秋の夕暮れ時間。

夕陽を撮りに高台へ。

だけど、夕陽は雲の中へ。

どうしようかと悩んでると、眼に入ったモノ。

コスモスの群れ。

前々から気になっていた。

ただ、生えてる場所が悪くよそ様の土地。

『コスモスも終わりだなぁ......。』

そう思ったら、いてもたってもいられなくて。

お邪魔してしまった！

手が触れると、

花びらがハラハラと。

少し切ない。

水面にて。

そこにしか無いモノを。

別世界がそこに。

現実逃避したくなる。

夕空を。

大阪はずっと晴れ続き。

綺麗な夕空が続いてて。

良い空........好きだなぁ。

過ぎ行く時。

この時期の紫陽花の花の枯れ具合が好きだ。

夏用のラグマットを干していたら、

金木犀の花が散ってきた。

シジミチョウもほとんど見かけない。

この蝶も動きが鈍かった。

越冬するのかな？

秋の植物は何気に切ない。

その先に寒い冬を連想させるからかな。

縁。

実家へ帰省した時に妹の事を聞く。

妹とはもう何年も会っておらず、連絡もとってない。

近況などはもっぱら、両親から。



妹に最後に会ったのは３年前くらい。

その時に８歳下の彼がいること。

その彼は家の飲食店を両親と営んでいること。

結婚するかしないかは彼に任せていること。

その時にそんな話を聞いた。



今回、実家で聞いたのは妹の破局。

向こうの親の反対、そしてうちの親の反対。

向こうの親は息子夫婦に跡を継いで欲しい。

だけど、役職のある妹は仕事を辞める気はない。

そして、８歳も年上なのも原因じゃ無いとは言えない。

うちの親は婿養子が欲しい。

この意見にはさすがに驚いた。

今時？そんな事を言う人が？.....と思ったらうちの親だった。

家系を途絶えさせないためだとか。

子の幸せより家......なのか。




結婚する事が幸せだとは思わない。

１人を謳歌するのだって幸せだと思う。

だけど、

やっぱり１人でいる事を不安に思ったり、寂しく思ったり、するだろう。

私よりしっかりした姉御肌の妹。

『親を見てたら結婚に夢なんて持てない。したいと思わない。』

『仕事で疲れて帰って、更に人の面倒を見るなんて有り得ない。』

そう言っていた妹が結婚の話を進めてみたのには色んな想いがあるのだろう。




仕事を捨てられなかった妹。

親の想いに逆らえなかった彼。

それだけのご縁だったと言えばそれまでだけど。

お互いに仕事の疲れを癒し、励ましあえる二人だったようだから、

姉としては、やっぱり残念に思う。

結婚にこだわらずとも、妹に良いご縁がこの先に有りますように。