まいにち和む

いわゆるただの日記です

自分を肯定するまでの道のり

2017-06-09 22:34:56 | 日記
自分を肯定することを意識して行うようになってから、気づいたことがいくつかあります。

ひとつは、うつ病の主なきっかけと原因になった上司(Aとします)に対する怒りや許せない気持ちは、実は過去の自分を許せない気持ちから来ていたこと。

また、ひとつは、上司という存在に対する社会の常識、認識がいかに精神を蝕むかということ。

更に、実はそれは自分が作り出した幻影だということです。

他にもありますが、とりあえず今はこの3つに絞ります。

Aに関しては、長くなるのでサラッと書くと、
・仕事ができない、そしてサボる。
・間違いを認めない。間違いを認めたくないためにルールそのものをねじ曲げる。
・人を人として扱わない、というかコミュニケーション力がかなり不足しているため、高圧的に命令するか、もしくは自分より上の上司の指示、ということにしてしか人を動かせない。
・自分のためには誰でも利用し、嘘をつきまくる。
・自分以外の人間に対して関心が薄いのか、思いやりや配慮といった心の動きが全くみられない。不思議なほど想像力に欠けるため、ロボットのような無機質さや、意志疎通が難しい爬虫類のような印象。

…全然サラッとじゃないですね(笑)

とりあえず、そんなAは私の直属の上司でした。
毎日がものすごいストレスでしたが、エピソードについてはそれこそ本当にキリがなくなるので割愛します。
ある日そのAに対して我慢の限界がきて衝突し、辞める意思を表明したところ、更に上の上司(Bとします)から「とにかく上手くやれ。もめるな」と、理由も言い分も一切どうでもいいからとにかく揉め事を起こすな、と言われて半ば強制的にAに謝罪をさせられて以降、全ての不満を口に出せず溜め込んでしまい、それもうつ病に至ったひとつの大きな原因となりました。
「上司に絶対服従は社会の基本。会社の常識」と自分に言い聞かせながら、Aへの不満を忘れようと努力しましたが、逆効果となって精神状態をじわじわと追い詰めるようになったのでした。

ただ、Bがそう言ったのは理由がありました。
Aはかなりの問題社員で部内だけではなく他部署からも不満の声が上がっていたのですが、実はAは社長のコネで入社した社員でした。Bは自分がAより上の立場であっても、保身のためにAには注意したくなかったのです。
また、Aもそれが分かっていたので平気で好き勝手な振る舞いをしていた訳です。
私はそういう事情が分かっていただけに、Bの立場はわかると思いました。
しかし同時に嫌悪感も持ちました。なので、AだけではなくBのことも恨んでいました。
そして、Aみたいな人間を自分のコネで入社させた社長への不信感も抱き始め、そういう事態が放置されている会社のこともだんだん「腐ってる」と感じるようになりました。
Aが原因で辞める人間が相次ぎ、辞めたいと呟く人間が増えて人事部にもその声が届くようになっても、何の処置も対策もとられませんでしたし、一方で「人手不足が深刻だ」などと言っていたのですから。

そして私もついに、その辞めた人間の1人になりました。
この精神状態でこれ以上勤めていたら再起不能になるから、まだ余力のあるうちに…と考えてのことでした。
またさらに、Aの管理能力不足のせいでかなりひどい労働状態が続いていて、身体的にも不調がでていたのも理由です。
ですが私は本音ではどうしても辞めたくなくて、自分の精神状態と対策についての相談をしたくて、Bに面談を申し入れたんです。
結果、見事にスルーされました。
きっとAのことを言われると思って逃げたのでしょう。
私にしてみたら、すでにBには不信感しかないながらも、さすがに管理職としての責務は果たしてくれるだろうと、そこは信じていたので、この対応は本当に失望しました。と同時に、会社の多くはうつ病で休職→時短復帰→完全復帰…という対応をするものですが、私の場合はうつ病と告げたが最後、逆に辞めるように精神的に追い込まれてしまうかも知れない…という恐怖感に襲われました。
そして私は、自分を守るために退職することにしたのです。

しかし、読んだ皆さんの中には「どこの会社でもよくあることじゃないか??こんな理由で辞めたの?うつ病になったの?弱すぎじゃない?」と思う方もいらっしゃるかも知れませんね。
私もそう思いました。
だからこそ、辞めたあとしばらくの期間、罪悪感や自己嫌悪、失望感や絶望感が深く深く濃くなっていき、日々自分を責めて責めて責め続け、苦しむことになったのでした。

続きはまた後日書きます。