江戸川区議会議員 間宮由美のblog * ひとりじゃないよ。プロジェクト*

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121号陳情 「栄養士会とも相談をさせていただきながら進めていきたい」(12月2日の文教委員会)

2010-12-02 | 学校給食のこと

■区議会事務局 第121号陳情でありますが、11月18日付で印なしの署名が1,862件ございました。また、11月30日付で印なしの署名が847人追加がございました。合計で2,712人となりましたので、御報告いたします。


■土屋典昭 教育推進課長 まず1点目の、陳情内容に同意できる点、できない点の事実認識の共有という御質問がございましたので、お答えをさせていただきます。陳情原文の事実認識につきましては、基本的には異論はございません。

ただ,陳情原文をお持ちでしたら、下から7行目ですか。「栄養士が調理方法や衛生管理などの指導を行い」という記述がございますが、これは綿密な打ち合わせを重ねながら実施しているという認識でございます。

全体といたしましては、そういう事実認識については異論はございませんが、最後の1点、2点、区費栄養士の退職補充、民間委託会社の栄養士にしないこと。また、正規職員、あるいは非常勤職員にすることということに関しましては、我々はこういった陳情の中身からして、これが民間では不可能だというふうには考えていないというところでございます。


■住田雅一 学務課長 何点か資料のほうの要求がありましたので、お手元の資料の説明をさせていただきたいと思います。

まず1点目が、区立小中学校の学校栄養士の配置状況になります。こちらの表をごらんいただきたいと思います。この学校名の右側の区分のところに丸印が書かれているものは、これは区費の栄養士ということで、区費の正規職員のところが丸印になっております。なお、無印のところは都費の栄養士が配置されている学校ということになります。それから、三角の印につきましては、これは区費の非常勤職員が配置されている学校ということで、それでこの三角の右側の数字につきましては、これは非常勤の従事年数が記されているということでございます。現在106校の小中学校に対しては、このような栄養士の配置を行っているということでございます。

次に、1枚めくっていただきまして、今度は各区ごとの栄養士の配置状況の資料になります。この資料につきましては、例えば一番上の千代田区につきましては、千代田区の区立の小中学校数が11ということになりまして、次に都費の栄養士等と書いてありますけれども、これは栄養教諭を含んだ数ということになります。その都費の栄養士の数が千代田区の場合には5名、次に区費の栄養士について、常勤が千代田区の場合は1名、非常勤が5名というような表になっております。これが各区の栄養士の配置の状況ということになります。
ここの表につきましては、教育委員会事務局に配属している栄養士を含んでおりますので、例えば江戸川の場合、足すと107になりますけれども、1名は教育委員会に配属の栄養士というような形になります。

それから、もう1枚おめくりをいただきまして、学校栄養職員の主な職務についての資料になっています。これはあくまでも主な仕事ということで、ちょっと学校によってこの辺の仕事が若干変わる場合があるようです。また、すべてこれを栄養士さんがやっているというわけではなくて、栄養士さんがかかわっているものということで項目を挙げさせていただきました。これにつきましては、給食の運営指導に関する事項であるとか、あるいは会計事務に関する事項ということで給食費関係の事項、それから給食の衛生管理に関する事項、調理業務に関する事項、洗浄業務に関する事項ということで、それぞれの主なものを出させていただいたところです。


■土屋典昭 教育推進課長 続きまして、経過と展望ということで、これは口頭でまた御案内をさせていただきます。

民託の方針を出した経過についてという御質問でしたので、報告をさせていただきます。民託につきましては、御案内のとおり江戸川区は民間でできるものは民間へという基本方針でこれまで進めてまいりました。そういう中で教育委員会の中では、例えばこの栄養士の問題を非常勤化が10名になりまして、今後どうしていくかという内部での議論は実はしておりました。

しかし、先般の決算特別委員会で委員からの質問に答えるという形で、区長のほうからこの問題については将来的には民託を考えていると。これは近々着手していかなくはならないというふうにお答えをいたしました。さらに、1校1名の栄養士配置は変えないということが出されたわけでございます。

次に、民託と区費栄養士の仕事の中身についての違いはあるのかというお話、質問をされまして、これは雇用主が区、公務員であるか、民間であるかにかかわらず、栄養士という職に関しましては同じ仕事ということになるというふうに考えております。

さらに非常勤栄養士の人件費という御質問がございました。これは資料はございます。先ほどの資料の次のページでございますが、22年度10名の非常勤栄養士がおりますが、こちらの表をごらんいただきますと、合計で出ておりますが、1人当たり352万1,039円ということでございまして、これは非常勤の経験年数等は関係なく、同一の賃金ということになっております。

あともう一つ、民託の栄養士の人件費というお問い合わせですが、実はこれはどういう形で、どういう内容を委託するかによって違いますので、現時点では民託にした場合、どういう人件費になるのかという積算はできておりません。


■住田雅一 学務課長 それから引き続いて、他区の栄養士の民間委託の状況ということですけれども、23区で栄養士を民間委託している区は現在のところございません。


 ■土屋典昭 教育推進課長
それで、今後の進め方でございますが、日程というお問い合わせがありましたが、これは今後着手するということで、まさに今、議論を開始したところでございまして、今後、栄養士会等ともいろいろ綿密な相談をさせていただきながら進めていきたいと。これがいつからというところまでは今の段階ではお答えする段階にはないということでございます。


このあと、中道委員から、 常勤の区費栄養士が江戸川区だけ多い。他区と比べても、足立、葛飾、練馬、この3区は圧倒的に非常勤の区費栄養士が多いようだが、何でこういう違いになってくるのか。という質問がありました。


■住田雅一 学務課長 江戸川区は区費の栄養士がほかの区に比べて圧倒的に多いというのは、もともと江戸川区は栄養士の全校配置ということで、都費の栄養士にプラスして、区費の常勤の栄養士を配置していたということで数が多いということなんですが、ほかの区はそういう全校配置をもともとしていない中で、非常勤職員などを増やしながら、そこの部分を強化といいますか、充実させてきたというところがありますので、江戸川区とほかの区と、もともとの考え方が違うということで、それが常勤職員の数と非常勤職員の数でこういう差になってあらわれているということだと思います。

もともとは都費の栄養士の配置基準というのが2校に1名というところでやってきた中で、江戸川区だけが全校配置ということをやっていたものですから、委員おっしゃるようなこういう形になっていまして、ほかの区も給食調理業務を民間委託する中で、非常勤職員なども増やしながら、だんだん栄養士の数を全体的に増やしてきたという経緯があるということになっていると思います。


■土屋典昭 教育推進課長 一つだけ、これはちょっと申しおくれましたが、今回の民間委託化という提案といいますか、我々の考え方としましては、非常勤栄養士の部分を民間で切りかえていくということで、都費、区費問わず、正規栄養士はそのままでございまして、退職不補充の中でその部分を民間に委託していきたいと、そういう考え方でございますので、よろしくお願いします。


■住田雅一 学務課長 非常勤職員の場合は、週の勤務時間が30時間というふうに制限がありますので、そこの部分が常勤と非常勤というところでは大きな違いになるわけですけれども、栄養士としての基本的な部分の仕事というのは同じようにやっていただいているということになります。

まず都費の栄養士の54名ですね。2分の1の部分については、これは変わるものではないということになります。それで、区費栄養士については、今、常勤が46名いて、非常勤が7名という状況ですけれども、これはすみません、21年度の状況ですけれども、この常勤の46名が退職した部分をまず民間委託して、非常勤の7名についても、そこの部分も民間委託というようなことを考えているということであります。


また、次に伊藤委員からは、特色を持ってやってきたことを民間に委託することによって、同じにいくのかどうかという検証を教育委員会の中でどのようにしているのか、栄養士会と今まで協議をされているのかどうか。


■住田雅一学務課長 江戸川区のこういう特色ある給食とか、給食のレベルの高さについては、それを落とさないようにやっていきたいというのは、これは前提になっていることで、ただ、その検証とか、やり方についてはこれからになりますので、そういったことを考えながら進めていきたいと考えております。


■土屋典昭 教育推進課長 栄養士会との話ということなんですが、栄養士会全体に話をしているわけではございませんで、我々執行部と栄養士会の役員の方と、正式な話ということではなくて、正規職員は退職不補充という方針で今まで来ていましたので、この表を見ていただきましてもそうなんですが、21年度は7名、22年度は10名という非常勤で、先ほどお話に出ましたように、片や40時間、片や30時間、週の間ですね。勤務時間の違いがあると。しかし、同じ仕事をやはり求められてしまう。学校現場からですね。

そういう意味では、非常勤の方も非常に厳しい環境にあると。1日の時間でいいますと、8時間じゃなくて6時間ですので、給食が終わると2時間、常勤より早く帰ると。でも、実際に仕事が残っている場合なんかは多少延長して仕事をやってしまうというようなことが求められてしまうということで、非常勤の勤務状況も厳しいですよねという話で、じゃあ、これを打開するために、それは学校もよくて、給食も今おっしゃられたようなレベルを維持するということを前提にしながら、どういう方法があるかねという話は、これは役員さんとラフな形で話をしてきたというのは経過でございます。

増えているというのは区が支払う経費ですので、加算して1人当たりこれだけの経費がかかりますと。報酬年額という欄がございますけれども、これが基本に当たるところでございます。総支給額に当たるところで、実際に非常勤さんの手取りは、ここから先ほど言った健康保険、厚生年金、雇用保険、児童手当相当分を引かれた、これ、ちょうど10人ですので、10分の1がそれに当てはまるというふうに御理解いただければと思います。


 次に、須賀清次委員から、子どもたちによっては、唯一栄養源というのが学校の給食だと。特に中学生なんかはそういう子が多いんですよ。朝御飯は食べない、つくらない。その中で、やはり栄養のバランスのとれたのを食べるのは学校の給食しかないわけですよ。だから、お金が高い低いという話よりも、その子たちにとって、味つけといい、味覚といい、やはりそういうものを学ぶ教育の場だと思うので、皆さんはどのように研究されて、食べたことがあるのかなというのをまず1点聞きたい。また、都の栄養士さんにしても区の栄養士さんにしても非常勤にしても、平均年齢がわかればしらべていただきたい。という質問がありました。

■土屋典昭 教育推進課長 まず1点目の食べたことはあるかと。御案内のとおり、私は学務課長に昨年の4月就任しまして、食べ残しの問題が実は年間5,000万近く経費がかかっているということで、食べ残しの多い学校、少ない学校、これはなぜなんだということがありまして、私は行きました。食べ残しの少ない学校、多い学校。食べ残しにつきましては、給食の味の問題だけではもちろんないんです、これは。先生方の給食指導とかによって食べ残しゼロ運動とかもやっていますので。ただ、しかし、一つの体験として私も行きました。確かに食べ残しの少ない学校はおいしいです。食べ残しの多い学校はやはり、そういう意味ではまずいという言い方は失礼なんですけれども、ちょっとイメージと違うなというのは実際私も体験しました。その辺のレベルもやはり、それはレシピによって得意もありましょうし、不得手もあるでしょうから、一概には言えないんですけれども、そういった意味で全体のレベルは江戸川区の栄養士さんといいますか、学校給食のレベルは本当に高いと思います。ただ、しかし、やはりそこに逆に穴になっているところはないかと言われれば、ないとは言い切れないというところが私の実感でございます。


■住田雅一 学務課長 栄養士さんの平均年齢につきましては、次回報告させていただきたいと思います。


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