ダーリン三浦の愛の花園

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明日のためにその258-早熟なる天才バンド。

2017年03月07日 | 洋楽ポップス
1970年代。混沌たるロック界は、玉石混合。様々な音楽が出現した。
その中に彗星のように現れたバンド、それが「FREE(フリー)」だった。
最近、古いヴィデオテープを整理していたところ、彼らのライヴを録画したテープが出てきた。
何年ぶりであろう、長い間見ることがなかった、フリーのライヴを見てみた。
やはり凄い、圧巻である。
ここでフリーについて、紹介しておこう。

バンドを結成したときは、まだメンバー全員が18歳ぐらいであり、メジャーデビューをしたときも、メンバーの平均年齢は20歳ほどだった。
1969年バンドデビュー。年齢にそぐわぬしっかりした演奏と、ブルースを基本にした素晴らしい楽曲センスでセンセーショナルをおこす。
メンバーは。
ヴォーカル:ポール・ロジャース
ギター:ポール・コゾフ
ベース:アンディ・フレイザー
ドラム:サイモン・カーク
1969年デビュー、1970年解散。

大まかにフリーについて紹介したが、この内ポール・コゾフとアンディ・フレイザーは故人となっている。
さて、話題をフリーのライヴに戻そう。
「ミスター・ビック」から始まるライヴ映像は、様々なライヴの映像の寄せ集めである。
一つのライヴ会場で演奏したものを記録していないので、ちょっと残念だ。
しかし、どのライヴを見てもその演奏力には感心させられる。
フリーはヴォーカルが単独であるので、演奏者としては三人、俗に言う「スリーピース」となる。
ここでベースのアンディ・フレイザーが光る。
実にしっかりしたベース演奏で、アンサンブルをまとめ上げている。映像に写る彼は、当時まだ18歳である。恐るべき天才ベーシストだ。
ギターはビブラートの鬼、泣きのフレーズが痺れるポール・コゾフ。常にギターのフレットを握る左手が、絶妙に震えている。
とにかくこのバンドは、ベースがしっかりしているので、ドラムのベースドラムさえしっかりベースラインを踏んでゆけば、他の楽器は何をしていても良い。
アンサンブルの基本は、ベースとベースドラムである。
約一時間程度の、フリーのライヴ番組を見終えた後、やっぱりバンドはこうあるべきだと確信した。
多分、今の若い人達からは「何それ」と言われてしまうと思うが、やはりバンドはフリーのようにあるべきだと、再度言っておこう。
下にフリーの名曲「ファイアーアンドウオーター」のライヴ映像を貼った。
前述した「泣きのギター」ポール・コゾフの左手と、ロックを歌う為に声を得たようなヴォーカル「ポール・ロジャース」のまさに「これぞロックのヴォーカル」たる歌声に注目していただきたい。
なお、この映像の時は、最年長20歳、最年少18歳である。
是非、早熟だった天才バンドの演奏をお楽しみいただきたい。
追記:この映像は、公開者の都合により、このブログでは見られません。
お手数ですが、再生ボタンを押したとき表示されるリンクから見てください。


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