これは10年前の1998年日本ダービーで横尾忠則氏が創った記念ポスターである。当時は今みたいにPCで馬券を買える様な時代ではなく、PATもありはしたがファミコンでやっていた。この年のダービーは武豊騎乗のスペシャルウィークがダントツ一番人気で、キングヘイロー、セイウンスカイと実力馬もいたが、人気通りスペシャルウィークが5馬身差でぶっちぎり圧勝し、2着は14番人気の河内洋騎乗のボールドエンペラーであった。穴党の自分も何とか馬券を手にして小躍りしたものだが、馬連が13,100円と一番人気絡みにしては高配当であり、ダービーという事でウィンズに出かけていた事も相俟って、何か記念のお土産を買おうと売店で発見したのがこの横尾忠則のポスターだった。
シルクスクリーンの手で刷ったものなら相当な価値が付いている筈なのだが、印刷なのでその価値としては定かではないが、A1サイズの横尾ポスターなのでこれは買っておかなければと、懐も余裕があったし2,000円という金額も嬉しく迷わずに購入した。そこで買っておかなければ後一枚しかなかったというのも、今考えればラッキーだったかもしれない。この年はジャパンカップのポスターも創っていたらしいのだが、その日は家で馬券を購入してたのでそのポスターは入手出来なかったのだ。カッコ良かったので是非欲しかったのだがなぁ。。。
横尾氏の作品は中学の時にカルロス・サンタナの十何面体というジャケットデザインで初めて出会ったのだが、それ以来ずっとファンであり、自分の創るデザインにも大きく影響しているのは他人からもよく示唆される事実である。明治・大正・昭和とデザインの歴史には横尾氏の基盤となるような作品も多く見られてはいるが、それをグラッフィックデザインに取り入れ、アートとして世に知らしめたのはこの人が第一人者であろう。新しい感覚の中にどこかノスタルジーを感じさせる作風は、コンピューターグラッフィックスを取り入れたりしながらでも変わる事のない無二の芸術であり、ユーモラスで自由な発想は未だに衰えることを知らない。
このポスターもサイズがデカく、額装して飾っておきたいのだが、色褪せたりタバコのヤニで汚れるのがイヤなのでずっと買ったときの状態で段ボールの筒に入れたままにしてあるお宝である。ブログ掲載のために久しぶりに出したのだがやはりカッコイイなぁ。馬券でまた儲けたら違うポスターを買いたいものだ。

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