まる(*^-^*)

心が“まる~”くなるふわふわ絵日記

まる

2009-06-02 13:05:37 | Weblog
あたしが、大学3年生のときにかいて出版させていただいた絵本の紹介です





まんまる星にはいろんなまるがいました。
おおきなまるやちいさなまる。
でこぼこしたまるや、ぷよぷよしたまる。





ある日、ちいさなまるが穴におちてしまいました。
まるはとてもなやみました。






どうしてボクだけがあなにおちてしまうのだろう。
きっと、ボクがちいさいからだ。
ボクはだめだなぁ・・・。







ちいさなまるはそれからというもの、あなからでることばかりをひっしにかんがえました。
「はやくあなからでて、みんなのところにもどらなくっちゃ!!」






あなの中でとんでみたり、よじのぼてみたり・・・
なんどもなんども。
なんども・・・


でも、どんなに頑張っても、ムリでした。









「ボクはほんとうに、ほんとうに、だめなまるだなぁ」
まるは、とうとう泣き出してしまいました。
そして、つかれきってよこになりました。











まるは、目をさましました。
どうやら、しらないあいだに時間がすぎていたようです。

ん!?なんか、へん!?







「ん・・・!?」






「ありゃりゃりゃりゃーーー!!!!!」





そう、ちいさなまるはしらないあいだに成長していたのです!
まるは、あなからでることができました!






あんなにちいさかったまるが、こんなに長ぼそくなりました。
まるは、ひそかに思いました。
ボク、なかなか、かっこいいじゃ~んっっ!!





長ぼそくなったまるは、やっとわかりました。
まんまる星のいろんなまるは、いろんなあなにおちたのだと!






でこぼこしたまるは、岩山のあなに。
ぷよぷよしたまるは、ゼリー池のあなに。
黄色いまるは、お月さまのかけらのたまったあなに。
どのまるもみんな、ステキにみえました。







そうわかったら、あなにおちることなど、まったくこわくないのだと思いました。
だって、だれだってあなにおちることはあるからです。
それに、あなの中では自分でもきがつかないうちに成長していて、いつかきっとあなから出ることができるものなんだとわかりました。







長ぼそくなったまるは、にっこりしていいました。
「ボク、あなにおちてよかったのかも!?」







わたしたち人間にとって、失敗や挫折により苦しみ悩むことは避けられません。とりかえしのつかない現実にくよくよし、自己嫌悪や現実逃避に陥ることもあるでしょう。たしかに、現実を自分の都合にあわせて変えることはとても困難です。

しかし、そのようなつらい現実に適応する形に、自分自身が変わることならいくらでも可能なのです

だから、ホントは、悩まなくてもいいんです
そのかわり
自分が成長して強くなるチャンスだと思ってください
そして、人間は生きている限りだれしもが、無限大に成長する可能性を秘めているのだということを、けっして忘れないでください





ストレス社会といわれる現代、悩みをかかえる方は多いと思います。一人でも多くの方があたしのお話を読んで元気になってくれたら、うれしいな