まめぞうの噺華集*新天地版

猫と日本舞踊にお花見お散歩etc…旦那はんとのぬる~い日々を徒然に

魔物現る…

2017年10月16日 23時30分04秒 | 日本舞踊:舞台自分史
 雨がシトシト月曜日・・・
昨日『日本趣味のつどい』は、会は!無事に終了致しました。

 まめぞう は『新鹿の子』『炭坑節』「後見」『フィナーレ/荒城の月』の出番。
全て無事に・・・と言いたかったのですが、
『新鹿の子』で大失態と成ってしまいました
(…ですので、冒頭での御報告が「会は!」なのでした

曾て無い程の(…でもないかな? )悲惨さでしたので、
ブログに記すのも・・・と思いましたが、
 これも記録! これからの勉強のため!!
と記す事の致しました。

 『新鹿の子』・・・
冒頭からの踊りは無事に進んで行きました。
最終稽古で間違えてしまった「振出し笠」の所も無事に通過!
と進んで行った その先の、
「振出し笠」を振り出した時です・・・
右手側は奇麗に振りでました。
さぁ左手側です。
と・・・仕掛の紐が絡んだのか? 振り出ません
凄く凄く動揺していたと思います
右手でどうにか仕様としても、右手にも笠を持っているので上手くいきません。
でも、どうにか一つは下りました(…本来は三つの笠になるのです)
その後も、もう一つ下りないかと試みましたが、
笠と笠が重なってしまっていて・・・下りる事無く「笠の段」が終了。
「笠」を上手の幕影に控えていて下さる先生に渡すのですが、
先生のお顔を見ると泣きそうで・・・お目を見る事は出来ませんでした
もう…穴が有ったら入りたい・・・と云うか、ドツボに嵌ってしまった・・・と云うか
でも、まだ最後の踊りが有ります。
気をどうにか奮い立たせ舞台中央に向かって行きました。
(…この間、ほんの数秒の事です。)
そして、
どうにか幕は下りたのでした

踊り終わって、先生に御挨拶。
でも、情けないやら申し訳ないやら・・・超落込んでしまいました
まめぞう…
 〜す・すみません・・・
   もう…どうしたのか・・・
先生…
 〜どうしたんだろうね?
   稽古では大丈夫だったのにね・・・
先生…
 〜でも、踊りは大丈夫。シッカリ出来ていたわよ。
   今回は、小道具の事なんだから、そんなに気にしない様に!
   踊りは良かったんだからね!
と・・・
温かいお言葉で慰めて下さいました。

その後、見に来て下さった某先生と我先生とで「振出し笠」の検証です。
 〜何故出なかったのか・・・〜
実を云うと、今回の「振出し笠」の仕掛は、昔の物と少々…ほんの少々ですが違っていました。
でも、このほんの少々の違いが曲者で・・・
とは、全くもっての言い訳です
先生から
 〜小道具のせいだと思えば・・・
と御言葉を頂きましたが(…まめぞう が落ち込まない様にと)
小道具を扱うのは自分自身です。
どんな物でも、キチンと扱う事も踊りの一部です。
それが出来なかったのだから・・・
やはり、駄目駄目な…精進不足の まめぞう だった訳です

 しかし、落ち込んでいられないのです。
次には「後見」がありますので、即「黒紋付」に着替えです。
(『新鹿の子』のお着物は、先生が素敵に気着けて下さいました。
  が、後は…自分で着なくてはなりませんですので。)
そして、
「黒紋付」に「後見結びの帯」の恰好でしたが、
〜会場の皆様との交流!〜
と云う事で『炭坑節』をお客席の通路で踊ってまいりました。
そして、そして…
大緊張の『玉屋』さんの後見です。
もう、まめぞう の心中と致しましては、
 〜今日は「後見さん」がメインだ!〜
と気持ちを・心を込めて臨みました。
結果…
無事に終了です。『玉屋』さんは素敵に舞われておりました!
先生より…
 〜後見…良かったよ!
と、お褒めの御言葉を頂きました。

と・・・またまたユックリしてはおれません。
速攻『荒城の月』のために着替えです。
着物は『新鹿の子』と同じです。が、この間は殆ど時間がないので帯は細帯!
(…そんな訳で、三回もお召し替えでした
での、
『荒城の月』・・・
今回は、先生に見て頂くお稽古はしておりませんでしたが(もう…毎年の事ですので)
 〜今日は『荒城の月』を皆様に見て頂く日だったんだ!〜
との思いで、
精一杯・心を込めて踊ったつもりです。

・・・・・・

 何ともお恥ずかし報告と成ってしまった『新鹿の子』
未だ思い出す度に(…思い出したくないですが)情けなくなってしまいます。
 〜出来る事ならやり直したい・・・〜
いつも・どの舞台でも思う事ですが、
今回は、本当に心底やり直したいです。
いつか…「振出し笠」のリベンジをしたいかな?!
(でも、当分はやりたくないです

 兎にも角にも、
今回の舞台で改めて思いました事…

 〜 舞台には魔物が棲んでいる!!! 〜

です。
良くも悪くも、舞台は何が起こるか分からないものです。
特に、いつも出来ていた事に何かが・・・
その事は分かっているつもりでも、何故か起こる時は起こるのです。
それでも、
大好きな舞台! 日本舞踊の舞台はやめられない まめぞう です。

・・・・・
 まだ長くなってしまうので、
次に続きます・・・