ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

indigo jam unit ライブ in duo

2009年01月28日 | 音楽
indigo jam unitのライブのために渋谷duoまで。いやー凄い盛り上がりでした。前回も悪くはなかったんだけど、どちらかというとアルバムの曲をそのまま弾いていますという印象が強かったんだけど、今回はかなり「くずし」ていたりと、ライブ感たっぷり!みんな揺れまくってました。


Pirates / indigo jam unit

アルバムでは「セツナ系」の曲でやられてしまうんだけど、ライブではやはり激しい曲の方が盛り上がる。ドラム・パーカッション系がこれほど格好よく見えるのはindigoが一番じゃないかと思えるほど。天才・清水勇博はもちろん和佐野さんのカーンと抜けたドラムの音も抜群で、これだけタイプが違うツインドラムはなかなかそろわないのでは。

ただ昨日のライブでも思ったのだけれど、flexlifeとの組み合わせは微妙な感じが。本質的に合わない気がする。flexlifeのボーカルはその曲の雰囲気を歌い上げるタイプで感情をこめるタイプではない。そのためメロウな曲を歌っても、柔らかないい雰囲気にはなるものの心の奥に響かない。どこかで醒めている。

これに対してindigo jam unitのビアノ・樽さんの弾き方は情熱的であり叙情的だ。それは確かに正統派ではないかもしれない。しかしその弾き方は聴く者を酔わせ、切なくさせ、心の奥底を揺り動かす。そのメロディーを聴けば誰もが感情が揺さぶられるのだ。flexlifeのボーカルとindigo jam unitのピアノではアプローチが正反対なのだ。

だから前回のライブや今回の1曲目「love,love,love」の冒頭のようにボーカル以上にピアノの方が叙情的になってしまい、ボーカルを食ってしまうということが起こってしまう。本来はボーカルを中心に、その作り出す世界観をどう活かすかという作りが必要なのに、伴奏のピアノの方が叙情的に歌ってしまい、人々に感情移入をさせてしまう。ボーカルが作り出そうという世界観(雰囲気)と伴奏のピアノが作り出してしまう世界が合わないのだ。

もちろん今回のライブではそのあたりの齟齬は相当押さえられていた。とはいえ、1曲目そうであったように、あるいはそのためにindigo jam unitの魅力が半減したりと、やはりこのflexlife×indigo jam unitの組み合わせには違和感を感じてしまう。

逆に相性がいいのは、ゲストできていたもう一組の辻こうすけ(パーカッション)。こちらはライブに来た人ならわかると思うが、超熱い!アドレナリン出まくり、激しさや情熱、そういったものがアフリカンドラム(ジャンベ?)にぶつけられ、聞き手の深い部分から高揚させる。

こうした情熱のぶつかり合いはまさにindigoの真骨頂だ。それぞれの激しさが互いを引き上げあい、より高みへと導くのだ。

とにもかくにも今いち押しのNU JAZZはindigo jam unitといっていいだろう。


indigo jam unit - Pirates PV


indigo jam unit - AdrenaLine



Pirates / indigo jam unit


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