豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

草軽電鉄 廃線50年後

2012年06月03日 | 軽井沢

 昨日6月2日午後7時から、テレビ東京(7ch)の“土曜スペシャル”という番組で、「にっぽん廃線歩き ノスタルジック鉄道紀行」というのをやっていた。

 そして、わが愛してやまない“草軽電鉄”の廃線跡を旅人が歩いていた。

 かつて草軽電鉄が走っていた痕跡を元国鉄マンが探って歩くというコンセプトで、しかも上州三原駅から草津温泉駅までが中心だったので、鉄橋の橋げただとか、駅のホームのコンクリート、線路や枕木などを探す場面が多く、軽井沢周辺は、新軽井沢駅の今昔、旧軽井沢駅舎跡、三笠通りだけだった。

       

 旅人は、いま草軽鉄道を走らせたら流行るだろうな、と嘆息していたが、かつての草軽電鉄を知る地元の人たちは、「とにかくのろいのよ。軽井沢まで3時間もかかるんだから」、「55キロを3時間。自転車よりも遅い」、「雪が降ったら、走らせるのが大変だった」と、こもごも草軽電車の困難を語っていた。

        

 ぼくは草軽電車に乗ったことはなく、ただ旧軽井沢駅前の踏切を横切って、旧軽井沢駅に停車する姿がわずかに記憶の片隅に残っている程度である。それでも、草軽電車は懐かしい存在である。
 だけど今さら客寄せのために草軽電鉄を再興させて、ほぼ壊れかけてしまった“軽井沢”がさらに崩れていくのは見たくない。

       

 テレビの画面に映った旧線路跡の風景を眺めているだけで、かつてこの坂道をゆっくり登って行った草軽電車の姿は十分に目に浮かんでくる。

       
       
 新・旧軽井沢駅舎、旧軽井沢や千ヶ滝郵便局、中軽井沢駅前の観光案内所、培風館・山本山荘、小松ストア、明治屋、明治牛乳、物産館、三笠書房などなどともに、草軽電車もぼくの“幻の軽井沢”の風景の一つとして、思い出の中にしまっておこう。

 2012/6/3 記

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