傍から見ていると当たり前のように思えつつも、「NTT再再編」と聞くとやはりそれなりにインパクトがある。(対Y、対Nに対して言っていることの一貫性が感じられない)KDDIの小野寺社長の怒り方はともかくも、垂直統合モデルをベースとした「Yahoo!」の急成長で巨人NTTも余裕が無くなってきたということか。それにしても「OCN」「ぷらら」を含めたネット3社の合弁など、現実的にありえるのだろうか。
NTT ネット3社など合併も グループ再編を加速
個人的には、もともとNTTの地域(・長距離)分割というのはその当時の長距離系キャリア(NCC)の意向をうけただけで、本来的には、インフラとサービス、サービスレイヤーごとといったように「水平分離」にすべきだったのだろうと思っている。そういうこともあってOCN、ぷらら、PCコムの統合はむしろ当たり前といったところ。まぁ、これに「goo」も入っているということで、レイヤーとしては微妙に違うのだけれど、gooブログ/BLOG人、gooゲーム/なつゲー、それぞれがECサイトをもち、動画配信をしているという現状を考えると、重複した細かいサービスは多数存在しており、またポータルサイト「Yahoo!」とISP「Yahoo!BB」との関係を意識するとあわせた方がいいということか。
NTT vs ソフトバンク IP時代の覇者はどちら?
しかしサービスレイヤーとして考えた場合、これらは再再編の序章というところだろう。携帯事業のドコモは置いておくとしても、NTT東西、NTTコミュニケーションなどでそれぞれが同じサービスを提供しているものは多い。
・固定音声通信(地域/長距離)
・専用線(地域/長距離)
・データ通信(地域/長距離|企業向け/アクセス)
・IP電話(OCN/ぷらら)
・ISP事業(OCN/ぷらら)
・STB事業(OCN/ぷらら)
ざっとみてもこれくらいは分けられるのではないだろうか当然この中には、NTT東西・コミュニケーションズで事業領域がかぶっているものばかりだ。まして通信の「IP化」という流れの中で、これら異なる事業領域においても、通信事業者が持つべきインフラは共用できるものも多い。無駄な設備投資はユーザーの利用料に跳ね返ってくる以上、「(共用可能な)IP網」と各サービスという分離か、一元的な供給(NTT統合!)といった考え方をする方が自然だろう。
ましてトリプルプレイ(電話、放送、インターネットの1元提供)やFMC(固定網とモバイルの融合)、モバイル3G以降のIP化などを考えると、もっと大きいレベルでの再編が行われてもおかしくはない。どの事業ユニット(あるいは事業会社)がどのサービス・役割を果たすのか、単純に会社間の統廃合ではなく、もっと大きい意味での事業ポートフォリオの再設計が求められている。
また忘れてはならないこととして、これまでの長距離通信事業者の提供するネットワークではなく、インターネットこそが巨大なインフラになりつつあるという点だ。もちろん専用線や信頼性の高いデータ通信の分野ではこれまで以上に需要はあるかもしれないが、個人ユーザーが利用するサービスでの比重は下がっていくだろう。Skypeのやgoogleも触手を伸ばし始めたIMの普及はまさしくインターネットを通信インフラとして利用するものだし、IP電話についても、基本的にはISP事業者のネットワークで閉じており、直接的に長距離系通信事業者のサービスではない。
巨大なインターネットというインフラとどのように役割分担を果たしていくのか―。自前主義で全てを自社のネットワークで完結させるという発想、またそれを前提としたサービスではうまくいくことはないのだろう。
MS、Yahoo、AOLがIMで提携。NTTに未来はあるのか?
NTT ネット3社など合併も グループ再編を加速
個人的には、もともとNTTの地域(・長距離)分割というのはその当時の長距離系キャリア(NCC)の意向をうけただけで、本来的には、インフラとサービス、サービスレイヤーごとといったように「水平分離」にすべきだったのだろうと思っている。そういうこともあってOCN、ぷらら、PCコムの統合はむしろ当たり前といったところ。まぁ、これに「goo」も入っているということで、レイヤーとしては微妙に違うのだけれど、gooブログ/BLOG人、gooゲーム/なつゲー、それぞれがECサイトをもち、動画配信をしているという現状を考えると、重複した細かいサービスは多数存在しており、またポータルサイト「Yahoo!」とISP「Yahoo!BB」との関係を意識するとあわせた方がいいということか。
NTT vs ソフトバンク IP時代の覇者はどちら?
しかしサービスレイヤーとして考えた場合、これらは再再編の序章というところだろう。携帯事業のドコモは置いておくとしても、NTT東西、NTTコミュニケーションなどでそれぞれが同じサービスを提供しているものは多い。
・固定音声通信(地域/長距離)
・専用線(地域/長距離)
・データ通信(地域/長距離|企業向け/アクセス)
・IP電話(OCN/ぷらら)
・ISP事業(OCN/ぷらら)
・STB事業(OCN/ぷらら)
ざっとみてもこれくらいは分けられるのではないだろうか当然この中には、NTT東西・コミュニケーションズで事業領域がかぶっているものばかりだ。まして通信の「IP化」という流れの中で、これら異なる事業領域においても、通信事業者が持つべきインフラは共用できるものも多い。無駄な設備投資はユーザーの利用料に跳ね返ってくる以上、「(共用可能な)IP網」と各サービスという分離か、一元的な供給(NTT統合!)といった考え方をする方が自然だろう。
ましてトリプルプレイ(電話、放送、インターネットの1元提供)やFMC(固定網とモバイルの融合)、モバイル3G以降のIP化などを考えると、もっと大きいレベルでの再編が行われてもおかしくはない。どの事業ユニット(あるいは事業会社)がどのサービス・役割を果たすのか、単純に会社間の統廃合ではなく、もっと大きい意味での事業ポートフォリオの再設計が求められている。
また忘れてはならないこととして、これまでの長距離通信事業者の提供するネットワークではなく、インターネットこそが巨大なインフラになりつつあるという点だ。もちろん専用線や信頼性の高いデータ通信の分野ではこれまで以上に需要はあるかもしれないが、個人ユーザーが利用するサービスでの比重は下がっていくだろう。Skypeのやgoogleも触手を伸ばし始めたIMの普及はまさしくインターネットを通信インフラとして利用するものだし、IP電話についても、基本的にはISP事業者のネットワークで閉じており、直接的に長距離系通信事業者のサービスではない。
巨大なインターネットというインフラとどのように役割分担を果たしていくのか―。自前主義で全てを自社のネットワークで完結させるという発想、またそれを前提としたサービスではうまくいくことはないのだろう。
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