ファッション雑誌とは、流行、特に服飾の流行を主なテーマとして扱う雑誌。
現在日本では、細分化されたさまざまなファッション誌が出版されています。特に1980年代のバブル景気以降、その傾向が顕著になったようです。
女性誌の筆頭は、1905年に創刊された「婦人画報」。国木田独歩を初代編集長として刊行されました。同じく男性ファッション誌は、1954年に創刊された「MEN'S CLUB」。その後女性ファッション誌では、洋服や装飾品だけでなく、ライフスタイル全般にその対象を振った「アンアン」や「non-no」が登場。『アンノン族』なる流行も産み出しました。
現在のファッション誌の傾向として、女性誌はファッション情報に特化した実用性を求める傾向が強まっている一方、男性誌は、文化記事を重視する傾向があるようです。年齢で読む雑誌が変わっていく出世魚的な女性ファッション誌に対し、男性誌はモード・アメカジ・クラシックのどれを目指すか、何をどれだけこだわるのにより読むファッション誌が変わっていくようです。
ファッション雑誌で言えることは、愛読している雑誌によって、価値観や趣向が見えてくること。例えば、女性誌に出てくる男性のファッションはその雑誌読者の理想である場合が多い。だから、狙っている女性の愛読誌がわかったら、その雑誌と同じクラスターの雑誌を読み、ファッションの研究ができますね。その雑誌に載っているグルメ情報なども役に立つでしょう。
今のトレンドばかりでなく、読者の趣向や価値観までもわかるファッション雑誌。上手に活用したいですね。
なお、近年は、efやSHRTY+、Houyhnhnm、sliceなどのように、デジタルのファッション誌も登場、人気が出ています。