまうので、ジャッジにどう評価されるのか気になるところです。
 彼は昨シーズン、3Aに苦戦しておりFS2度入れることが出来ないのがネックでした。と言ってもその他の要素は完ぺきにレベルをそろえ大量のGOE加点をもらい、得点を積み重ねることができること、ただクロスで滑っているところが一切ない緻密なプログラムを滑ることで高いPCSの評価を得たこと、以上二点が3Aのミスをカバーしてそれが致命傷になることはなかったのですが、克服出来るに越したことはないです。
 7月のリバティではFSで4Tにも挑戦していましたが、コーチはプログラムに入れることに難色を示しており、また怪我などのアクシデントがあったこともあり、4Tを今シーズンの試合で挑戦してくることはないようです。すでにカナダは彼の五輪金獲得に向けてヒートアップしているようで、こちらの記事などを読むと頭が痛くなりますが、あまり周囲に惑わされず、彼自身のやるべきことに集中できるといいなと思います。

 NHK杯4位の高橋選手は今大会は2位以上でGPF進出が確定しますが、リハビリで柔軟性が増した分、新しくなった身体の感覚をつかむことに四苦八苦しており、また1シーズンのブランクによって失われた試合勘やスタミナがまだ戻っていないこともあり、今大会でも表彰台に乗れるかどうかは未知数です。感覚が変わったことによりスケート靴のブレードの位置も変更しなければならず、まだそのすり合わせが出来ていないでしょうから、今大会も手探り状態で出来ることをやっていく形になると思います。
 完全アウェイの今大会でPCSがどう出るのかも気になる点です。NHK杯でのPCSがフロックなのかそうでないのかの証明になるでしょう。もっとも演技の出来次第ですけど…。
 報道を見ているとNHLサイズのリンクや時差ぼけで調整に苦労しているようですが、五輪もカナダですから時差対策は今回が良い予行演習になりますね。

 ミハル・ブレジナ選手(チェコ)は、NHK杯でFS2位で総合3位に入り勢いに乗っています。
 ですがGPF進出の可能性が高くなり、注目度も上がったところで、そのプレッシャーに耐えられるかどうか、シニアデビューの彼にとっては初めての体験になることもあり、結果がどうなるか読めないところもあります。
 NHK杯FSの6分間練習では4Sを試していたりもしたようですが、調子が上がらず回避していたので、今大会はFSで4Sを入れてくるかも気になります。

 ジェレミー・アボット選手(アメリカ)はFPS開始前のこちらの記事では今シーズンは全米選手権に照準を合わせ、GPSはその調整に当てるため、
  >"My goals for the Grand Prix events aren't placement related," (中略) "If I don't win, that's OK. I want to do two solid programs, do the quad in the long, and show that I'm progressing.
 と、SP・FSを4回転を入れて完ぺきに滑ることを目標にしていると語っています。
 言葉通り4回転に挑戦したNHK杯のFSは大きく崩れて表彰台を逃しました。この結果を受けて、昨シーズン同様3Aまででまとめて点数を稼ぐ戦法に切り替えるのか、それとも4Tを入れても完ぺきにプログラムを滑りこなせるようスケートカナダも調整と割り切って挑戦していくのか、彼と佐藤有香コーチがどういう選択をしたのかで、今大会の順位も変わってくると思います。

 サミュエル・コンテスティ選手は中国杯ではSP・FSとも3Aでミスが出ました。
 今大会はそれに加えスケーティングがどの程度評価されるかで順位も変わってきそうです。これまでの大会を見るに大崩れすることはなさそうなので、他の選手の出来によっては彼のGPF進出の可能性もあります。

 スティーブン・キャリエール選手(アメリカ)はまだ調子を上げている段階のようですが、中国杯で気になったのはSP・FSとも3-3入っていないこと。FSには昨シーズンも入れていないので予定構成どおりかもしれませんが、さすがにSPで成功しないとTESが伸びません。またスピンの取りこぼしが多いのも気がかりです。

 デニス・テン選手(カザフスタン)は、今年の世界選手権の高評価による期待値は高かったですが、中国杯では思うように成績が出ませんでした。こちらはスピン・ステップのレベルは取れているので、ジャンプの安定がカギになります。

 アルバン・プレオベール選手(フランス)はエリック・ボンパール杯の後、アイス・チャレンジ(オーストリア)、クープ・ド・ニース(フランス)と国際B大会に出場して調整を重ねているのですが、出るたびに調子を落として言っているようなのが心配です。短期間に3連戦目になる今大会は疲労がたまってないといいのですが…。

 ケヴィン・ヴァンデルペレン選手(ベルギー)はロステレコム杯の時にキス&クライにコーチが不在だったのが気になっていましたが、WFS40号によると、FSの振り付けでもめて決別していたそうで、コーチ不在で怪我を抱えた彼がどの程度調整できているか心配です。

女子シングル
 優勝候補筆頭はジョアニー・ロシェット選手(カナダ)ですが、地元での試合で元々プレッシャーにはそれほど強くない彼女がどれだけ力を発揮できるかはわかりません。中国杯でもSPのジャンプミスで出遅れましたが、その対応がしっかりできているなら、同じミスはしないと思いますが…。

 鈴木明子選手は中国杯優勝でいきなり注目度が上がった状態で2試合目を迎える形になりました。彼女も元々は大舞台でそれほど強い選手ではないので、GPF進出がかかっているこの大会で、この注目に打ち勝てるかどうかが試金石になります。
 調整は順調に進んでおり、スケーティングも中国杯後にエッジにうまく乗るコツをつかんだそうで、ますます磨きがかかっているという報道に期待は高まります。
 ジャンプは前回挑戦できなかったFS冒頭の3Lzからの3連続や2A+3Tを決められたらいうことなしです。
 元々はシニアデビューの2003年に出場するはずだったスケートカナダ。当時と同じ大会にアサインされたのも何かの縁だと思います。色々なことを乗り越えて戻ってきた表舞台。まずはそこで悔いなく演技が出来ることを祈りたいです。

 ラウラ・レピスト選手(フィンランド)はNHK杯はジャンプの調子が上がらず今一つでしたが、3T+3Tと3Lzの二つが決まれば怖い選手なので、どの程度調子を戻してくるかで他の選手の順位も左右しそうです。

 同じくアメリカ勢もアリッサ・シズニー選手、ミライ・ナガス選手、キャロライン・ジャン選手とトップ勢がそろい踏み。
 シズニーは安定感、ナガスはジャンプの回転不足、ジャンは3選手の中では最も安定感があるものの、癖のあるジャンプとスケーティングでPCSが伸び悩むとそれぞれ課題を抱えていますが、調子が上がれば必ず表彰台に絡んでくるだけに様子が気になります。

ペア
 アリョーナ・サフチェンコ&ロビン・ソルコヴィー(ドイツ)は、エリック・ボンパール杯のFSでミスを連発し、順位を落としました。そのためかFSを曲も変えて作り直しているという噂もあります。

 彼らを抑えて優勝したマリア・ムホルトワ&マキシム・トランコフ(ロシア)は夏の間にメンタルトレーニングなども受け、準備万端で今シーズンに臨めたようです。いつもSPが良くてもFSで崩れることが多かったですが、エリックではFSもミスを抑えることが出来ました。これがフロックではなかったことを証明するためにも今大会もミスなくFSを終えられるように願っています。そしてそれが出来るなら彼らも五輪の表彰台争いに絡んでくるでしょう。

 ジェシカ・デュベ&ブライス・デヴィソンも、先シーズンは二人の関係が悪化していたようですが、それを乗り越えて今シーズンは調整が進んでいるようです。地元開催の大会ですし、五輪で上位に行くためにも上位2組にくらいついて存在をアピールできるといいですね。

アイスダンス
 出場を予定していたイザベル・デロベル&オリヴィエ・シェーンフェルダー(フランス)と、フェデリカ・ファイエラ&マッシモ・スカリ(イタリア)ら欧州の有力選手が出場を取りやめたため、アイスダンスはややさびしい顔ぶれです。
 
 優勝候補筆頭はテッサ・ヴァーチュー&スコット・モイア(カナダ)。彼らと同格の相手がいないので、良い演技をすればジャッジも気前良く点数を出してくれる大会になりそうです。
 
 2位はナタリー・ペシャラ&ファビアン・ブルザ(フランス)が入ると思いますが、FDがユニークなのでジャッジの評価がどう出るかが気になります。
 個人的にはマスターズのときの方が好きな振付でしたがあれから色々と手を加えているようです。

 3位争いが混戦になりますが、ロシアとアメリカの若手勢の中ではエミリー・サミュエルソン&エヴァン・ベイツ(アメリカ)が有利かなあと思います。 


 例年、観客がヒートアップしすぎて6分間練習中にウェーブが始ったりと、盛り上がりすぎるスケートカナダですが、今シーズンは最終戦、しかも自国の五輪メダル候補が勢揃いと言うこともあって、例年以上に応援には熱が入りそうです。
そのプレッシャーに耐えなければならないカナダの選手、そしてアウェイになる他国の選手は、その雰囲気に呑まれないように、皆が良い演技をして、大会そのものが盛り上がることを祈りたいです。がんばれ皆!
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