うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

強い女性(ひと)

2015年10月22日 | 日記

私の通勤手段は、自動車。

毎日運転しております。

その通勤途中に、100メートル程の細道があるのです。

小さ目な車なら、すれ違える程の細道です。

昨日も、仕事を終え、その細道を運転しておりました。

 

あと少しで広い道路に出るという手前で、

その広い道路から、大きなワゴン車が細道に進入してきた。

広い道で、私の車を待っていればいいのに・・・私はそう思った。

だって、細道では絶対すれ違う事は不可能なのだから。

しかし、ズンズン向かってくるワゴン車の運転手は不機嫌な顔で、

「退け」か、「バックしろ」のジェスチャーを私に示す。

退けとな?

ガードレールをぶち破って、田んぼに落ちるというワイルドな退き方しかない。

ではバックとな?

ため息を付きながら、後ろを見る。

この車の後続には、乳母車を引く小さな婆ちゃん、その後ろに赤いコンパクトカ―の女性。

私のドライブテクニックでは、このままバックしたら婆ちゃん轢いちゃう。

 

私は、車を降りようと決めた。

「おじさん!状況見て!あなたが下がるべきじゃない?」

そう言うつもりで、シートベルトに手を掛け視線を横へ移してみると、

乳母車の婆ちゃんが、私の車を追い越してゆく。

カタカタと乳母車の車輪を鳴らしながら、ゆっくりゆっくり歩いて行く。

その様は、まさにゼンマイ仕掛け。

 

婆ちゃん、どうするつもりだ?私はそう呟いたが、

この婆ちゃん、私の車を追い越してから、

今度は細道の真ん中をカタカタ進む。

止まる気配も、ワゴン車の脇を通ろうとする気配もない。

あくまで、道の真ん中をカタカタ カタカタ進んでゆく。

 

まさか、この婆ちゃん、

腰が曲がり過ぎて顔がほぼ地面に向いてるから前を見とらんのか?

あんな粗暴なおじさんのこと、きっと婆ちゃんが因縁つけられてしまうと思い、

やはり車を降りようと、ギアをPに入れた。

 

ところが、私の心配は大きく外れる。

ゆっくりと突進してくる乳母車に対し、

おじさんは、文句を言うどころか、急いでバックを始めた。

慎重かつ速やかに退いていく。

「なんとぉー、婆ちゃん、勝ったー!」

私は思わず、歓声をあげた。きっと後ろの車の女性も。

 

こうして我々は、

この乳母車の婆ちゃんの後に付き、

無事ゆっくりと細道を前進して行くのでした。

気分は、まるで優勝パレードのような、

それはそれは晴れやかなのでございました。

 

「ありがとうありがとう、婆ちゃん。婆ちゃんは、最強なのだー!」

 

 そんな我が家もバトルです

おたま「こい ぼくは つおいぞ」

やめとけ、おたま。

 

あや「この こぶし なめるなよ」

そうそう、だからやめとけって。

 

ビシ!

 

ポコン!

 

おたま「ぐしゅん」

だから、言ったろ。

あやは強いんだ!