部族地帯 〜アッサラーム・アレイクム〜

牧良太 日常雑感、取材報告・・・etc.

映画「little birds」を観た

2005-05-01 10:46:58 | Weblog
ジャーナリスト綿井建陽さんの映画、「Little Birds 〜イラク 戦火の家族たち〜」を観た。

「 2003年3月のアメリカのイラク侵攻後、戦争とイラクの市民を取材し続けた綿井健陽(アジアプレス)。バグダッド、サマワ、アブグレイブなど、イラクの人々の声に耳を傾け、マスメディアが伝えなかったイラク戦争の実像を記録した。」(日本ビジュアル・ジャーナリスト協会のメールマガジンより)内容。
 一部の映像はテレビで既に報じられたもの。ぶつ切りの「現場レポート」として報じられたそれらの映像が、映画ではよりストーリー性の高い、家族の記録として編集されている。そして同時に、当時、そして今でも、テレビが「何を伝えなかったか」もあぶり出している。

 それにしても後半に現れるサマーワ自衛隊取材の模様は際立って異様な光景だ。隊員の「住民との交流」に、そして食事メニューに多くのカメラマンが群がり、食事をする隊員にポーズをつける。一体彼らは何を報道しにはるばるイラクまで行ったのか。まるでピクニックの撮影会のようなその光景は、開戦前、そして爆撃後の被害現場で「アメリカとお前たち」といった文脈で非難される綿井さんの立場と甚だしく乖離し、滑稽ですらある。

 米軍の「ピンポイント」映像はしばしば「バーチャル戦争」の象徴のように語られるが、日本の報道は、自らの戦争参加を直視しないことによって、よりいっそう深刻な、戦争の「バーチャル化(仮想化)」を後押ししてしまっている。
キーワード
メールマガジン ピンポイント イラク戦争 バグダッド アジアプレス イラク侵攻
コメント (3) |  トラックバック () |  この記事についてブログを書く
Messenger この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック シェア
« イランの対米姿勢 | トップ | 90秒 »

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私も観に行こうと思います。 (カフェバグダッド)
2005-05-01 13:41:46
まきさん、ごぶさたです。

作品紹介、参考になりました。

私も連休中に観にいこうと思っています。

アラブ映画祭は見逃しちゃいました (管理人)
2005-05-01 17:13:45
カフェバグダッドさん、こちらこそ、ご無沙汰しております。

私は結局、国際交流基金のアラブ映画祭は見逃してしまいました。ああいう催しの場合、目当ての作品を決めて観に行くか、日にちを決めておくか、いっそ「全部観る」と覚悟を決めるかしないとだめですね。

そのうち行こう、行くだろう、と思っているうちに終わってしまった、という典型的なぐーたらパターンです。もったいない。
Unknown (nohito)
2005-05-07 12:25:19
TBさせていただきました。

自衛隊取材の模様は本当に異様な光景でしたね。

あれを普通にニュースとして流されている画をみている

日本人・・色々と考えさせられました。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。
下記数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。この数字を読み取っていただくことで自動化されたプログラムによる投稿でないことを確認させていただいております。
数字4桁

3 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
第13章(表現の自由関連)など (情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士)
憲法改正国民投票法案における表現の自由に関わる問題点(第13章について)                         1 根本的問題点   法案は、選挙の公正を図るために表現の自由を制限した公職選挙法の規定を流用している。しかし、そもそも、日本の公職選
綿井健陽 Little Birds -イラク 戦火の家族たち- (Selfpit セルフピット)
Little Birds (∞∵LUV)
 今私が見たい映画は「Little Birds」というドキュメント映画だ。 これ

あわせて読む