この危機を乗り越えるためには、もっと熱狂する「遊び心」を持つことだ。


この危機を乗り越えるためには、もっと熱狂する「遊び心」を持つことだ。

アの詩の一節を歌

2017-07-17 11:44:42 | 日記

いたからだ。このわたしに地をさまよわせ、遙けき太古の禁断の土地へと足をむけさせる、奇怪なもの、未知なものを追い求めるあの本能のために、わたしは完全に心の平衡を失っていた。
 闇のなかにいるわたしの脳裡では、心にいだく宝庫のような魔的な伝承の知識がきれぎれにひらめいては消えていった。狂えるアラブ人アブドゥル・アルハザードの書き記した章句、ダマスキウスの悪夢めいた外典の一節、ゴーティエ・ド・メッツの狂乱した『世界の実相』の忌《いま》わしい文章等々。わたしは狂おしい章句を復誦懷孕前準備し、アフガニスタンのオクサス川を悪鬼どもと漂ったアフラシアブのことをつぶやいた。そのあと、ダンセイニ卿の物語の一節――「光を照りかえすこともない深淵の暗黒」――を何度となく唱えた。勾配が驚くほど急になったときには、恐ろしさのあまり唱えられなくなるまで、トマス・ムーうように繰返し口にした。
 
[#ここから2字下げ]
蝕にあう月の薬種にみたされて
霊薬抽出されん魔女の大釜のごと、
黝《かぐろ》なる闇にひそみし溜池なり。
かの水淵に足を踏みいれ、進みえるやをうかがわんとて
跼《せぐくま》らば、われは見たり、
視界のとどくかぎりまで、
破璃《はり》のごと、なめらかなる漆黒の縁を。
死神の所領より軟泥の岸にまで広がりたる
黯黒《あんこく》の瀝青《れきせい》もて、塗りあげられたるばかりかと思われけり。
[#ここで字下げ終わり]
 
 足もとにまた平坦な地面を感じたとき、わたしにとって時間はもはや存在していなかった癬 藥膏。いまや遙かな頭上に位置するあの二つの神殿の内部より、やや天井の高い場所にわたしはいるのだった。直立することはできなかったにせよ、膝をついて進むことはでき、わたしはうずくまって、足をひきずりながら、でたらめにあちこちを這いまわった。ほどなく、いまいる場所が、上面ガラスばりの木製の箱が両側に立ちならぶ、狭い通路であることがわかった。このような古生代の地底で、磨きぬかれた木とガラスの感触を得たわたしは、それが意味するものを考え、総身《そうみ》に鳥肌がたつ思いがし經絡養生た。箱は通路の両側に規則

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