LA VIDA LATINA

寄り道の間に感じたこと、いろいろ。

自分を信じる

2006-11-21 09:43:56 | Weblog
友人から聞いた安藤美姫のニュースを、ネットで調べてみた。
フランス杯での逆転のチャンスに、
最初に跳んだジャンプで転んでしまったという。


「本当に強い選手は、ミスを犯す前に心の乱れを食い止めるものだ。
安藤を指導しているモロゾフ氏が
国際スケート連盟のチンクアンタ会長に助言を求めた。
答えは短く、厳しかった。

『もっと練習が必要だね。彼女は自分が美しいと信じていない』

自分との戦いが続く。」


荒川静香がトリノで夢を叶えたのも
“自分だけの美しさ”を信じ、それを表現することに集中できたからだと思う。
そして、彼女が極めた美しさは、
観ている人たちの心を魅了し、大きな感動を与えた。


人間だから、不安はある。
フリーの仕事をしていると、「大丈夫かな?」と思う時もある。
それを乗り越えて、夢を叶える自信をくれるのが、
選手にとっては“練習”であり、
翻訳者にとっては“勉強”という“努力”なのだろう。

スペインは、まだ夏。

2006-10-14 23:45:30 | Weblog
10月12日(木)
セビリア空港を出ると、夏のような鋭い日差しに迎えられた。
5月からの日本での生活が早送りのように過去になり
一瞬でスペインに来たという実感に変わる。

エンリケから、日本の作家の作品のスペイン語版をもらう。
少しスペイン語が不自然なところがあるというのが、彼の意見。
きっと、私の語学力ではそこまでは分からないだろう。
でも、翻訳という仕事のおもしろさと難しさについて考えさせられ、
これだけ真剣にぶつかれる職業にめぐり合えたのは
本当に幸せだと思った。


10月13日(金)
お昼まで寝たので、疲れはかなり取れた。
夕食はエンリケと「AZUCAR DE CUBA」へ。
1時からキューバのバンドが入り、
みんな踊り始める。
その後、「M3」でJAZZ BOSSAの演奏を聴く。

エンリケによるとカルリーニョス・ブラウンが
セビリアでパレードをしたらしい。
いつか東京でもやってほしい。

プロフェッショナル

2006-10-06 22:05:20 | Weblog
初めてのサッカーの素材。
調べ物などかなり時間がかかるけど、
世界レベルの選手のインタビューには
メンタルな部分でとても刺激を受ける。

調べ物の中で、そのクラブで働いていた日本人の方の日記を見つけた。
「サッカーを通じて人々に、幸せだと思える瞬間を少しでも多く提供したい
という、大それたモットー。
夢をかなえ、同じ業界の第一線で働く様々な人たちと仕事をしてみると、
自分がどれだけ自己中心で小さかったのかが分かる。
自分を幸せにする方法は十分把握できた。人のために生きる人生。
そんな新たな挑戦がまた始まる。」

NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見ていても感じるけど、 
それぞれ選んだ道は違っても、
プロとして極めてる人たちには共通点がある。




フィエスタとキンキーブーツ

2006-10-02 15:18:53 | Weblog
日曜日は、念願だったアノニマでのフィエスタ。
無事パエリアも完成し、
カヴァ(スペインのシャンパン)と
サングリアで乾杯してスタート。
なんと、さひこさんが手料理持参で登場して
オーナーCさんも私も
酔いが醒めるほどの衝撃を受ける(失礼!!)

その後、中国に行ったはずのアルベル子が突然現れ、
Sさんと私は、すっかりその愛らしさのとりこに。
最近の悩みは、目の下のクマが取れないことらしい。
今度はアルベル子邸で、パジャマパーティーをしたいな…。

Cさんとゆっくりお話できて、
翻訳者として、自分は何が好きで、どうありたいのかを忘れないこと、
その理想を現実にするにはどうしたらいいか
よく考えて行動することが、とても大切だと思った。
これは翻訳だけじゃなくて、他のことも同じだけど。

Cさんやさひこさんやアルベル子と話してると
映画や翻訳への真剣な思いが伝ってきて
私もがんばろうという気持ちにさせられる。
昨日Lyraさんと観に行った「キンキーブーツ」でもそうだったけど、
強く願う気持ちが、人の心を動かし現実を変えるのだと思う。

ところで、「キンキーブーツ」を観てたら、
またアルベル子に会いたくなっちゃった…。




祝「ビクトリア」 シーズン2!

2006-09-20 06:59:19 | Weblog
「ビクトリア」のシーズン2の翻訳が始まる。
もうお別れかと思っていただけに感激…

これも杉本彩様ご推薦のおかげ?
「封建的な社会に一生懸命順応しようとして
くだらない価値観で生きている女の子たちに
聞かせてやりたいせりふが
いっぱいあります」
ビクトリアについて、彩さんと熱く語り合ってみたいな。

来週、最終回を納品したら
2日後にはシーズン2の1stエピソードを納品とのこと。
10月はヨーロッパに行くので、残念ながらお休みだけど
11月からまた会えるのが楽しみ。

スペイン・ラテンアメリカ映画祭も
今年は映画館だし、人もけっこう入っていて
アルベル子と手を取り合って喜ぶ。

担当した「ビニシウス」が無事(?)上映された後、
観た人たちの感想に聞き耳を立てる。
私が一番好きだったせりふについて
話している人たちもいて、
また明日から仕事をがんばろうと思った。
「幸せになるより、生きた方がいい」というせりふ。

スペイン・ラテンアメリカ映画祭

2006-09-04 14:57:23 | Weblog
ビクトリアの翻訳も今月で終わり。
毎週会ってたから、すっかり情が移ってる。
悪~いヤツにも、意外に優しい一面があったりとか。
それだけに、別れがさびしい…

最終回は、涙なしには訳せないかも。
シーズン2も翻訳できるといいな~。

日本でテレノベラ・ブームを起こすには!?
フアネスが主題歌を歌えば
いけると思うんだけどな~。

9月16日からは、「スペイン・ラテンアメリカ映画祭」
http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/
今年は、何と映画館で!
少しずつ成長してるのね…
昨年に続いてブラジル音楽のドキュメンタリーを担当してます。
「ヴィニシウス・ヂ・モラエス」という
「イパネマの娘」の作詞家の人なので、
ボサ・ノヴァの歴史を追う感じ。
構成が舞台みたいで、面白い作品です。
詩の翻訳って、奥が深くてむずかしい…。
普段からいろんな本を読んで、
自分を豊かにする必要ありと実感。


「愛と復讐の嵐」無料配信中です!

2006-07-20 09:13:55 | Weblog
お久しぶりです…

5月から翻訳をしているラテン恋愛ドラマ
「ビクトリア~愛と復讐の嵐」が
下記のURLで10話まで無料配信中です。
よかったら、ご覧下さい。
とにかく、濃くて激しいです。
さすがは、ラテン!

http://www.clubit-arena.net/ca/victoria04.html


漢字バトン

2006-03-11 08:43:55 | Weblog
0.バトンを渡した人がイメージする自分は?
「柔」
すっごくうれしいです。ありがとうございます。
いつも柔らかい心でいられるといいのに、
自分でガチガチにしてしまうことも多いです。
つまらないこだわりは捨てた方が、
きっと本当の幸せを感じられますよね。
せっかくレオさんにそう言ってもらったので、
「柔」な自分を目指そうと思います。
自分が変われば、人生も変わるかも!

1.前の人から回された3つの漢字のイメージ。
【跳】夢に向かって、手を伸ばしてる感じ。
【駆】目的に向かって、まっすぐ走ってる感じ。
【無】よけいなものを手放して、自由な感じ。

2.次の人に回す漢字を3つ。
「春」
「旬」
「瞬」
春なので、「しゅん」でまとめました。

3.大切にしたい言葉を3つ。
「愛」受け取ることばかり求めてしまいますが、
   与えられる人になりたいです。
「今」今に集中して、この一瞬を思い切り生きられるようになりたいですね。
「気」思いが深ければ行動に移す。
   その思いは周りの人にも伝わるし、夢をかなえる力になる。

4.漢字のことをどう思う?
奥が深い! 中国四千年の歴史を感じます…。

5.最後にあなたの好きな四字熟語を3つ教えてください。
「春夏秋冬」
季節も人生も変化していくから美しい。
それぞれの美しさを味わえるといいですね。
「晴耕雨読」
その時自分に与えられた状況の中で、楽しく過ごせるようになりたいです。
「泰然自若」
すぐに目の前の小さなことに動揺して、
もっと大きくて大切なことが見えなくなってしまうもので…。

6.バトンを回す人その人をイメージ付きで!
ゆかさん「和」
一緒にいると、和む人なので。
自分をしっかり持っていて、相手のことも思いやれる人だからでしょう。
lyraさん「感」
見る側としても、作り出す側としても、鋭い感性を持ってるので、
話しててとても面白いからです。




スタンドアップ

2006-02-06 18:46:40 | Weblog
子供を思う親の気持ちの深さに感動して、後半は涙が止まらなかった。
一緒に生きていく長い時間の中では、身近な存在の相手だからこそ、
よけいに厳しく接してしまうこともある。
責めるのではなく、相手を信じて受け入れる。
そうできるようになりたいと思った。

愛する者を守るために、自分に正直に行動することで、
ジョージーの人生は変わった。
希望なんてまるでない状況の中でも、
まず立ち上がり行動することで、希望の芽が育ち始める。
その姿は、周りの人にも力を与えるのだと思った。



プルーフ・オブ・マイ・ライフ

2006-01-27 10:12:55 | Weblog
ポスターと予告編から想像してたのとは違って、
一幕物の舞台のように動きも少なくて、
内面的な、とても深い映画だった。

途中、ちょっとヘビーにも感じたけど、
暗闇から光に向かって自分の足で歩き始める
ラストシーンに感動する。
「1行ずつ、証明していけばいい」
「よりよく生きよう」
「どんな悲しみにあっても、希望は必ず訪れる」

つらい状況にある時、
劇的に人生がよい方へ向かってくれればいいけど、
永遠に何も変わらないように思える時もある。
自分の人生が、まるで複雑な方程式のように、
こんがらがって見えたりもするけど、
それを1行ずつ、大切に根気よく証明していけば、
いつか自分の答えに出会えるのだと思う。
大変で、逃げ出したくなることもあるかもしれない。
でも、見つかった答えは、
かけがえのない、人生の宝物になる。

きれいどころの役が多かったグゥイネス・パルトロウだけど、
この映画のラストシーンでは、これまでにない深い輝きがあった。