僕らはみんな生きている♪

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武装蟲…⑥

2017年06月25日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

留美子さんはこのプロジェクトの前は何をしてたの?

うん、例のアレ、結局ダメだったけど。

 

アレって、ナノワーム?
え~っやってたんだ、すごいなぁ。
僕はそれに憧れてSEKIGUTIに入ったようなものだよ。

血管の中に管を入れちゃうってカテーテルみたいな医療器具の発想もすごいけど、
虫みたいに血管の中を自分で動いてくってすごいなって、感動して、
自分もやってみたいって思ったんだ。

最先端医療では、病巣のある細胞ひとつひとつをターゲットに
更にナノレベルに小さくて正確なものが求められているってことだよね。

 

 

うちのナノワームは結構いい線行ってたんだけどね、
オリンパス社の自走式カテーテルに先を越されちゃった。
辰雄君もそれは知ってるでしょう。

 

その話は月刊メディカルで読んだから大体知ってる。

でも僕はナノワームの考え方は絶対いけると今でも思ってる。

例えばね、ワームってイモ虫のことでしょ、虫の形になる前は卵だよね。
だから自分でワームになれる卵を作ればいいと思うんだ。

 

目的を持って生まれる蟲ってことね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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