鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

双方とも中国人で通訳を交えたもどかしい尋問に難しい判断を迫られた損害賠償請求裁判

2016-10-19 | Weblog
 19日は東京・霞が関の東京地裁へ裁判の傍聴に出かけた。午後1時半から634号法廷での損害賠償請求の民事裁判を傍聴した。東京・小岩のクラブの経営をめぐって中国人の女性が運営を委託されたものの、営業態度がよくないとして契約を取り消されたことについてその委託した女性を相手どって裁判を起こした。原告、被告とも中国人で、細部にわたる尋問は通訳を交えてのやりとりで、裁判長も双方の代理人ともなかなか質問の意が通じないもどかしさを感じながらの尋問にもどかしさを見せる場面が多かった。

 最初に尋問に立ったのは原告で、被告からクラブの運営をやらないか、と持ち掛けられ、いずれは全面時に経営を任すこともありうる、との言葉に魅力を感じて、とりあえずいまの家賃の貸借関係が切れる向こう8カ月半の運営を行うことで合意し、200万円支払った。ただ、その時の領収書もなければ賃貸契約や警察からの営業許可の名義変更もなかった。翌年の2月15日にいまの賃貸契約が更新されるので、その時に合わせて名義変更する、ということだった。そのクラブの運営はそれまで被告が行っていたが、体調を壊したこともあって、新たに原告をいわゆる雇われママとして雇い入れた格好である。それで成績が上がれば、いずれ店の経営を全面的に譲渡してもいい、との話もあった、という。

 しかし、原告が店の運営一切を取り仕切るようになっても被告は毎日出てきて、原告にアドバイスをするような姿勢を見せていた。しかも5カ月経った段階で、それまでの友好的な態度を一変させ、今後客引き行為や風俗営業法違反などをしないことを書いた新たな契約書を取り出し、これらのことを守らない場合には保証金としてもらった100万円を返さない、と言ってきた。さらに当初の契約期間の切れる直前になって「もうあなたにはこの店を継がせない」と通告してきた。やむなく原告は当初の契約が切れた段階でその店から手を引き、裁判に訴えることにした、という。

 これに対して尋問に立った被告は運営を任したクラブはホステスが8人おり、年間の売り上げがいい時には9000万円もいく優良なお店で、200万円でママになれるのは極めて安い、といえる、といい、毎月130万円の揚がりを得ることができる、とも語った。ところが、原告に運営を任せたら決められた営業時間は守らないし、客引き行為はするし、料金は高くするしなどで、とても任せておけないことが分かって当初話していた経営譲渡はとてもできない、と判断するに至った、と言い出した。ことが風俗営業法に関することだけにどちらかといえば被告に軍配が上がる。

 しかし、双方とも中国人で通訳を介しての尋問で、簡単には裁きをしかねる状況にある。裁判長は最後に被告に対し、「賃貸契約を前提としない経営権はあるか」とまるで禅問答のような質問をしたうえ、「大家さんは中国語を理解するのか」と聞くなどした。で、最後には傍聴人を退出させ、和解を持ち掛けたようだが、被告が頑なな姿勢を見せていたのでそれで決着を見なかったようで、最終的には若干の損害賠償を認める方向で落ち着きそうな感じだった。                
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