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小田急30000形「EXEα」~リニューアル施行で装いを変えた主力特急車

2017-03-08 | 小田急グループ

今月小田急では特急ロマンスカーの主力車両・30000形電車(EXE)をリニューアルした「EXEα」が運行開始、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には、既にこの「EXEα」に乗車された方も居られるかと思います。

MAKIKYUも数日前所用で都内へ足を運んだ帰り、小田急を利用する際に丁度良い時間に「EXEα」で運行する特急の空席がありましたので、運行開始したばかりのEXEαに早速乗車したものでした。


EXEαは塗装が従来のブロンズ1色→濃淡シルバーを基調とした装いに改められたのが、外観上における最大の特徴で、これだけでも従来のEXEとは雰囲気は大違いですが、これに加えて制御装置の交換や電動車数の増大など、下回りもかなり手が加えられているのが大きな特徴です。


外観はこの他に前面のLED式列車名表示装置撤去、ライト類や側面行先表示装置の取換をはじめ、客ドアもガラスの四隅が角張ったモノに交換されるなど、色々な所で従来のEXEとは変わっています。


フルカラーLED化された行先表示はMSEと同種のモノを採用した関係なのか、今までよりも文字表示部分が小さくなっており、EXEでは列車名と行先を同時表示していたものが、EXEαでは交互表示になっています。


またEXEαは大改装が施されたものの、車両用途自体は従来のEXEと同様という事もあり、MAKIKYUが乗車した新宿駅の列車案内モニターでは、既存EXE扱いでの表示となっており、購入した特急券の車種名表記も (EXE10) でした。


車内はデッキに足を踏み入れた時点でもシックな雰囲気だったEXEとは異なり、シンプルで明るい雰囲気を感じ、リニューアルで随分変わったと実感。


デッキに掲出されたメーカー銘板は、リニューアル施行年(2016年)を記したものに交換されており、製造年を記した銘板が撤去されているのは少々残念と感じたものです。
(リニューアル施行車両だと製造年を記した銘板・リニューアル年を記した銘板の2者が掲出されている事が大半ですが、最近の小田急は一般車両でもリニューアル施行時に製造年を記した銘板を撤去する傾向があります)

 
客室内もデッキと同様に様変わり、LEDが3色→フルカラーに改められた車内案内表示装置もMSEを連想させるもので、照明形状なども大きく変化しています。

 
座席は常連客からの評価が高いと言われている座席自体は存置されているものの、モケットやひじ掛けの交換などで雰囲気が変わり、シートカバーもEXEαロゴ入りのものが用いられています。

 
ひじ掛け収納式テーブルもひじ掛け形状の変化に合わせ、従来とは異なる形状のものに変化、座席背面に傘かけが設置されたのも大きな特徴です。

小田急では近年リニューアル進行中の1000形車両でも、リニューアル車では傘などの滑り止め板を設置していますので、このアイディアは同一人物が考案したのか否か気になる所です。


またカーテンの留具部分には、EXEαのロゴが掲出させているのも注目と感じ、これはシールが貼られているだけですが、このシールはEXEα車内で用いるだけでなく、TRAINS(公式グッズショップ)で分売すれば、家庭用のインテリアとしても良い雰囲気なのでは…とも感じたものでした。


一部車両の車端は客席を撤去して荷物置きを設置、近年他社の優等用車両でも客室内で座席上の荷棚以外に荷物置きを別途設置する事が多くなっていますので、これも時代の流れを感じさせるものですが、小田急ロマンスカーではEXEリニューアルだけでなく、他の既存車両でも今後追設の動きが出て来るのか否か気になる所です。

乗車した際の感想としては、座席が従来通りという事もあり、居住性に関しては従来のEXEと大差なく、経年に伴う更新に併せてイメージチェンジ、こだわりのデザイナーが関与するVSE以降の車両に雰囲気を近づけたと感じたものでした。

座席のリクライニング角度が相変わらず浅めである事などは、長時間乗車だと難あるかと思いますが、列車の乗車時間や用途、特急料金の設定額などを考慮すると合格点なのでは…と感じたものでした。

ただ今日優等用車両では標準装備になりつつある電源コンセントが未設置である事と、VSEや最近の一般車両で装備されているLCDモニターによる情報案内装置が備えられていないのは難点と感じ、この2点は今後改善される事を願いたいと感じたものでした。
(電源コンセントはリニューアル第2編成以降で設置予定、今月稼働開始した編成での追設が実施されるか否かも気になる所です)



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