インスリンが体内時計調節 時差ぼけ解消に応用も
・約24時間周期で睡眠や覚醒のリズムを生み出す「体内時計」の調節に、膵臓から分泌されるインスリンが一役買っていることを、山口大時間学研究所の研究チームがマウスを使って解明した。
・体内時計は体の細胞一つ一つに存在する時計遺伝子がつかさどり、適切な時間に光を浴びたり食事したりすることが調節を促すとされる。
・チームは食事の際に出る代表的なホルモンとして、糖分を摂取した際に分泌されるインスリンに注目。
インスリンの働きを阻害する物質を注射したマウスと正常なマウスを用意し、普段と違う時間に餌を与えた結果、インスリンを阻害されたマウスは新たな食事時間に合わせて時計遺伝子が働くようになるのに長い日数が必要だった。
・また、培養した体内組織にインスリンを加える実験も実施。肝臓や脂肪などの時計遺伝子の活動には変化が見られた一方、食事との関わりが少ない肺や血管などにはほとんど変化がなかった。
チームリーダーは「糖分の摂取時間を工夫することで、時差ぼけの解消や夜型になりがちな現代人の生活改善に役立つ可能性がある」と期待する。
出典
日経新聞 2014.10.11
<関連サイト>
インスリンが体内時計の調節メカニズムに影響
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2014/022170.php
・約24時間周期で睡眠や覚醒のリズムを生み出す「体内時計」の調節に、膵臓から分泌されるインスリンが一役買っていることを、山口大時間学研究所の研究チームがマウスを使って解明した。
・体内時計は体の細胞一つ一つに存在する時計遺伝子がつかさどり、適切な時間に光を浴びたり食事したりすることが調節を促すとされる。
・チームは食事の際に出る代表的なホルモンとして、糖分を摂取した際に分泌されるインスリンに注目。
インスリンの働きを阻害する物質を注射したマウスと正常なマウスを用意し、普段と違う時間に餌を与えた結果、インスリンを阻害されたマウスは新たな食事時間に合わせて時計遺伝子が働くようになるのに長い日数が必要だった。
・また、培養した体内組織にインスリンを加える実験も実施。肝臓や脂肪などの時計遺伝子の活動には変化が見られた一方、食事との関わりが少ない肺や血管などにはほとんど変化がなかった。
チームリーダーは「糖分の摂取時間を工夫することで、時差ぼけの解消や夜型になりがちな現代人の生活改善に役立つ可能性がある」と期待する。
出典
日経新聞 2014.10.11
<関連サイト>
インスリンが体内時計の調節メカニズムに影響
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2014/022170.php