鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

小池都知事がふりあげたこぶしをいかように振り下ろすのか、見ものでもある

2016-09-19 | Weblog
 東京都の豊洲新市場問題は建設にあたって全面的に盛り土をするという当初の計画がいつの間にか、建物部分だけは除外となって、コンクリートの地上4.5メートルの空洞部分だけが秘密裏に造られていたことが判明し、当時の石原慎太郎前知事をも巻き込んで一体だれがこんなことを決めたのか、とマスコミ挙げて大きな問題となっている。新たに就任した小池百合子都知事はまるで鬼の首を取ったようなはしゃぎぶりで、パラリンピックが開催されている地球の裏側、リオデジャネイロから「徹底的に究明する」と述べて、いまや時代の寵児といった感じである。11月7日豊洲へ移転する予定だった築地市場の延期を決めた小池知事は事態が思わぬ方向へ展開していくのを痛快な気持ちで眺めているようだが、そろそろ矛先を収めるべき時が来たようだ。

 というのは怪しからぬと思われている4.5メートルのコンクリート製の地下空間がここへきて、実はだれかわからない東京都の知恵袋が深い思案の末に考え出したものであることがわかりかけてきたからだ。ただ、いまは一体だれがこんなだれも知らない間に検討委員会や技術委員会の厳しい目をスルリと抜けて作り出したのか、とマスコミあげて犯人捜しに躍起となっているので、そこまで思いやる人がいないので、しばらくはそうした追及の手なり、声が鎮まるのをじっと待っている感じである。

 もともと東京ガスの跡地に4s新たな市場を造るというのが土台無理なスタートだったことこそが責められるべきである。ところが、いまやそれを通り越して敷地全体を掘り起こし、そのうえに2.5メートルの盛り土をすることが決められたのに出来上がったもののうち、建物部分には一切盛り土が行われてはおらず、なんと2メートル掘って土地を入れ替え、その上に2.5メートルの盛り土をするところを4.5メートルのコンクリート製の地下空間を作ってしまったのだ。それも何回にもわたる会議の場では当初の案通り行った、と言い続けてきたのである。

 石原前都知事はじめ当時の市場長、および建設担当者すべてが知っていて行った、としか思えない。いまから犯人探しをするよりもなぜそうなってしまったのかを調べるべきだろう。当時はおそらく建設資材の値上がりと職人不足で建設関係のコストが高騰していたのと2020年の東京オリンピック開催が決まるなどでなんとしてでも2016年中に移転を完了しなければならないとのスケジュールを間に合わせなければならない状況にあり、コストを抑えることと完成後のメンテナンスしやすさを考えた某知恵者が編み出したのがコンクリート製の地下空間だったのではなかろうか、と推察される。

 4.5メートルの高さがあればフォークリフトも動き回れるし、地下からベンゼンなどが噴き出てきた際にもなんらかの対応が可能となる。しかも場合によっては地下駐車場としても転用できるなど様々なメリットがでてくる、と考えたのだろう。ただ、この空間に不気味な汚水が溜まることまでは想定していなかったのが誤算であった。今のところ、人体に有害な物質が含まれていなかったのは不幸中の幸い、といえるかもしれない。

 ただ、こうしたことが明らかにされるにはいましばらく世論の指弾が止むまで待つしかないだろう。それと小池知事がいかように振り上げたこぶしを振り下ろすか、にもかかっている。それを間違えると自らの政治生命を縮めることにもなりかねないことだろう。策士の小池知事は自らの小池新党なるものを立ち合上げるのに格好の時だと年来の野心をむき出しにしているからでもある。

 とはいえ、この豊洲市場への移転をめぐっては特定企業への発注や、談合とおぼしき入札があったようで、この種の悪に対しては徹底的に解明して、しかるべき掣肘を加えるべきで、小池知事が注力すべきことはこちらである。都庁のなかの犯人探しはそこそこに鉾を収めるべきだろう。
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