僕らはみんな生きている♪

生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

武装蟲…⑥

2017年06月27日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

 

細胞分裂が起きる時って、あの小さな細胞のひとつひとつの中央が秩序ある方法でくびれ始めて、

ちぎれるようにして2つに分かれるよね。


その時細胞は3つ以上になることはないし、大きさの異なる2つの細胞になることもない。
全く同じDNAを確実に倍に増やすメカニズムだから。


 

留美子さんは、あの小さな細胞の中で何がその公平さをジャッジしているんだと思う?。

そうねぇ心臓以外の体中の細胞がみんな同じようにちぎれて自分のコピーを作って、
古くなった細胞を破棄している。新陳代謝の活動は毎日休む事なく普通に行われているんだものね。

 

川の水は常に流れていても「川」そのものは姿を変えずそこにある。
或いは、砂漠の砂は常に風によって飛ばされて刻々と風紋を変えるけど、
「砂漠」が移動してしまうわけじゃない。

って誰が言ったんだっけ。

 

人の細胞も常に新しいものに更新されているのに全ての臓器は変化することなく
活動し続けている。
それが生きているということ=生命なんだと

「動的平衡」という言葉で呼んだのは福岡伸一だったっけ。


 

ばい菌だったり毒だったり、少しでも秩序を乱すものが体に入ると、

体は自分で異物と判断し免疫反応によって白血球やキラーT細胞によって分解してしまう。

うまくできてるわ人間って。

 

でも病気の人に投与された薬物ももちろん人の体にとっては異物だからね。
体内で病原菌或いはウイルスと戦うためには、薬も自分自身が異物と判断されないように身を守る必要があるってことだもの。

 

辰雄くん、今度の「ナノシェル」開発コードネーム「ピクプル=武装蟲」

成功させようね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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