詩の現場

小林万利子 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に

イマジズムの詩掌編(7)

2017-06-18 | イマジズムの詩
19)
ふっと摘んでみたくなる野花
拾ってみたくなる小石
そんな詩が
あなたの望む詩だと言う
それは、宇宙だね。



20)
白い波頭
青い海
黄色い砂粒
の上を歩き続けたかった
だからママからもらった赤いヒールを
履いたことがない
クローゼットにしまったままの
真紅のコート
だが
緑色の大地も
アスファルトの上も
ママの祈りは
赤い血管のように
今日も私とママを
繋いでいる



21)
涙を流しながら
産み落としてくれた人がいる

ウミガメの産卵は
闇を切り開くがごとき痛みに
次の光がはじまることを
教えてくれた

娘たちはある日父に
そろそろ出かけるように
言われ
暇乞いする満月
新月へと歩いていく



22)
水しぶきがあがりそうな雲
空を見上げて
人は何を待っているのだろう

もう待たなくていいよ、と
雨が降ってきた



23)
ビーンズ ビーンズ ビーンズ
瓶に入ったビリーバブルな
ビーンズ ビーンズ ビーンズ
信じられることは何か
生きているってことだよ
今食べたいのは
ビーンズ ビーンズ ビーンズ
固くて塩辛い、
噛み砕いていると
味が脳内に沁みていく
ビーンズ ビーンズ ビーンズ



24)
四角い透明な箱を
取って下さい
砂糖か塩か
見比べているのですが。

ホロホロと崩れかけていく白い塊は
甘味であり、
固く固くさらに透明になっていきそうなほど
純粋を貫いていく塩の加減と惹かれ合う。
分かること分かり合えないことに
惹かれてゆく純白の思想を覚えていく。



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