ビールを飲みながら考えてみた…

日常の中でふっと感じたことを、テーマもなく、つれづれなるままに断片を切り取っていく作業です。

「バイマ」は「ヤフオク」を越えられるか

2005年06月11日 | ビジネス
ちょっと「サイゾー」を立ち読みしていたところ見つけたサイト「バイマ」。一般ユーザーが買い付け人となって商品を店舗から調達し、購入希望者に販売するというECサイトらしいが、新品のみを取り扱うということで、正直、どれだけ人が集まるか疑問ではあるけれど、注目したいのが「仮押さえ」という仕組み。この発想、正直、オークション分野に活かすべきと思うのは僕だけじゃないだろう。

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ヤフオクに対抗?--商品がなくても販売可能なECサイト「バイマ」


一年ほど前に、「ヤフオク」とすっかり差をつけられた「オークションサイト」をリプレイスできないか、という話をしていて、まぁ、大体参加者の数が決め手になるマス向けオークションの分野で、今から「ヤフオク」と同じモデルで追いかけたって仕方がないんだから、ちょっと軸を変えて見るしかないんじゃない、という話をしていたことがある。その時に提案したのが、ヤフオクの詐欺行為を解消するために「代引き」のような仕組を導入したらどうだ、というもの。この「バイマ」の「仮押さえ」と同じように、出品者と落札者の間にサイト側がワンクッション入ることで、「安心の取引」を実現しようというもの。

落札者が決定した段階で、落札者が「サイト」側に入金しサイト側ではそれを預かる。出品者はサイトからの入金されたとの報告を受けた段階で落札者に商品を発送する。商品が届いた段階で、落札者はサイトに届いたことを報告し、それを受けてサイト側は出品者に入金する。ワンクッション増えるものの、そうすることで詐欺行為を防ぐことができるだろう。制度的、手続き的な部分の確認はしていないけれどイメージはこんな感じだ。

残念ながらその時の「雑談」は結局活かされることはなかったが、特に高価な商品のやり取りの場合、こうした「安心感」というのは大きな武器になるのではないだろうか。多少の手間とその分の手数料が高くついたとしても、ある種の保険と思えば魅力的だろう。

実際、ヤフーオークションはYahoo!にとっても大きな収益源だ。しかし今後もトラブルが続出するとなると、事業提供者としての責任、抜本的な対策が求められるだろう。銀行のカード被害補償ではないけれど、極端な話、出品者・出品内容の確認を怠ったとしてオークション詐欺被害金額を補償するくらいのことが求められる可能性もある。そこまでいかなくても、出品者・出品内容の制限や監視機能の強化はヤフオク自体の収益を圧迫し、かつ魅力を失わせることに間違いはない。

そうなれば、携帯を中心としたBiddersのオークションや先に書いたような新しいモデルの登場の機会もあるだろう。このネットの世界、一夜にして状況が変わるということはありえないことではないのだから。