mairiの趣味日記

バレエ鑑賞記、フィギュアスケート観戦記、その他趣味の記録など

<バレエ・スプリーム>Aプロ(7/26)~鑑賞メモ

2017年07月30日 | 舞台鑑賞日記
ロイヤルとパリオペの人気ダンサーを並べたガラ公演。楽しみにしていたのですが、ちょっと演出側もダンサー側も準備不足だったかな?

― 第1部 ―
「ラプソディ」
振付:フレデリック・アシュトン
音楽:セルゲイ・ラフマニノフ
ヤーナ・サレンコ、スティーヴン・マックレー

「アスフォデルの花畑」
振付:リアム・スカーレット
音楽:フランシス・プーランク
フランチェスカ・ヘイワード、マルセリーノ・サンベ

「ジゼル」 第2幕よりパ・ド・ドゥ
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー
音楽:アドルフ・アダン
高田 茜、ベンジャミン・エラ

「アイ・ガット・リズム」
振付:スティーヴン・マックレー
音楽:ジョージ・ガーシュウィン
スティーヴン・マックレー

「ロミオとジュリエット」 第1幕よりパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
フランチェスカ・ヘイワード、フェデリコ・ボネッリ


⇒マックレーとサレンコは上手いけど、ロイヤルならではの演目だけど、やっぱりオープニングにアシュトン作品は地味ではなかろーか。
そして盛り上がらないままに続くスカーレット作品。キライじゃないけど、フランチェスカとサンベのフレッシュペアで敢えて観たい演目でもない気が…。
お次は高田さんジゼル、ジャンプはきれいでしたが、ポワントの音がうるさすぎて全く集中できませんでした。ジゼルでプリンシパルに任命されたと聞いた気がしたので、得意演目なのかと期待していたのですが;彼氏のエラ君については可もなく不可もなく。
もやもやしたままマックレーお得意のタップダンスへ。これはこれで良いのですが、私はやっぱりマックレーには「バレエ」を踊ってほしいです(^ ^;まあでも客席は拍手喝采でした。
と、ここまで本当にテンションが上がらないまま進んできたのですが、そんな気持ちを吹き飛ばしてくれたのは、フランチェスカとボネッリでした。フランチェスカのジュリエットは若さにあふれていてチャーミング、ボネッリのロミオは包容力があって大人。マクミラン版と言うこともあり、ようやく「ロイヤルのバレエを観た」と言う満足感が湧いてきました。


― 第2部 ―
「白鳥の湖」 第2幕よりパ・ド・ドゥ
振付:ルドルフ・ヌレエフ(マリウス・プティパ、レフ・イワーノフに基づく)
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
ミリアム・ウルド=ブラーム、マチアス・エイマン

「白鳥の湖」 第3幕よりパ・ド・ドゥ
振付:ルドルフ・ヌレエフ(マリウス・プティパ、レフ・イワーノフに基づく)
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ

「エスメラルダ」 パ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ
音楽:チェーザレ・プーニ
オニール八菜、ユーゴ・マルシャン

「マンフレッド」
振付:ルドルフ・ヌレエフ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
マチアス・エイマン


⇒マチアスとミリアムはさすがの貫禄ですね。アダジオだけだったのがもったいない!
ボラックとルーヴェは…、ボラックは見かけは地味ですが、アダジオとヴァリエーションではきっちり仕事をしていました。が、コーダはフェッテを途中でやめてしまってぐだぐだ。(フェッテは2日間とも途中までだったようなので、よほど苦手なのでしょうか。そこまで苦手なら別の演目にすればいいのに。。。)一方のルーヴェは、雰囲気は華やかですが、技術には首をかしげてしまいました。サポートもぐらぐらだし、回転系のジャンプでは毎回着地がぐちゃぐちゃです。パリオペ組はNY公演から日本に直行だったので、疲れていたのだろうとは思いますが、ちょっとこれはエトワールとして恥ずかしい舞台だと思いました。
気を取り直して、オニールさんとマルシャン。2人とも長身の大型カップルで、華があります。オニールさんは初めて見ましたが、バランスの良い素敵なダンサーだなと思いました。オペラ座育ちではない彼女ですが、このまま経験を積んでいけば、エトワールも夢ではないかもしれませんね。
〆は、アリュの降板で追加になったマチアスのソロ。以前にも観たことのある演目ですが、エネルギッシュで美しくて、素晴らしかったです。この日一番の拍手をもらっていました。

― 第3部 ―
「ドン・キホーテ」 ディヴェルティスマン 
振付:マリウス・プティパ 
音楽:レオン・ミンクス

キトリ、バジル: 高田 茜、フェデリコ・ボネッリ ほか
キトリのヴァリエーション: ミリアム・ウルド=ブラーム
キトリ、バジル: ヤーナ・サレンコ、スティーヴン・マックレー
パ・ド・トロワ: ミリアム・ウルド=ブラーム、レオノール・ボラック、ユーゴ・マルシャン
バジルのヴァリエーション: マルセリーノ・サンベ、ベンジャミン・エラ
キューピッド: フランチェスカ・ヘイワード
ドリアードの女王: オニール八菜
キトリ、バジル: レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ
バジルのヴァリエーション: マチアス・エイマン
キトリのヴァリエーション: レオノール・ボラック
コーダ: 全員


⇒キトリとバジルがいっぱいのごちゃ混ぜドンキ。文句なしの楽しさでした。
1幕キトリを踊った高田さん、さっきと全然違うじゃないですか!伸びやかでジャンプも高くて、ぜひ彼女のドンキ全幕を観てみたいと思いました。パートナーがボネッリだったのも大きいのかな?
サンベ君もここではジャンプいっぱいで大活躍。そうそう、こういうのが見たかったんです。
フランチェスカのキューピッドはとてもキュートだったし、オニールさんの女王は気高くて美しかった(水色とピンクを重ねた衣装がキレイ^^)し、マックレーとサレンコの盤石なパートナーシップ、つま先が美しすぎるマチアスと、見どころたっぷりでした。(黒鳥が散々だったボラック&ルーヴェコンビも、こちらはちゃんとまとめていました。)

と言うわけで、ごちゃ混ぜドンキの効果もあって最終的には楽しい公演でしたが、わざわざパリオペとロイヤルを並べる意味があったのかな?と言うのが正直な印象です。特にロイヤル組は演目選び&並びがイマイチで、せっかくのダンサー達を生かし切れていなかったのが残念でした。

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