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小田急線内に姿を現したE233系~新百合ヶ丘で試運転に遭遇

2015-11-16 | 小田急グループ

現在小田急線~東京メトロ千代田線~JR常磐線各駅停車の3路線は相互直通運転を行っており、東京メトロ千代田線と小田急線かJR常磐線のいずれかを直通運転する列車は多数運行、また3路線に跨って走る列車も設定されており、首都圏各地にお住まいの方などは、実際に3路線に跨って走る列車に乗車した事がある方も少なくないと思います。

現在3路線に跨って走る列車は、東京メトロ所属車両のみの運用となっており、小田急の車両は千代田線の綾瀬まで、JR東日本の車両は代々木上原までの運用のみ、これは小田急線とJR常磐線の双方が千代田線と相互直通運転を開始して以来、今日までずっと続いています。

しかしながら近年では、都心を跨いで3路線(或いはそれ以上)に跨った相互直通運転を行う路線も増えており、車両運用の制約解消や利便性向上などを考慮すると、こちらの方が優れているのは言うまでもない事ですが、保安装置類が各線毎に異なる場合はこれらの対応も必要になるため、現在でも充当車両に制約が生じている路線が幾つも存在します。

小田急線~東京メトロ千代田線~JR常磐線各駅停車もこの典型例でしたが、近年小田急とJR東日本は共に千代田線直通用車両の代替を行い、小田急の直通対応車全車とJRの直通対応車の大半が新型車両となっています。

小田急の新型車両(4000形)はJR車両ベースで設計された事もあってか、千代田線直通用のJR車両とは共通点もかなり多い車両になっており、この事もあってか今後3社間で相互直通運転を行う事になっています。

これに備えて試運転で小田急の車両が千葉県内まで乗り入れたり、逆にJR東日本の常磐線各駅停車用の車両が神奈川県内まで乗り入れる事も多くなっており、ネット上でも様々な所でこの様子が報じられています。

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MAKIKYUが週末に小田急を利用した際には、JR車両の試運転が見られれば…と思い、新百合ヶ丘駅で上りの乗車列車を降り、ホームで待っていたら程なく多摩線からやって来た試運転列車と遭遇、4番線入線→新宿方折返線へ移動→3番線入線となり、再び多摩線(唐木田方面)へ向かって走り去っていく姿を見たものでした。
(構造上折返線を用いずに3・4番線で直接折り返す事も可能ですが、営業列車の間合いで試運転列車を運行するため、一旦新宿方折返線へ移動している様な雰囲気でした)


ちなみにMAKIKYUが目撃したJR車両による試運転列車は、E233系2000番台のマト4編成が充当されており、現時点ではこの編成を含めて大半のE233系2000番台は小田急直通対応となっている様ですが、まだ僅かに小田急直通未対応の編成も残存している模様で、あとどの位で全編成が小田急直通対応となるのか…とも感じたものでした。


新百合ヶ丘駅での試運転列車停車中には、小田急線内を運行する各列車との並びも見る事ができ、現段階での営業列車では代々木上原駅以外で見る事が出来ない4000形以外の小田急一般車とE233系の並びがそう遠くない内に当たり前になると思うと、小田急線の雰囲気も少し変わるな…と感じたものでした。


その中には現在順次更新中の1000形未更新車との並びも見られ、両者が代々木上原駅以外で並ぶ姿が見られるのはそう長くないだろうとも感じたものです。

またJR車両の小田急線内における営業運転開始は、かつて運行していたあさぎり号の371系車両(現在は富士急行に譲渡)以来となり、JR東日本所属車両に限れば、近い将来に実現見込みのE233系2000番台が初となりますが、E233系の入線は現行多摩急行の運行区間となっている代々木上原~新百合ヶ丘~唐木田間に限定されるのか、それとも物理的には入線可能なそれ以外の小田急線内各区間にも営業運行で入線するのかも気になる所です。

逆(小田急車のJR乗り入れ)は辛うじて茨城県に到達する事(取手)まではあるとしても、以北は物理的な制約でまず期待できない状況ですが、JR車の乗り入れに関してはさほど制約も大きくない気がしますので…
(さすがにJR車両による新宿~藤沢・小田原間の快速急行が多数設定され、車内に湘南新宿ラインを宣伝する中吊り広告だらけという事態だけは避けて欲しいものですが…)


(お断り)E233系2000番台はJR東日本所属車両ですが、今回の記事では小田急線内入線に関して取り上げた記事という事もあり、「小田急グループ」カテゴリーでの取り扱いとさせて頂きます。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
E233系の今後の運用は・・・。 (野津田車庫)
2015-11-17 23:40:57
こんばんは。

度々小田急線の各所に姿を見せるようになり、着々と直通運転に向けての準備が整いつつある事を実感しますね。
現在は地下鉄車両の新百合ヶ丘以遠への入線が途絶えて久しいですが、某所ではE233系に「準急」や「伊勢原」「本厚木」などの表示が見られた事が話題になっていたので、今後定期列車でメトロ車の小田原線本厚木乗り入れ等の復活や、JR車の充当があるのか色々楽しみな展開です。個人的には休日の数本だけでもJR車・メトロ車の小田原・藤沢方面への列車が登場する事を期待しているのですが・・・。
メトロ車に関しては期待しているのですが… (MAKIKYU)
2015-11-23 10:19:10
野津田車庫様こんにちは。

JR車両の小田急線内試運転や、小田急車両の常磐線内試運転の様子が様々な所で次々と報じられる様子を見ると、3社車両による相互直通運転への準備が進みつつあると実感するのは、こちらも同感です。

近年特に首都圏では都心を跨いで反対側の郊外まで足を伸ばす直通運転の実施路線が増えており、都心跨ぎで郊外へ足を伸ばす際には便利と感じる反面、輸送障害の影響が広域に及び、都心方面からの帰宅時に着席が困難になるなどの難点もあり、一長一短と感じています。

分かり易く安定した輸送を実現するためには、運行系統も複雑に絡まるよりは、ある程度整理されている方が実用面では優れており、千代田線直通列車を小田原・江ノ島方面へ多数設定する事は、現実的に見て余り芳しくない気もします。

小田急が新宿に多数の系列商業施設を抱え、新宿へのアクセス利便性を確保したい事も考慮すると、千代田線直通は対新宿輸送では京王に比べて劣勢が否めず、都心方面でも棲み分けが図れる多摩線沿線をターゲットにした方が有用かと思いますが、ダイヤや車両数で余裕のある休日に東葛飾地区から湘南や大山への誘客を図るために、直通列車を設定するのは悪くないと思います。

また輸送障害発生時の運用変更制約を減らす事も考慮すると、コストを要する状況でなければ直通区間の制約は少ない方が良く、この点でも万一の入線に備えて試運転を実施するのは妥当な事かと思います。

ただ外観や内装など、様々な面で秀でた印象のあるメトロ車の広域運用は歓迎ですが、JR車に関しては…と感じており、JR側も自社と競合する路線・区間に敢えて自社車両を走らせたいとは思わないと思いますので、記事最後の( )内記述だけは実現して欲しくないのですが…

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