昨日、師匠に用があって電話した。
ちょっとした旧かな・新かな論争になった(笑
師匠は歌歴35年ほどなのに、いまもなお新かなを使っている。
「歌ってものは、書かれたものを見るってものじゃなかったわけでしょ。今こうして電話で話しているように、耳で聞いて理解するはずのものだった。それを思うと、発音と表記が違う旧かなではなく、俺は発音通りに表記する新かながいいと思うんだ。短歌において、ぱっと読んで意味がすぐに伝わるってことは何より大切なことじゃないかな。今じゃ言ひて・・・なんて言わないでしょ?でもね、1000年以上前はたしかに言ひてって発音されていたらしいよ。その頃はきちんと表記通りの発音がされていた。でも万葉の頃からそれは崩れて、今は誰も言ひてなんて言わないでしょ。旧かなに悩んでないで、新かなにしなさいっ(笑」
ひとつ言っておくと・・・
師匠は旧かなを知らないわけではない。
文法と同じく、恐ろしく詳しい。
その師匠がおっしゃるのだから、新かなに・・・・
いや、ここでプチ反論。
↑ はやり
新かな、いわゆる現代仮名遣いは、「発音通りに表記する」ことが原則とされている。
たとえば、「言う」。
これは終止形が「言う」だから、ア行動詞。
が、否定の「ない」をつけると、「言わない」とワ行になる。
これは発音通りの表記にするためなのだが、すると今度は動詞は五十音図の二行に渡っては決して活用しない・・・という原則に反することになる。
新かなでも、発音通りに表記されていない場合もある。
「私は」と書いて「わたしわ」と読む。
「そこへ」と書いて「そこえ」と読む。
このあたりが、私が新かなを信頼していないところ。
旧かなは、ハ行表記を習得すれば8割方は覚えたと言っても過言ではないと言われる。
旧かなの基本として、新かなの表記で、語中語尾にくる「わいうえお」は原則としてハ行になる。
語尾に「う」のつく動詞はすべて「ふ」になると言うのも、この原則にあてはまる。
ただ、例外がいくつかあるのがややこしい。
新かなは発音通りに表記するのが原則なのに、「お」と発音するものを「お」と表記する場合と、「う」と表記する場合がある。
旧かなで「ほ」または「を」と書くものは「お」で書く・・・と『改訂現代仮名遣い』で規定されているからである。
ほかの言葉でも変化しない場合をいくつか書いておこう。
「わ」のままで表記するもの。
語の頭にくる「わ」は、常に「わ」と表記される。
なので、熟語などふたつ以上の言葉が接続してできたものは、語中にあっても「わ」と表記される。
「言訳」→いひわけ
「物忘れ」→ものわすれ
「仕業」→しわざ
「い」のままで表記するもの。
音便化または音変化して「い」になったものは、「い」のままで表記される。
「於いて」(於きてからの音便化)→おいて
「かわいい」(かわゆいからの音変化)→かわいい
気をつけなければいけないものに、「ついに」「つい」がある。
「遂にできた」の「ついに」(副詞)は、「つひに」。
「ついやってしまった」の「つい」(副詞)は、「つい」。
「ついつい」は、「つい」を重ねて強調した言葉なので、「ついつい」。
「う」のままで表記するもの。
ウ音便による音便変化したものは、「う」のままで表記される。
意志・推量の助動詞「う」「よう」が接続したものは、「う」のままで表記される。
「ありがとう」(ありがたくからのウ音便)→ありがたう
「おめでとう」(おめでたくからのウ音便)→おめでたう
「え」のままで表記するもの。
ヤ行動詞の活用した場合は、「え」と表記する。
ちなみに動詞で「ゑ」と表記するものは、「植ゑる」「据ゑる」「飢ゑる」の三語のみ。
ややこしい規定はいろいろあるものの、その語の成り立ち(音便化や音変化)や構成、また何行活用なのかを考えてみれば、おのずと表記をどうすればいいのかが分かってくる。
もちろん、こう表記しろと決まっている言葉も多く存在するので、それはまめに辞書を引いて覚えるしかないと思う。
今日も朝から頭が痛くなりました(笑
ちょっとした旧かな・新かな論争になった(笑
師匠は歌歴35年ほどなのに、いまもなお新かなを使っている。
「歌ってものは、書かれたものを見るってものじゃなかったわけでしょ。今こうして電話で話しているように、耳で聞いて理解するはずのものだった。それを思うと、発音と表記が違う旧かなではなく、俺は発音通りに表記する新かながいいと思うんだ。短歌において、ぱっと読んで意味がすぐに伝わるってことは何より大切なことじゃないかな。今じゃ言ひて・・・なんて言わないでしょ?でもね、1000年以上前はたしかに言ひてって発音されていたらしいよ。その頃はきちんと表記通りの発音がされていた。でも万葉の頃からそれは崩れて、今は誰も言ひてなんて言わないでしょ。旧かなに悩んでないで、新かなにしなさいっ(笑」
ひとつ言っておくと・・・
師匠は旧かなを知らないわけではない。
文法と同じく、恐ろしく詳しい。
その師匠がおっしゃるのだから、新かなに・・・・
いや、ここでプチ反論。
↑ はやり
新かな、いわゆる現代仮名遣いは、「発音通りに表記する」ことが原則とされている。
たとえば、「言う」。
これは終止形が「言う」だから、ア行動詞。
が、否定の「ない」をつけると、「言わない」とワ行になる。
これは発音通りの表記にするためなのだが、すると今度は動詞は五十音図の二行に渡っては決して活用しない・・・という原則に反することになる。
新かなでも、発音通りに表記されていない場合もある。
「私は」と書いて「わたしわ」と読む。
「そこへ」と書いて「そこえ」と読む。
このあたりが、私が新かなを信頼していないところ。
旧かなは、ハ行表記を習得すれば8割方は覚えたと言っても過言ではないと言われる。
旧かなの基本として、新かなの表記で、語中語尾にくる「わいうえお」は原則としてハ行になる。
語尾に「う」のつく動詞はすべて「ふ」になると言うのも、この原則にあてはまる。
ただ、例外がいくつかあるのがややこしい。
新かなは発音通りに表記するのが原則なのに、「お」と発音するものを「お」と表記する場合と、「う」と表記する場合がある。
旧かなで「ほ」または「を」と書くものは「お」で書く・・・と『改訂現代仮名遣い』で規定されているからである。
ほかの言葉でも変化しない場合をいくつか書いておこう。
「わ」のままで表記するもの。
語の頭にくる「わ」は、常に「わ」と表記される。
なので、熟語などふたつ以上の言葉が接続してできたものは、語中にあっても「わ」と表記される。
「言訳」→いひわけ
「物忘れ」→ものわすれ
「仕業」→しわざ
「い」のままで表記するもの。
音便化または音変化して「い」になったものは、「い」のままで表記される。
「於いて」(於きてからの音便化)→おいて
「かわいい」(かわゆいからの音変化)→かわいい
気をつけなければいけないものに、「ついに」「つい」がある。
「遂にできた」の「ついに」(副詞)は、「つひに」。
「ついやってしまった」の「つい」(副詞)は、「つい」。
「ついつい」は、「つい」を重ねて強調した言葉なので、「ついつい」。
「う」のままで表記するもの。
ウ音便による音便変化したものは、「う」のままで表記される。
意志・推量の助動詞「う」「よう」が接続したものは、「う」のままで表記される。
「ありがとう」(ありがたくからのウ音便)→ありがたう
「おめでとう」(おめでたくからのウ音便)→おめでたう
「え」のままで表記するもの。
ヤ行動詞の活用した場合は、「え」と表記する。
ちなみに動詞で「ゑ」と表記するものは、「植ゑる」「据ゑる」「飢ゑる」の三語のみ。
ややこしい規定はいろいろあるものの、その語の成り立ち(音便化や音変化)や構成、また何行活用なのかを考えてみれば、おのずと表記をどうすればいいのかが分かってくる。
もちろん、こう表記しろと決まっている言葉も多く存在するので、それはまめに辞書を引いて覚えるしかないと思う。
今日も朝から頭が痛くなりました(笑










